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  11. 申楽談儀

申楽談儀

ジャパンナレッジで閲覧できる『申楽談儀』の国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典
申楽談儀
さるがくだんぎ
能楽伝書、一冊。正しくは『世子(ぜし)六十以後申楽談儀』。世子とは世阿弥の敬称。世阿弥六十歳、応永二十九年(一四二二)観世大夫を長男元雅に譲って出家したころ、次男元能が、父の芸談を筆記し整理して、この年十一月、元能も芸道を捨て出家する時に、この聞書をまとめて、父に贈ったものと思われる。時に元能は三十歳未満であろうと推定される。内容は、彼自身の奥書で「右三十一ヶ条」と述べている本文のほかに、冒頭に猿楽の由来、大和猿楽と近江猿楽、田楽、先祖観阿弥・世阿弥といった歴史の序説と、末尾の観世座の規則を述べた付記とからなる。分類すると、(一)能芸の歴史的事項(大和・近江・丹波猿楽、23)、田楽の起源(25)、松囃子(26)、薪能(27)、永享元年(一四二九)、興福寺の演能(28)、(二)能役者の事、田楽、一忠・喜阿・増阿、近江猿楽犬王、観世座観阿弥・世阿弥(序・24)、金春権守・金剛権守・十二権守・田舎狂言(21)、狂言大槌・新座の菊・後の槌大夫・狂言、笛の名人(20)、(三)勧進能・翁の事(17)、(四)仮面に関する事(19・22)、(五)能作に関する事(14―16)、(六)音曲に関する事(6―13)、(七)心得に関する事(29・31・付)、(八)雑(1―5・18・30)となっている(( )内の数字は箇条を表わす)。これに補遺を付載し、別に元能の草稿らしい『別本聞書』を付けた本もある。前述のように広範囲にわたり当時の能芸の実態が描写され、世阿弥の芸術論の側面が具体的に語られている点、能楽史料として随一である。能勢朝次『世阿弥十六部集評釈』下、『日本思想大系』二四などに所収。
(草深 清)


日本大百科全書
申楽談儀
さるがくだんぎ

能楽論書。正しくは『世子(ぜし)六十以後申楽談儀』。1430年(永享2)成立。世阿弥(ぜあみ)の晩年の芸談を次男の観世元能(もとよし)が筆録したもの。観世大夫(だゆう)を長男の元雅(もとまさ)に譲った直後のものである。当時の能楽の実際の演出や、一忠(いっちゅう)・喜阿弥(きあみ)・増阿弥(ぞうあみ)・犬王(いぬおう)・観阿弥(かんあみ)と世子(世阿弥)に至る演者、芸風から、田楽(でんがく)など能に関係のある諸芸能の実態にわたり、具体的な能楽論としての価値とともに、芸能史上もきわめて重要な資料である。
[増田正造]



改訂新版・世界大百科事典
申楽談儀
さるがくだんぎ

正しくは《世子六十以後申楽談儀(ぜしろくじゆういごさるがくだんぎ)》。能の伝書。晩年における世阿弥(ぜあみ)の芸談を次男の元能(もとよし)が筆録・整理したもの。奥書によれば,1430年(永享2)11月,元能が出家遁世するに際し,それまで父世阿弥から受けた芸道の教訓を少しもなおざりにしなかった証拠としてまとめたものであるが,だれに贈ったものかははっきりしない。表題にいう〈世子六十〉すなわち世阿弥60歳は22年(応永29)に当たる。したがって本書の内容は,それ以後8年間にわたる世阿弥の芸談とみるべきものであろうが,実際には元能自身の幼時の記憶や聞書以外の見聞なども交えて編集してあるため,幅の広い芸論書となっている。全体は,序説に相当する冒頭の部分と本論31節に結崎(ゆうざき)座の座規10ヵ条が付記された形で構成されている。内容は,大和,近江,丹波猿楽の由緒など能芸の歴史的事項に関するもの,一忠(いつちゆう),喜阿弥,犬王(いぬおう)など当時の著名な能役者の芸風・逸話,あるいは音曲に関することや能の作り方・演じ方,勧進能や《式三番》の故実,能面・装束の話から能役者の日常心得べき事柄・心得や自座の規則に至るまで多岐にわたって展開しており,しかも具体的な事例が豊富にあげられているため,おのずから当時の能界の実態をよく写しえていて興味深い。能および能に隣接する芸能の歴史的研究には欠かせない貴重な資料である。

世阿弥の他の伝書と比較すると,本書は聞書を中心に編集したためか,叙述が体系的でなく,やや錯雑の感もあるが,内容は能の作り方および音曲に関する事項を除いてはほとんど独自のものであり,かつ具体性に富む点で特色をもつ。世阿弥の名著《風姿花伝》と並んで高く評価されるゆえんであろう。なお,今日の刊本では,奥書のあとに種々の付載記事があるが,これは唯一の完本であった堀家伝来本(松廼舎(まつのや)文庫旧蔵本,1923年の関東大震災で焼失)によるもので,本体はやはり奥書までの部分とみるべきであろう。
[中村 格]

[索引語]
世子六十以後申楽談儀(ぜしろくじゆういごさるがくだんぎ) 世阿弥 元能
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1. 『申楽談儀』
日本史年表
1430年〈永享2 庚戌⑪〉 11・11 観世元能,父世阿弥の芸談を 『申楽談儀』 に整理。  ...
2. 申楽談儀
日本大百科全書
能楽論書。正しくは『世子(ぜし)六十以後申楽談儀』。1430年(永享2)成立。世阿弥(ぜあみ)の晩年の芸談を次男の観世元能(もとよし)が筆録したもの。観世大夫( ...
3. 申楽談儀
世界大百科事典
正しくは《世子六十以後申楽談儀(ぜしろくじゆういごさるがくだんぎ)》。能の伝書。晩年における世阿弥(ぜあみ)の芸談を次男の元能(もとよし)が筆録・整理したもの。 ...
4. さるがくだんぎ【申楽談儀】
日本国語大辞典
能作・演出の要点その他、広範囲の話題を語る。六〇代の世阿彌の能芸観や、当時の能の実情を伝える好著。世子六十以後申楽談儀。サル ...
5. さるがくだんぎ【申楽談儀】
全文全訳古語辞典
[書名]室町時代前期の能楽書。一四三〇年(永享二)成立。世阿弥晩年の芸談を、次男の七郎元能が聞き書きしたもの。世阿弥の能芸観や当時の能の実情を伝える貴重な芸能資 ...
6. さるがくだんぎ【申楽談儀】
国史大辞典
能楽伝書、一冊。正しくは『世子(ぜし)六十以後申楽談儀』。世子とは世阿弥の敬称。世阿弥六十歳、応永二十九年(一四二二)観世大夫を長男元雅に譲って出家したころ、 ...
7. さるがくだんぎ【申楽談儀】[歴史・史料・役]
能・狂言事典
正しくは『世子六十以後申楽談儀(ぜしろくじゅういごさるがくだんぎ)』。能の伝書。晩年における世阿弥の芸談を次男の元能(もとよし)が筆録・整理したもの。奥書によれ ...
8. 世子六十以後申楽談儀
日本大百科全書
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9. ぜしろくじゅういごさるがくだんぎ【世子六十以後申楽談儀】[歴史・史料・役]
能・狂言事典
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10. Benjamin E. Britten【ブリテン】[人名]
能・狂言事典
受けた。なかでも《隅田川》に深い感動を覚えたとし、本人の希望により、二週間の滞在中に二度、しかも『申楽談儀』における世阿弥・元雅父子の議論の争点さながらに、梅若 ...
11. あい‐おい[あひおひ]【相生】
日本国語大辞典
い、〈略〉如〓此老体の数々」*申楽談儀〔1430〕能書く様・その一「あひ生も、なほし鰭(ひれ)が有也」〔二〕兵庫県南西部の地名。明 ...
12. あい‐おん[あひ‥]【相音】
日本国語大辞典
あるひは横(わう)、あるひは主(しゅ)、又は相音などの残声にて、曲よければ、面白き感聞(かんもん)あり」*申楽談儀〔1430〕曲舞の音曲「曲舞(くせまひ)には、 ...
13. あい‐さつ【挨拶】
日本国語大辞典
ふ訳だと聞かれますと何うも其挨拶(アイサツ)に困りますから」(ハ)社交的な応対。ふるまい。*申楽談儀〔1430〕猿楽常住の心得「当道の中に礼を申しける時、『かか ...
14. あいそめがわ【藍染川】[能曲名]
能・狂言事典
ほとんど日ごろは上演されない。ただ、ワキ方は重い習事(ならいごと)として大切に扱う。終末部は『申楽談儀』にみえる《卒都婆小町》の古態と似かよい、いわゆる護法型で ...
15. あいだ[あひだ]【間】
日本国語大辞典
語〔13C前〕一一・勝浦「塩の干(ひ)て候時は、陸(くが)と島の間は馬の腹もつかり候はず」*申楽談儀〔1430〕勧進の舞台、翁の事「勧進の桟敷数、およそ六十二三 ...
16. あい‐ま[あひ‥]【合間】
日本国語大辞典
〔名〕(1)物事と物事との間。いとま。すきま。多く時間的な意に用いる。*申楽談儀〔1430〕神事奉仕の事「神事を本(ほん)にして、そのあひまの身上助からんための ...
17. 葵上
日本大百科全書
能の曲目。四番目物。五流現行曲。世阿弥(ぜあみ)の伝書『申楽談儀(さるがくだんぎ)』にも記載があり、近江(おうみ)猿楽系の古作を世阿弥が改作した曲。出典は『源氏 ...
18. あおいのうえ【葵上】
国史大辞典
に調伏されて得脱成仏するという筋で、前後二段から成り、ことに後段の祈りの場面が見所である。『申楽談儀』に近江猿楽の犬王道阿がこの曲を演じたことが記されており、現 ...
19. あおいのうえ【葵上】[能曲名]
能・狂言事典
替装束(観) 長髢(ながかもじ)(観・剛・喜) 空之祈(観) 無明之祈(剛) 小返(観) 近年、『申楽談儀』に記されている演出に拠って、作リ物の破れ車を出し、侍 ...
20. あお‐ねりぬき[あを‥]【青練貫】
日本国語大辞典
〔名〕(練貫(練緯)は、経(たていと)を生糸とし、緯(よこいと)を練糸で織った絹織物)青色の練貫。*申楽談儀〔1430〕能の色どり「常盛の能、船をあをねりぬきな ...
21. あく‐じょう【悪尉】
日本国語大辞典
ある。「難波(なにわ)」「白鬚(しらひげ)」「玉井」「綾鼓(あやのつづみ)」などに用いる。*申楽談儀〔1430〕観阿「住吉(すみよし)のせんぐうの能などにあくせ ...
22. あげ‐さげ【上下】
日本国語大辞典
とくに謡曲では、低音部から一音高い部分に上げることと高音部から一音低い部分に下げることにいう。*申楽談儀〔1430〕音曲の事「然共、ただあげさげ斗にてうち成りた ...
23. あこやのまつ【阿古屋松】[能曲名]
能・狂言事典
した幽玄な老舞能。〈クセ〉は闌曲に残る。応永三四年(一四二七)奥書の世阿弥自筆本が伝わり、『申楽談儀』によると、前ジテの出の謡が田楽の《炭焼の能》と一致し、それ ...
24. 足利義満
日本史年表
1374年〈【北朝】応安7・【南朝】文中3 甲寅〉 この年 足利義満 ,今熊野社で観阿弥・世阿弥の猿楽を見る(申楽談儀)。 1378年〈【北朝】永和4・【南朝】 ...
25. あじ‐わい[あぢはひ]【味─】
日本国語大辞典
事(かうじ)なる人は、心にまかせて、この世のあぢはひをだに、知る事難(かた)うこそあなれ」*申楽談儀〔1430〕序「かやうの能のあちはひは、すゑの世に知る人有る ...
26. あずか・る[あづかる]【預・与】
日本国語大辞典
の馳走にあづからうとしてゐるところだった」(3)目上の人の配慮や、手紙、言葉などを受ける。*申楽談儀〔1430〕田舎の風体「子細なき御意に預候事」*日葡辞書〔1 ...
27. あぶら‐け【油気・脂気】
日本国語大辞典
*南海寄帰内法伝平安後期点〔1050頃〕一「其の脣吻を拭ひて、膩気(アフラケ)無からしめよ」*申楽談儀〔1430〕補遺「声の薬には、正気散を用ひられき。味噌気、 ...
28. あま‐よろこび【雨喜】
日本国語大辞典
〔名〕「あまいわい(雨祝)」に同じ。*申楽談儀〔1430〕「南都あまよろこびの能のこと」*政基公旅引付‐文亀元年〔1501〕八月一三日「今日入 ...
29. あやまち【過・誤】
日本国語大辞典
負傷。きず。*平家物語〔13C前〕四・信連「左兵衛尉長谷部信連が候ぞ。近う寄ってあやまちすな」*申楽談儀〔1430〕世子と霊夢「橘倉(たちばなくら)の亭、あやま ...
30. 蟻通
日本大百科全書
能の曲目。四番目物。五流現行曲。『申楽談儀(さるがくだんぎ)』にも記載のある世阿弥(ぜあみ)の作。ワキは紀貫之(きのつらゆき)。大雨のため蟻通明神の神前とも知ら ...
31. ありどおし【蟻通】[能曲名]
能・狂言事典
『五音』の闌曲のくだりに、シテの出の謡と、献詠をシテが復唱するくだりから〈クセ〉の終りまでを引く。『申楽談儀』によれば、随所に田楽の喜阿弥ばりの作曲があるらしい ...
32. あんじ‐ほど・く【案解】
日本国語大辞典
〔他カ四〕物事の内容をよく考え、その情趣を味わう。*申楽談儀〔1430〕喜阿「一うたひ、様もなく、真直(ますぐ)に、かくかくと謡ひし、よくよくあんじほどけば、後 ...
33. あんぜん‐おん【安全音】
日本国語大辞典
〔名〕能楽で、完全な音曲の基礎となるもの。*申楽談儀〔1430〕祝言の音曲「安全音と云こと、祝言のみとは思ふべからず」*五音曲条々〔1429〜41頃〕「恋慕、幽 ...
34. いい‐おさめ[いひをさめ]【言納】
日本国語大辞典
息ざしかすかによはりはて」(2)謡曲などの一節の終わりの部分。謡曲などをうたう時の、その一句の終わり。*申楽談儀〔1430〕音曲の心根「あなたを序になして、小謡 ...
35. いい‐おさ・める[いひをさめる]【言納】
日本国語大辞典
*風曲集〔1423頃〕「さて下げて云ながすこわがかりを、主の声に、入る息の響きに云をさむべし」*申楽談儀〔1430〕勧進の舞台、翁の事「大かたは、謡ひ出さん時と ...
36. いい‐くだ・す[いひ‥]【言下】
日本国語大辞典
甲物、さし声云ながして、一声上て、後句は同音などにて、長々たぶたぶとあげながして、云下すべし」*申楽談儀〔1430〕観阿「騅(すい)逝(ゆ)かず、騅逝かずなど云 ...
37. いい‐ごん[いひ‥]【遺言】
日本国語大辞典
)」の変化した語)死後に言い残すこと。また、そのことば。いいげん。→遺言(いげん)(1)。*申楽談儀〔1430〕別本聞書「元清には舞ふべき由、いひごんせられしに ...
38. いい‐す・てる[いひ‥]【言捨】
日本国語大辞典
*曲附次第〔1423頃〕「又、すて声とて、云をさめ、又句うつりなどの文字を云すてて、後句へうつる事あり」*申楽談儀〔1430〕文字なまり・節なまり「『小野の小町 ...
39. いい‐は・てる[いひ‥]【言果】
日本国語大辞典
頃〕蛍「ひたぶるに、空言(そらごと)といひはてむも、ことの心、違(たが)ひてなむありける」*申楽談儀〔1430〕音曲の心根「はや『よ』と云ふ所、破也。いひはつる ...
40. いい‐わた・す[いひ‥]【言渡】
日本国語大辞典
うまく変えて謡い通す。*風曲集〔1423頃〕「よき声をば、声のままに、さし声より、甲の物などを云わたして」*申楽談儀〔1430〕音曲の心根「横主(わうしゅ)の二 ...
41. いか・る【怒】
日本国語大辞典
和上東征伝院政期点〔1150頃〕「怒(イカレ)る濤(なみ)再び至りて深き谷に入るに似たり」*申楽談儀〔1430〕序「いかれる事には、融の大臣の能に鬼に成て大臣を ...
42. いき を 引(ひ)く
日本国語大辞典
(1)息を吸う。息をする。*申楽談儀〔1430〕音曲の心根「『津の』の『の』と、『国の』の『の』との間に、いきを引やうに云」*湯島詣〔1899〕〈泉鏡花〉二七「 ...
43. い‐じょう[‥ジャウ]【以上・位(ヰ)上】
日本国語大辞典
*至花道〔1420〕闌位の事「是(ぜ)を集め、非を除けて、い上して、時々上手の見する、手位の心力也」*申楽談儀〔1430〕序「何と舞ひしやらんと覚えける也。かや ...
44. いち‐げん【一言】
日本国語大辞典
〔名〕(「げん」は「言」の漢音)「いちごん(一言)(1)」に同じ。*申楽談儀〔1430〕勧進の舞台、翁の事「南阿彌陀仏一げんによりて、清次出仕し、せられしより」 ...
45. いち‐こんりゅう[‥コンリフ]【一建立】
日本国語大辞典
〔名〕能楽で、一つの創造、一つのくふうなどを強めていうこと。*申楽談儀〔1430〕観阿「彼の先祖の風体を合せて、世子一こんりうの十体に引合すれば、観阿一こんりう ...
46. いち‐だん【一段】
日本国語大辞典
平記〔14C後〕六・正成天王寺未来記披見事「不思議の記文一段(ダン)あり。其の文に云はく」*申楽談儀〔1430〕田舎の風体「京、ゐ中の変り目を存知せば、又この一 ...
47. いちねん‐みだぶつ【一念彌陀仏】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。「いちねんみだぶつ(一念彌陀仏)即滅無量罪(そくめつむりょうざい)」の略。*申楽談儀〔1430〕文字なまり・節なまり「『一念彌陀仏』の『念』、直(す ...
48. いち‐ぶ【一分・一歩】
日本国語大辞典
割一分五厘の打率」(8)(六銖を一分とするところから)一を六で割ったものの一つ。六分の一。*申楽談儀〔1430〕附載・定魚崎御座之事「一、得分の事。三、長殿(を ...
49. いち‐りき【一力】
日本国語大辞典
*正法眼蔵〔1231〜53〕観音「しかあるを一力に拈来せんは、よのつねの力量なるべからず」*申楽談儀〔1430〕音曲の心根「『えい』といふ拍子にて、衆人の心一り ...
50. いち‐ろう[‥ラフ]【一臈】
日本国語大辞典
集団の筆頭。*とはずがたり〔14C前〕一「すでに、身、正二位大納言、一らう、氏の長者をけむす」*申楽談儀〔1430〕付載・魚崎御座之事「中座の一らうは二分。中座 ...
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