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  10. 石清水臨時祭

石清水臨時祭

ジャパンナレッジで閲覧できる『石清水臨時祭』の国史大辞典のサンプルページ

国史大辞典
石清水臨時祭
いわしみずりんじさい
京都府綴喜郡八幡町の石清水八幡宮で毎年旧三月午の日(三午には中の午の日、二午には下の午の日)に行う祭。臨時とは放生会の恒例に対する臨時。天慶五年(九四二)平将門・藤原純友の乱平定の報賽に臨時に勅使を立て神封歌舞を奉ったのが始まりで、天禄二年(九七一)には永式となり、都の人は賀茂臨時祭を北祭、これを南祭と呼んで親しんだが、永享四年(一四三二)戦乱のため中絶、文化十年(一八一三)再興したが今はない。祭式は二月に祭使・舞人・陪従などを定め楽所で歌舞の調習を行い(調楽という)、祭の二日前に清涼殿で歌舞を試練する(試楽という)。試楽には天皇出御、使以下参入、駿河舞と求子(もとめご)を舞う。同日天皇は祭に供する左右十列の御馬をご覧になる。祭の日天皇は清涼殿に出御、人形と麻で祓をされ、御幣を拝し御座を改める。庭上には所司の座を設ける(庭座という)。天皇出御、使以下に宴を賜い舞をご覧になる。式が終ると使以下は装束を更め列をなして社頭に参向、宿院に到着すると衣服を更め、神前舞殿の座につき、再拝して宣命を読む。社司も再拝して返祝詞を述ぶ。次に十列の御馬をひいて舞殿を八度周る。この時駿河舞が殿上で行われる。その夜使以下は宿院に宿泊、翌日使以下は帰参する。これを還立(かえりだち)といい、天皇は清涼殿に出御、使以下に酒饌あり、求子を舞う。このように賀茂臨時祭によく似ている。
[参考文献]
『石清水八幡宮史』
(中野 幡能)
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石清水臨時祭の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 83
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検索コンテンツ
1. いわしみずりんじさい【石清水臨時祭】
国史大辞典
京都府綴喜郡八幡町の石清水八幡宮で毎年旧三月午の日(三午には中の午の日、二午には下の午の日)に行う祭。臨時とは放生会の恒例に対する臨時。天慶五年(九四二)平将 ...
2. 石清水臨時祭
日本史年表
971年〈天禄2 辛未〉 3・8 石清水臨時祭 を行い、以後毎年恒例とする(江家次第六)。  ...
3. 石〓水臨時祭(いわしみずりんじのまつり)
古事類苑
神祇部 洋巻 第3巻 1335ページ ...
4. いわしみず‐りんじのまつり[いはしみづ‥]【石清水臨時祭】
日本国語大辞典
南祭と呼ぶこともある。明治三年(一八七〇)廃止。《季・春》*小右記‐長和三年〔1014〕三月二七日「今日石清水臨時祭、中午者廿一日也、依〓国忌 ...
5. 石〓水臨時祭饗禮獻數 (見出し語:石〓水臨時祭)
古事類苑
禮式部 洋巻 第1巻 238ページ ...
6. いわしみずりんじのまつり の 使(つか)い
日本国語大辞典
むじのまつりのつかひに、この君在(おは)すべかりければ」*江家次第〔1111頃〕六・三月「石清水臨時祭使還立事」*今鏡〔1170〕七・新枕「殿上人におはせし時、 ...
7. 石〓水臨時祭使(いわしみずりんじのまつりのつかい)
古事類苑
神祇部 洋巻 第3巻 1361ページ ...
8. 東遊
世界大百科事典
かし〉とあるように,平安後期には盛んであったが,室町時代に伝承が絶えた。現行の東遊は1813年(文化10)石清水臨時祭に再興されたもので,宮中や神社の祭祀に用い ...
9. あずま‐あそび[あづま‥]【東遊】
日本国語大辞典
唐土の楽よりも、あづまあそびの耳馴れたるは、なつかしくおもしろく」*江家次第〔1111頃〕六・石清水臨時祭「又再拝返祝之後、廻〓御馬 ...
10. 石清水祭
世界大百科事典
山上の本社に遷御し,宮司が祝詞を読み扉を閉じて,祭儀を終了する。 また,同宮の二大祭の一つである石清水臨時祭は,942年(天慶5)に平将門・藤原純友の乱平定の報 ...
11. 石清水八幡宮
日本大百科全書
謝して封戸(ふこ)を寄せられ、942年(天慶5)4月には将門・純友の乱平定で神宝、歌舞を奉られ石清水臨時祭が始まった。1128年(大治3)の臨時祭には中宮藤原彰 ...
12. 石清水八幡宮
世界大百科事典
基盤にしながら組織・機構の中枢を掌握してみずからに権力を集中した紀氏門閥体制を形成した。祭礼は旧暦3月の石清水臨時祭と旧暦8月の石清水放生会(ほうじようえ)(石 ...
13. 絵合(源氏物語) 379ページ
日本古典文学全集
絵巻物の芯にする木などの軸。絵巻物の表紙。巻物を巻いてしばる紐。弥生(三月)は、上巳の祓(月初めの巳の日)、石清水臨時祭(中の午の日)があるくらいで、概して閑暇 ...
14. 栄花物語 161ページ
日本古典文学全集
〔三四〕仏名・追儺 世の中は五節、臨時の 〔三四〕 が行われる。『枕草子』「なほめでたきこと」に、石清水臨時祭の還立の様子が描かれている。「判官」は検非違使尉 ...
15. 栄花物語 41ページ
日本古典文学全集
二十一日のところが二十七日に延びた(小右記)。「石清水の…ありけん」は挿入句。月の障りか。石清水臨時祭の使発遣とい ...
16. 栄花物語 374ページ
日本古典文学全集
ただし、少将に任じたことはない。いつのことか定かでない。天喜三年(一〇五五)、師実は中将として石清水臨時祭の使を勤めている(定家朝臣記・三月二十四日)。舞人では ...
17. 栄花物語 520ページ
日本古典文学全集
『続古今集』賀に「富家入道前関白、少将にて石清水臨時祭舞人つとめ侍りける時、京極前関白の家にたれとなくてさしおかせ侍りける 源頼綱朝臣」の詞書で載せる。歌句同じ ...
18. 栄花物語 523ページ
日本古典文学全集
られ、過ぎていった、の意。寛治二年の年変り(〔一一〕)から、朝覲行幸、白河院の高野山参詣、石清水臨時祭、石清水行幸、そしてこの賀茂祭と、華やかな行列をともなう行 ...
19. えんが の=座(ざ)[=所(ところ)]
日本国語大辞典
*宇津保物語〔970〜999頃〕菊の宴「源宰相ゑんがの所より入りいまするを」*江家次第〔1111頃〕六・石清水臨時祭試楽「公卿着〓垣下座 ...
20. えんがのまい【垣下舞】
国史大辞典
垣下座で行う舞。垣下座は石清水臨時祭の使出発の儀にみられるように、本来は庭上に設けた相伴(しょうばん)の座であった。一方、舞楽などのときに、舞人や楽人の位置す ...
21. えんざほ【円座保】香川県:高松市/旧香川郡地区
日本歴史地名大系
讃岐国円座保所課、仍以和字状、申平准后」とみえ、暦応三年(一三四〇)二月日の臨時祭条々注進状(石清水臨時祭之記)にも「円座事、讃岐国円座保役」とみえるから、当保 ...
22. 大鏡 193ページ
日本古典文学全集
。当日の朝、清涼殿の台盤所や渡殿付近へ行って装束を受け取るのが習わし。「おはさうず」の略。石清水臨時祭の折のことだが「卯ノ時御装束、事極メテ早シ、辰ノ時御禊」( ...
23. 大鏡 372ページ
日本古典文学全集
こむ。『貫之集』(正保版本「歌仙家集」)に「松も老いてまた苔むすに」。流布本には朱雀帝紀に石清水臨時祭の由来を記した。両者の小さな表現の違いから、古本系の妙味を ...
24. 大鏡 395ページ
日本古典文学全集
後世、一条朝の四納言と喧伝された。「そのほど」に対する「この頃」の人を対比した。花山帝時代の石清水臨時祭は寛和元年(九八五)と二年の二回。ここは下文により、元年 ...
25. おん‐がく【音楽】
日本国語大辞典
〕四月六日「可詣賀茂参定雑事、停東遊、以音楽可奉、自余如常」*公事根源〔1422頃〕三月・石清水臨時祭「試楽は調楽ともいへり。まづ音楽を整へず試むる心なり」*十 ...
26. かえし‐うた[かへし‥]【返歌・反歌】
日本国語大辞典
律から呂に、または、呂から律などに調子を変えてうたうこと。かえしもの。*江家次第〔1111頃〕六・石清水臨時祭試楽「舞人出畢陪従反歌退出、公卿以下退」(4)長歌 ...
27. かえしのりと【返祝詞】
国史大辞典
の趣を復命する言葉で、「かえりのりと」ともいい、返祝言・返祝とも書く。賀茂臨時祭・同葵祭・石清水臨時祭・春日祭にその例が知られ、葵祭の場合をみると、勅使が奉幣、 ...
28. かえりあるじ【還〓
国史大辞典
「八月に、この殿に、相撲の還饗あるべければ」(『宇津保物語』俊蔭)などとある。また賀茂祭や石清水臨時祭などの終了後、使や舞人などが還って来た時に催す饗宴をもいう ...
29. かえり‐だち[かへり‥]【還立】
日本国語大辞典
時の祭は、かへりだちの御神楽などにこそなぐさめらるれ」*江家次第〔1111頃〕六・石清水臨時祭石清水臨時祭還立事」*台記別記‐仁平元年〔1151〕一一月一三日 ...
30. かえりだち【還立】
国史大辞典
賀茂臨時祭・石清水臨時祭・春日祭などにあたって、祭儀の終了後、勅使以下が宮中に帰参、天皇の前にて、歌舞の遊びをするのをいい、還遊(かえりあそび)ともいう。賀茂 ...
31. 蜻蛉日記 163ページ
日本古典文学全集
貴人の護衛として朝廷から賜る近衛府の舎人。→一五九ページ注一六。主語は兼家。『日本紀略』九月二十三日に、石清水臨時祭とあるのは誤りで、大嘗会のため石清水八幡宮へ ...
32. かさね‐がわらけ[‥がはらけ]【重土器】
日本国語大辞典
勧めたり受けたりすること)(1)幾枚にも重ねた土器。石清水臨時祭に用いる。*忠嗣公記‐貞和五年〔1349〕三月二八日(歴代残闕日記六三)「今夜石清水臨時祭也〈略 ...
33. 甲子夜話 5 166ページ
東洋文庫
筆巧の可レ観者あれば、轍抜き取りて集写せし也。実に愛賞に堪たる品なりき。寅焼の後再復に邊あらず。一、石清水臨時祭図 一幅大幅なり。文化十年の三月午の日、宮中御 ...
34. 甲子夜話続篇 6 172ページ
東洋文庫
けふのけしきやことに見ゆらん 石清水臨時祭花神まつる使のふぢのかざしにも 代々の栄へはしるき陰かな月男山かざしの花の白木綿に  ...
35. きくじん【〓塵】
国史大辞典
又朝覲行幸後出御之時或被用之」とみえ、麹塵すなわち青色であることは『玉葉』建久元年(一一九〇)三月十六日条に石清水臨時祭の庭座の御袍について「菊塵、其色頗濃、不 ...
36. きくじん の 袍(ほう)
日本国語大辞典
麹塵袍〓」*江家次第〔1111頃〕六・石清水臨時祭「出御 麹塵袍桜下重、蔵人頭応〓召取 ...
37. ぐんしょるいじゅう【群書類従】
国史大辞典
2上 神祇部 二九 榊葉集 三〇 八幡愚童訓 三一 鳩嶺雑日記・石清水八幡宮末社記 三二 石清水臨時祭之記・文永六年兼文宿禰勘文・大永五年石清水八幡遷宮日時定・ ...
38. けんむねんじゅうぎょうじ【建武年中行事】
国史大辞典
八日の御斎会(ごさいえ)まで、中巻には十一日の県召除目(あがためしのじもく)から三月の中午日の石清水臨時祭まで、下巻には四月一日の更衣(こうい)から十二月の追儺 ...
39. 源威集 198ページ
東洋文庫
室家・富士若公御同道、建久六年阻ニ月十四日、従二鎌倉一首途、三月大四日入洛、六波羅亭二入御、同九日押石清水臨時祭也、伽将軍御参詣、細代車乗賜.、無二前駈→ 義・ ...
40. 源威集 332ページ
東洋文庫
建久六年[乙卯]二月十四日、鎌倉ヨリ首途、三月[大]四日入洛、六波羅亭二入御、同九日[甲午]石清水臨時祭也、伽(って)将軍御参詣、網代車乗(り)賜フ、前駈無(し ...
41. 国文学全史 2 平安朝篇 246ページ
東洋文庫
鎌足以来の事、氏神、氏寺の事、道長が堂塔建立の事等を記して、藤原氏の伝記を終る。余談として賀茂、石清水臨時祭の起源、延喜、天暦の政治、村上源氏の事、歌道の逸事、 ...
42. こだいかよう【古代歌謡】
国史大辞典
雅楽寮の歌曲のテキストの面影を伝えている。神楽歌は大嘗祭の後宴として行われた清暑堂の御神楽、賀茂・石清水臨時祭の還立(かえりだち)の御神楽、内侍所の御神楽に歌わ ...
43. このえのつかい【近衛使】
国史大辞典
臨時祭には中将・少将が遣わされ、顕貴の家の子弟が多く際使となった。その他、吉田祭・平野祭・石清水臨時祭の祭使にも、多くは近衛官人が派遣されている。 (笹山 晴生 ...
44. ごけい【御禊】
国史大辞典
『延喜式』神祇の古訓では御禊を「みはらい」と読ませているが、のち「ごけい」と音読するようになる。御禊は石清水臨時祭・賀茂臨時祭などのほか、宮中でも臨時に行われ、 ...
45. ごたいふぐ‐え【五体不具穢】
仏教語大辞典
穢にかかわりあるものが七日あるいは三十日の間謹慎すること。五体不具とも。 百錬抄 一一・正治二・三・一五 「石清水臨時祭延引。是自去十二日依有院御所五躰不具穢也 ...
46. 狭衣物語 157ページ
日本古典文学全集
還御時に源氏の宮が身につけた衣装。楝襲(表薄紫、裏青)に濃淡をつけた色合。葵むら濃かとも(大系)。賀茂祭や石清水臨時祭に奉仕した官人たちが宮中に帰ったあと、帝が ...
47. し‐がく【試楽】
日本国語大辞典
の日になりぬ。ここにて、しがくのやうなることする」*日本紀略‐天元四年〔981〕三月七日「石清水臨時祭試楽」*源氏物語〔1001〜14頃〕若菜下「かき合はせ給は ...
48. しがく【試楽】
国史大辞典
宮中の女房たちもその様子を垣間見る機会があったので、『枕草子』など文学作品にも記載が多い。→石清水臨時祭(いわしみずりんじさい),→賀茂臨時祭(かものりんじさい ...
49. しず‐か[しづ‥]【静─・閑─】
日本国語大辞典
「しづかなる山の奥、無常のかたき競(きほ)ひ来らざらんや」*俳諧・曠野〔1689〕六・雑「石清水臨時祭 沓音もしづかにかざすさくら哉〈荷兮〉」(ハ)心が清くやす ...
50. じ‐ずり[ヂ‥]【地摺】
日本国語大辞典
例の青いろ赤いろの唐衣に、ぢすりの裳、うは着は、おしわたしてすはうの織物なり」*江家次第〔1111頃〕六・石清水臨時祭「舞人地摺、青摺引帯、鹿皮尻鞘」 ...
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