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萬葉集巻第一 雑歌(日本古典文学全集)
萬葉集巻第一雑歌泊瀬朝倉宮御宇天皇代大泊瀬稚武天皇天皇御製歌籠毛与美籠母乳布久思毛与美夫君志持此岳尓菜採須児家告閑名告紗根虚見津山跡乃国者押奈戸手吾許曾居師吉名倍手吾己曾座我許背歯告目家呼毛名雄母泊瀬
黒本・青本(世界大百科事典)
江戸で刊行された初期草双紙の一類。赤本に次いで現れ,体裁もほぼ踏襲している。中本型5丁が定型で毎丁に挿絵,その余白に平仮名本文を記す。上下または上中下,まれに5~10冊で1編を構成する。黒本は黒色表紙,青本はおそらく萌黄色退色の藁色表紙で,意匠の
赤本(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
江戸中期の草双紙(くさぞうし)の一種。幼童向けの絵本で、表紙が丹色(にいろ)(赤)のためこの名がある。寛文(かんぶん)末年(1670ころ)より、江戸で正月に出版され、享保(きょうほう)(1716~1736)ごろより、大半紙半切の中本型、5丁
奈良絵本(日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典)
御伽草子(おとぎぞうし)、舞(まい)の本(幸若(こうわか)舞)などに彩色の挿絵を入れた古写本。奈良絵本は興福寺などの絵仏師が注文や売品としてつくったものであるといわれるが、その名称は明治中期ころにつけられたもので、江戸時代には単に古写本、かき本などと
紫式部日記(日本古典文学全集)
〔一〕秋の色合いが、あたり一帯に立ちそめるにつれて、ここ土御門のお邸のたたずまいは、言いようもなく風情がある。池の岸辺の木々の梢や、遣水の汀の草むらなど、とりどり一面に色づいて、空一帯の様子も夕映え美
このついで 堤中納言物語(日本古典文学全集)
〔一〕「起きもせず寝もせで夜をあかしては」と古歌に詠まれた春雨を、中宮が物思わしげに眺めていらっしゃる昼のころ、台盤所にいる女房たちが、「宰相中将様がいらっしゃるのですね。いつものお召し物の薫物のにお
花桜折る少将 堤中納言物語(日本古典文学全集)
〔一〕月の光にだまされて、夜深いころ、もう暁かと起きだしてしまったが、常に似ぬ早帰りをどう思っているだろう、と今別れてきた女の心中が不憫にも思われるけれど、引き返すにも遠い道のり、このまま帰るとしよう
浮世物語(日本古典文学全集)
【現代語訳】一浮世という事「ちょっと古くなりましたが、俗謡の『おかしなものだ、心というのは、自分のものでありながら、少しもままにならぬとは』という歌を、身分ある人も庶民も、男も女も、老人も若者も、みなうたっていま
御伽物語(日本古典文学全集)
【現代語訳】第一荒れ果てた寺を再興した僧の事昔の人で、時を惜しんで、灯を掲げ、夜を昼のように明るくして、続けて過した人がいる。それなのにあなたはなぜ、時を惜しまずお眠りなさるのか。私のような、聞いた片端から忘れる
集外歌仙(日本古典文学全集)
【現代語訳】集外歌仙左嶺の炭竈平常縁立ち昇る煙が立っていなくては、炭竈がそこにあるとも、さあ見てもわからない、峰には白雪が積っていて。煙によってはじめて白雪に蔽われた峰の炭竈が知られるという趣向。古風だが手馴れて
一休ばなし(日本古典文学全集)
この数年来、栗栖野の片隅に閉じこもって、萩の下枝や篠の葉などを集めてきて、それを葺き並べて、雨漏りのする粗末な庵の漏りを止め、嵐を防ぐ手だてとし、たった一鉢の食物や藜の吸い物をすすって、うつらうつらと
曾我物語(日本古典文学全集)
日本の報恩の合戦、謝徳の闘諍の集並びに序〔一〕そもそも、日域秋津島と申すのは、国常立尊からこの方、天神七代・地神五代、合せて十二代は、神代のこととてさて置く。地神五代の末の御神を、早日且居尊と申しあげ
御裳濯河歌合(日本古典文学全集)
御裳濯河歌合西行法師判者俊成卿一番左持山家客人岩戸を開けた天照大神のその昔に、いったい誰がこのように(御裳濯河のほとりに美しく咲いている)桜を植えたのであろうか。右野径亭主神路山には月が清らかに澄んで
傾城買二筋道(日本大百科全書・世界大百科事典)
洒落本(しゃれぼん)。1冊。梅暮里谷峨(うめぼりこくが)著。雪華画。1798年(寛政10)刊。書名は自序に「遊冶郎(いろをとこ)の乖功(ゆきすぎ)は醜夫(ぶをとこ)の温柔(うちば)には猶(なほ)及ばざるがごとし」とあり、遊里における行きすぎと誠実の
傾城買四十八手(国史大辞典・世界大百科事典)
江戸時代後期の洒落本。山東京伝作。寛政二年(一七九〇)刊。一冊。さまざまのタイプの遊客遊女との会話を四つの場面に描き分け、遊興・恋愛における男女の手くだ・技巧・感情を細かく鋭い観察と巧妙な写実手法によって、辛辣にまたユーモラスに描き、のちの諸作品への
通言総籬(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
山東京伝作の洒落本(しゃれぼん)。一冊。天明七年(一七八七)刊。京伝の当り作の黄表紙(きびょうし)『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』(天明五年)中の人物、艶二郎・喜之介・志庵をそのまま流用し、其一に喜之介宅、其二に吉原遊里と、二つの場面
遊子方言(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
洒落本。一冊。田舎老人多田爺(ただのじじい)作。明和七年(一七七〇)刊と推定される。通人ぶった中年の男が若い息子ふうの男を連れて、柳橋から吉原仲の町の茶屋を経て遊女屋に遊び、盛んに高慢をいい知ったかぶりを見せるが、結局は遊女に冷遇され、おとなしい息子
唐詩選国字解 1(東洋文庫)
江戸時代を代表する詩人服部南郭が,弟子を相手に『唐詩選』の詩を一首ずつ分かりやすく講釈した当時のベストセラー。口述なので語り口の妙が楽しい。本書はこれに現代の研究にもとづく訳解を補った。第1巻は,五言古詩,七言古詩,五言律詩。解説を付す。1982年
歴代名画記 1(東洋文庫)
唐代にいたるまでの画論・画史を集大成した画期的な書物とされる中国絵画論の古典。訳者の正確な読み下し,平易な口語訳,周到精緻な論説は,読者の中国絵画理解をふかめてくれる。第1巻は,総論というべき巻一から巻三,歴代画家評伝のうち巻四,巻五の晋まで
太閤記(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
豊臣秀吉の事蹟を書きとめた記録。小瀬甫庵著、寛永二年(一六二五)自序、二十二巻。別称『豊臣記』。巻一―十六は秀吉出生から晩年まで。秀吉の素生として父を筑阿弥、幼名を日吉丸とし、晩年は最も華やかであった慶長三年(一五九八)の醍醐の花見で終っている。巻十
山荘太夫(日本大百科全書・世界大百科事典・日本架空伝承人名事典)
長者の没落伝説で、説経浄瑠璃(じょうるり)などの語物文芸として近世以前から語られていた安寿(あんじゅ)と厨子王(ずしおう)の物語。奥州五十四郡の大守岩城判官正氏(いわきのはんがんまさうじ)が、他人の虚言による無実の罪で筑紫(つくし)に流され、その子の
中国講談選(東洋文庫)
中国の大衆に愛され,親しまれ生きつづけてきた講釈を,口演そのままに記録したもの。『三国志』『水滸伝』『西遊記』『説岳』『包公案』から,人びとに喜ばれた名場面を集めて編集。1969年05月刊【閲覧画面サンプル】【目次】表紙(扉)〓統の名裁判武松の虎退治
石童丸(日本架空伝承人名事典・世界大百科事典)
説経節『苅萱(かるかや)』に出てくる幼い主人公の名。『苅萱』のもとになる話は、中世の高野山の蓮華谷や往生院谷あたりの「萱堂(かやんどう)」に住む聖(ひじり)の間に生まれたもので、それが後に謡曲の『苅萱』と説経に分かれて展開したものである。説経『苅萱』
愛護若(日本架空伝承人名事典・世界大百科事典・国史大辞典)
説経節『愛護若』の主人公。愛護は父二条蔵人清平の後妻、雲井の前の邪恋を拒んだため、二条の館を追放される。叔父の阿闍梨(あじゃり)のいる叡山を訪ねるが、そこでも天狗と誤られて乱暴され、失意と絶望から山中を放浪した果てに霧降滝(きりうがたき)で投身自殺し
酒呑童子(日本架空伝承人名事典・国史大辞典)
大江山伝説に登場する鬼神。「酒顛童子」とも書く。源頼光と渡辺綱、坂田金時らその四天王が、大江山に住む酒呑童子という鬼を退治する話は、近江伊吹山の伊吹童子退治の話と内容的に深く関係するが、一四世紀後半成立の『大江山絵詞』にみえることから、これ以前に原型
酉陽雑俎(東洋文庫・日本大百科全書・世界大百科事典)
東洋文庫382 段成式撰 今村与志雄訳注 唐代の名家に生まれた段成式による百科全書的ひろがりをもつ随筆集。道教・仏教・博物学・衣食習慣・異事奇聞など,当時の思想・社会の底流を明かす貴重な資料でもある。本邦初の完訳で,詳細な校記と訳注を付す。第1巻は
都遷(日本古典文学全集)
治承四年六月三日、福原へ帝(安徳天皇)が行幸なさるというので、京中騒然としている。ここ数日、遷都が行われそうだという噂だったけれども、いきなり今日・明日のこととは思っていなかったのに、これはなんとしたことだと、上も下も騒ぎ合っている。そのうえ
厳島御幸(日本古典文学全集)
治承四年正月一日、鳥羽殿には、入道相国(清盛)も人の参賀を許さず、後白河法皇もそれを気がねしていらっしゃったので、元日、三が日の間鳥羽殿に参賀に参る人もない。けれども故少納言入道信西の子息、桜町の中納言成範卿、その弟、左京大夫脩範だけが許されて参られ
殿上闇討(日本古典文学全集・世界大百科事典)
その先祖を調べてみると、桓武天皇第五の皇子、一品式部卿葛原親王の九代の子孫にあたる讃岐守正盛の孫であり、刑部卿忠盛朝臣の嫡男である。あの葛原親王の御子、高視王は無位無官でお亡くなりになった。その御子高望王の時に、初めて平の姓を賜って
小栗判官(東洋文庫・日本大百科全書・世界大百科事典・日本架空伝承人名事典)
説経浄瑠璃(じょうるり)の曲名。作者、初演は不詳。正徳(しょうとく)(1711~16)末か享保(きょうほう)(1716~36)初めごろに出た佐渡七太夫豊孝の正本には『をくりの判官』とある。京都・三条高倉の大納言(だいなごん)兼家の嫡子小栗判官は
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