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好色一代女

ジャパンナレッジで閲覧できる『好色一代女』の日本古典文学全集・世界大百科事典のサンプルページ

新編 日本古典文学全集
好色一代女(井原西鶴集)
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好色一代女(井原西鶴集)全体

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【現代語訳】
老女の隠れ家
 「美女は男の命を断つ斧」と昔の人もいっている。咲いた花がいつか散り、枝は夕の薪となるように、人間もいつか年老いて死んでいくのは誰も逃れられぬ運命である。しかし、それを時ならぬ朝の嵐に散らすように、色道に溺れて若死にする人ほど愚かな者はない。そういう人は、いつの世にも跡を絶たないものである。

正月の七日、わたしは都の西の嵯峨に行く用があって、春も今が盛りと花のほころびかけている梅津川を渡ったとき、そのような男たちに出会った。一人は美しい当世風の男だが、なりふりはだらりと締りなく、顔色は青ざめて、恋にすっかりやつれ、余命のほどもおぼつかなく、まもなく親に先立ちそうな様子、その人の願いに、「自分は何一つ不足なく暮らしてきた。この上の望みには、この川の流れのように、いつまでも契水が尽きないでほしいものだ」と言うと、その連れの友人は驚いて、「自分はまた、女のいない国はないものかと思う。そこへ行って、心閑かにのんびり暮らし、惜しい命を長らえて、移り変る世の有様を眺めたいものだ」と言う。

【目次】
好色一代女(扉)
絵入 好色一代女 一(扉)
巻一 あらまし
好色一代女 巻一 目録
老女のかくれ家
舞ぎよくの遊興
国主の艶妾
淫婦の美形
絵入 好色一代女 二(扉)
巻二 あらまし
好色一代女 巻二 目録
淫婦中位
分里数女
世間寺大黒
諸礼女祐筆
絵入 好色一代女 三(扉)
巻三 あらまし
好色一代女 巻三 目録
町人腰元
わざはひの寛濶女
調謔歌船
金紙匕髻結
絵入 好色一代女 四(扉)
巻四 あらまし
好色一代女 巻四 目録
身替長枕
墨絵浮気袖
屋敷琢渋皮
栄耀願男
絵入 好色一代女 五(扉)
巻五 あらまし
好色一代女 巻五 目録
石垣の恋くづれ
小歌の伝受女
美扇恋風
濡問屋硯
絵入 好色一代女 六(扉)
巻六 あらまし
好色一代女 巻六 目録
暗女は昼の化物
旅泊の人詐
夜発の付声
皆思謂の五百羅漢



改訂新版 世界大百科事典
好色一代女
こうしょくいちだいおんな

浮世草子。井原西鶴作。1686年(貞享3)刊。6巻24章。嵯峨の好色庵に隠棲している老女が,訪れて来た2人の若者のもとめに応じて,その身一代の好色生活を語るという趣向のもとに展開する作品。11歳で公家奉公に出るが不義をはたらいて追い出され,踊子,大名の妾などをしたあと,島原の遊女となり,最高位の太夫をふりだしに,天神,囲(かこい),さらには最下位の端(はし)女郎にまで落ちぶれて年季を終える。以後,寺の梵妻(だいこく),女祐筆,腰元,歌比丘尼(うたびくに),髪結,お物師,茶屋女,小唄の師匠,扇屋の女房,〓葉女,私娼,惣嫁(そうか)等々,当時の女性がつくことのできるほとんどすべての職業にたずさわりつつ,好色遍歴を続ける。ある日,寺で五百羅漢像を見て,過ぎて行った男たちの姿を思い出して慟哭(どうこく)し,無常を感じて入水しようとするが知人に救われ,今は尼となって仏につかえる身となっている。このような全体的なストーリーの中で西鶴は,一代女を各章ごとに変身させつつ,その当時の好色風俗,種々の女性の職業を的確具象的に描写し,その中に生きる人間のさまざまなありようを読者に認識させる。懺悔文学の趣向を型の上で踏襲してはいても,そこに一人の女の一生を描こうとする志向はない。当世の好色風俗を生きる男女の諸相が,〈ザンゲ〉の型をかりて描破された作品である。
[谷脇 理史]

[索引語]
西鶴
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検索ヒット数 1652
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検索コンテンツ
1. 好色一代女(井原西鶴集)
日本古典文学全集
大阪の商人の出で俳人でもあった井原西鶴は、庶民文学ともいえる浮世草子の傑作を数多く残した。西鶴の作品の中から、好色物の『好色一代男(こうしょくいちだいおとこ)』
2. かうしょくいちだいをんな【好色一代女】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸前期の浮世草子。井原西鶴作。一六八六年(貞享三)刊。嵯峨の奥に隠れ住む老女が自分の過去を回想懺悔して語る形式をとる。公卿の娘からしだいに身を持ち崩し
3. 好色一代女画像
日本大百科全書
井原西鶴(さいかく)の浮世草子。1686年(貞享3)6月、大坂・岡田三郎右衛門より刊行。6巻6冊。洛西(らくせい)嵯峨(さが)の山かげ好色庵(こうしょくあん)で
4. 好色一代女
世界大百科事典
浮世草子。井原西鶴作。1686年(貞享3)刊。6巻24章。嵯峨の好色庵に隠棲している老女が,訪れて来た2人の若者のもとめに応じて,その身一代の好色生活を語るとい
5. こうしょくいちだいおんな[カウショクイチダイをんな]【好色一代女】
日本国語大辞典
江戸時代の浮世草子。六巻六冊。井原西鶴作。貞享三年(一六八六)刊。嵯峨の奥に隠れ住む一老女の懺悔物語の形式をとって、少女期から六五歳までの好色遍歴を語ることを趣
6. 好色一代女[図版]画像
国史大辞典
 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
7. こうしょくいちだいおんな【好色一代女】
国史大辞典
『西鶴輪講』二、『全註絵入好色一代女』、『日本古典文学全集』三八などがある。 [参考文献]宗政五十緒「『好色一代女』の構造」(『西鶴の研究』所収)、岸得蔵「「好
8. 『好色一代女』
日本史年表
1686年〈貞享3 丙寅③〉 6・‐ 井原西鶴 『好色一代女』 刊。
9. 好色一代女(著作ID:178723)
新日本古典籍データベース
こうしょくいちだいおんな 井原西鶴(いはらさいかく) 浮世草子 貞享三刊
10. 『好色一代女』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
巻1 井原西鶴さいかく著国立国会図書館所蔵
11. あい[方言]
日本方言大辞典
会)1966~67 宮崎県西臼杵郡038全国方言資料(日本放送協会)1966~67浮世草子好色一代女三・四「呼もあそばさぬにあいあいと御返事申て」《あいやい》
12. あい‐あい
日本国語大辞典
重ねていったもの)(1)人に答えるとき、また、承知するとき発することば。はいはい。*浮世草子・好色一代女〔1686〕三・四「呼もあそばさぬにあいあいと御返事申て
13. あい‐きゃく[あひ‥]【相客】
日本国語大辞典
世初〕「山一つあなたへ、今日すきにまいるが、あいきゃくは某次第と申てまいった」*浮世草子・好色一代女〔1686〕一・四「相客(アヒキャク)の見る所にして、そそけ
14. あい‐ずみ[あひ‥]【相住】
日本国語大辞典
四・伏見の雪のあした「まだわが房も持たせ給はで、あひずみにておはしますなるに」*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・三「壁隣を聞に、合住(アヒズミ)の鼻口(かか
15. あい‐せん[あひ‥]【合銭・間銭】
日本国語大辞典
之由申候」(2)「あいぎん(合銀)(1)」に同じ。*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・三「十文で五文つつの間銭めのこ算用してとってかへる」*浮世草子・世間胸算
16. あいぜん‐みょうおう[‥ミャウワウ]【愛染明王】画像
日本国語大辞典
~近世初〕「此世にては長く天命につき、あいぜん明王(メウヲウ)にも見はなされ」*浮世草子・好色一代女〔1686〕五・一「是より外に身過はなき事かと愛染明王(アイ
17. あいたい‐ずく[あひタイづく]【相対尽】
日本国語大辞典
談のうえですること。互いに承知のうえのこと。互いの相談で決めるさま。納得ずく。*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・一「当座の男は相対(アヒタイ)づくにてじだら
18. あいのやま‐ぶし[あひのやま‥]【間山節】
日本国語大辞典
弾いて歌った俗謡。人生の無常を歌ったものが多い。間の山念仏。夕霧間の山。伊勢節。*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・二「所がらとて間の山節(ブシ)あさましや往
19. あいのやまぶし【間の山節】
国史大辞典
金剛界の曼陀羅と、胎蔵界の曼陀羅に、血脈一つに数珠一連、これが冥途の友となる」。井原西鶴の『好色一代女』六(貞享三年刊)、『日本永代蔵』四(元禄元年刊)および近
20. 饗庭篁村
日本大百科全書
(1886)、『藪(やぶ)の椿(つばき)』(1887)などのほか、井原西鶴(さいかく)の『好色一代女』に倣った『蓮葉(はすは)娘』(1887)などによって、明治
21. あお‐さぶらい[あをさぶらひ]【青侍】
日本国語大辞典
(まう)でする京家の青侍(アヲサブラヒ)なんどの、女性を具足したる体に見せて」*浮世草子・好色一代女〔1686〕一・一「去(さる)御方の青侍(アオサフラヒ)其身
22. あか‐いわし【赤鰯】
日本国語大辞典
子・好色一代男〔1682〕八・一「鴈(がん)の板焼に赤鰯(アカイハシ)を置合」*浮世草子・好色一代女〔1686〕二・三「小僧等迄も赤鰯(アカイワシ)袖にかくして
23. 赤米
世界大百科事典
収穫量が多かったためであろう。粘りが少なく味は悪かったが,炊くと倍にふえるとされ,西鶴の《好色一代女》に〈朝夕も余所(よそ)は皆(みな)赤米なれども〉と見えるよ
24. あか‐ごめ【赤米】
日本国語大辞典
・俳諧抜書〔1650〕雑「国はただ大唐迄もかたふきて 赤米をしも草づとにせり」*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・四「朝夕も余所(よそ)は皆赤米(アカゴメ)な
25. あかしはん【明石藩】
国史大辞典
している。直常の時、詩人儒者梁田蛻巌を採用した。藩内のおもな産業は、農業で「播州の天守米」(『好色一代女』)といわれる明石米があり、漁業では明石の赤めばる・赤貝
26. あかみ‐ばし・る【赤味走】
日本国語大辞典
〔自ラ五(四)〕全体に赤みを帯びる。気味の悪いような赤さが現われる。*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・四「又上髭(うはひげ)ありて赤みはしり」*婦系図〔19
27. あかり‐とり【明取】
日本国語大辞典
caritori (アカリトリ)〈訳〉そこから明かりがはいる、土間や屋根の窓」*浮世草子・好色一代女〔1686〕二・三「居間のかた隅をふかくほりて、明取(アカリ
28. あがり‐ば【上場】
日本国語大辞典
之」*日葡辞書〔1603~04〕「Agariba (アガリバ)〈訳〉浴室の、着物を置く場所」*浮世草子・好色一代女〔1686〕五・二「座をとって風呂敷のうへにな
29. あき の 出替(でが)わり
日本国語大辞典
はじめ三月五日と九月五日、元祿八年(一六九五)に三月五日と九月一〇日に定められた。秋替わり。*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・四「我ひさびさ江戸、京、大坂の
30. あくしょ‐おち【悪所落】
日本国語大辞典
〔名〕精進落としなどと称して、遊里などの悪所へ入り込むこと。*浮世草子・好色一代女〔1686〕三・一「礼場(れいば)よりすぐに悪所落(アクショオチ)の内談」
31. あくたすて‐ぶね【芥捨船】
日本国語大辞典
さらって捨てるために使用する船。河村瑞軒が新河川開発の際に案出して使用したもの。*浮世草子・好色一代女〔1686〕三・三「是かや今度の芥捨舟(アクタステブネ)、
32. あけの‐が‐はら【明野原】
日本国語大辞典
三重県南東部の野。宮川下流の左岸、小俣町北部の台地をいう。*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・二「明野(アケノ)が原(ハラ)の茶屋風俗、さりとてはおかしげに」
33. あげ‐おろし【上下・揚降】
日本国語大辞典
つつんで物に入てもってあるくやうに、あげをろし、べんたうに、籠(こ)に入てするぞ」*浮世草子・好色一代女〔1686〕三・一「近年は勝手づくにて中女を置ば寝道具の
34. あげ‐づめ【揚詰】
日本国語大辞典
1〕三「あたらかねをけいせいにつくしたり、やどにあげづめにする女につゐす事よ」*浮世草子・好色一代女〔1686〕一・四「大坂にてもすぎにし長崎屋出羽 あげづめに
35. あずかり‐ゆかた[あづかり‥]【預浴衣】
日本国語大辞典
〔名〕風呂屋が保管する常客の浴衣。*浮世草子・好色一代女〔1686〕五・二「それそれに又供をつれざる若き者も、新しき下帯を見せかけ、預ゆかたを拵へ」
36. あずま‐そだち[あづま‥]【東育】
日本国語大辞典
〔名〕東国地方、特に江戸で育つこと。また、その人。*浮世草子・好色一代女〔1686〕一・三「東(アヅマ)そだちのすゑずゑの女は、あまねくふつつかに足ひらたく、く
37. あたま【頭・天窓】
日本国語大辞典
*天草本伊曾保物語〔1593〕狐と野牛の事「Atamani (アタマニ) チエガ アルナラバ」*浮世草子・好色一代女〔1686〕五・四「ひそかに重手代(おもてだ
38. あたま‐かくし【頭隠】
日本国語大辞典
〔名〕頭巾(ずきん)の一種。近世、尼僧や老女などがかぶったもの。*浮世草子・好色一代女〔1686〕三・三「比丘尼(びくに)は〈略〉黒羽二重のあたまがくし、深江の
39. あたま‐から【頭─】
日本国語大辞典
〔副〕(1)はじめから。いきなり。あたまっから。*浮世草子・好色一代女〔1686〕三・二「それがしが番に当る時、くだんの人形をあたまから引ふせ、其うへに乗かかっ
40. あたま‐やく【頭役】
日本国語大辞典
*俳諧・独吟一日千句〔1675〕第八「道橋もかかり物とてあたま役 高ひもひくいも松のむら立」*浮世草子・好色一代女〔1686〕三・三「かうしたあたま役に白米一升
41. あだ‐な
日本国語大辞典
(形容詞「あだない」の語幹)あどけないこと。無邪気なこと。*浮世草子・好色一代女〔1686〕三・一「『もまた其(その)年も年なるに、あだなや親の懐(ふところ)そ
42. あと【後】
日本国語大辞典
余(アト)は聞かすに」(5)行為や事件の結果として残った事柄。また、その状態。*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・一「此女も客を勤めてかなしうない事をないて、
43. あとはら 病(や)む
日本国語大辞典
いた後で、なお好ましくないことが引き続いて迷惑する。事後に面倒が残って苦しむ。*浮世草子・好色一代女〔1686〕五・四「智恵の有(ある)男を頼み、跡腹(アトハラ
44. 後腹(あとはら)病(や)む
故事俗信ことわざ大辞典
事が一段落ち着いた後も、なお好ましくないことが尾を引いて悩まされる。事後に面倒が残って苦しむ。 浮世草子・好色一代女(1686)五・四「智恵の有(ある)男を頼み
45. あな の 端(はた・へた)
日本国語大辞典
*俳諧・物種集〔1678〕「年はよれどもよくふかき人 穴のはたのぞきのかねをつかはれて〈保友〉」*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・三「何事も若い時、年よりて
46. 穴(あな)の端(はた/へた)
故事俗信ことわざ大辞典
俳諧・物種集(1678)「年はよれどもよくふかき人穴のはたのぞきのかねをつかはれて〈保友〉」浮世草子・好色一代女(1686)四・三「何事も若い時、年よりてはなら
47. あぶら‐ぎ・る【脂─】
日本国語大辞典
(アブラギッタ) ヒト、または、aburaqitta (アブラキッタ) ヒト」*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・二「其身のうるはしくしろじろと肥もせずやせも
48. あべ‐ちゃ【安倍茶・阿部茶】
日本国語大辞典
〔名〕静岡県安倍川(あべかわ)の流域に産する茶。近世には多く江戸に出荷された。足久保茶。*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・二「中間買の安部茶(アベチャ)、飯
49. あや‐ぎれ【文切】
日本国語大辞典
〔名〕(1)鳥の鳴き声や、ことばの発音などがはっきりしていること。音声の歯切れのよいこと。*浮世草子・好色一代女〔1686〕一・三「八雲立(やくもたつ)国中(こ
50. あやめ‐はちじょう[‥ハチジャウ]【菖蒲八丈】
日本国語大辞典
あやめ八丈(シャウ)から織のふる着も、此里におくりて、よき事に似せけると申侍る」*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・一「肌にりんずの白無垢中に紫がのこの両面う
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