1. 本朝文粋
日本大百科全書
平安時代の漢詩文集。14巻。藤原明衡撰(あきひらせん)。康平(こうへい)年間(1058~65)ごろ成立か。宋(そう)の姚鉉(ようげん)の『唐文粋(とうぶんすい) ...
2. 本朝文粋
世界大百科事典
挟んだり,堂々たる伝の後にポルノグラフィックな戯文をなにくわぬ顔で添えたりする。一見,固い漢字の羅列にみえる《本朝文粋》の世界はきわめて多種多様,豊富多彩である ...
3. ほんちょうもんずい【本朝文粋】
デジタル大辞泉
平安中期の漢詩文集。14巻。藤原明衡(ふじわらのあきひら)撰。康平年間(1058~1065)の成立か。嵯峨天皇から後一条天皇までの約200年間の漢詩文427編を ...
4. ほんちょうもんずい[ホンテウモンズイ]【本朝文粋】
日本国語大辞典
漢詩文集。一四巻。藤原明衡撰。康平三年(一〇六〇)ごろの成立。嵯峨天皇から後一条天皇時代までの詩文四二七編を、「文選(もんぜん)」の体裁にならって三九項に分類し ...
5. ほんちょうもんずい【本朝文粋】
国史大辞典
ある。『(正続)本朝文粋』、『(新訂増補)国史大系』二九下、柿村重松『本朝文粋註釈』などに翻刻される。 [参考文献]川口久雄『平安朝日本漢文学史の研究』下、大曾 ...
6. 『本朝文粋』
日本史年表
1064年〈康平7 甲辰⑤〉 康平年間 藤原明衡編 『本朝文粋』 成るか。 ...
7. ほんてうもんずい【本朝文粋】
全文全訳古語辞典
[書名]平安中期の漢文集。一〇三七年から一〇四五年(長暦から寛徳)頃成立。一四巻。目録一巻。藤原明衡撰。嵯峨天皇から後一条天皇までの一七代二〇〇余年間における、 ...
8. ぞくほんちょうもんずい【続本朝文粋】
デジタル大辞泉
⇒本朝続文粋(ほんちょうぞくもんずい) ...
9. ぞくほんちょうもんずい[ゾクホンテウモンズイ]【続本朝文粋】
日本国語大辞典
ほんちょうぞくもんずい(本朝続文粋)
...10. ぞくほんちょうもんずい【続本朝文粋】
国史大辞典
⇒本朝続文粋(ほんちょうぞくもんずい) ...
11. あい‐あい【曖曖】
日本国語大辞典
〔形動タリ〕うす暗いさま。また、ぼうっとかすんでいるさま。*
本朝文粋〔1060頃〕三・詳春秋〈大江以言〉「西堂見
稼、望
...12. あい‐かい【愛海】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。愛欲の深く広いことを海にたとえていったことば。*本朝文粋〔1060頃〕一四・村上天皇為母后四十九日御願文〈大江朝綱〉「乃知八正分 ...
13. あい‐かい【愛海】
仏教語大辞典
情愛の深く広いことを海に喩えていった言葉。 本朝文粋 一四・村上天皇母后卌九日御願文〈後江相公〉 「乃知八正分源。断疑網於愛海。三明告暁。飛覚月於昏衢者也」 ...
14. あい‐が【愛河】
日本国語大辞典
生彼浄刹
〈山上憶良〉」*
本朝文粋〔1060頃〕一三・朱雀院平賊後被修法会願文〈大江朝綱〉「又願。燕肝越胆。輪廻之郷無
...15. あい‐き【噫気】
日本国語大辞典
〔名〕(1)吐き出す息。呼気。また転じて、風。*
本朝文粋〔1060頃〕一・風中琴賦〈紀長谷雄〉「至
如
...16. あい‐きょう【哀矜】
日本国語大辞典
梁三宝
」*
本朝文粋〔1060頃〕四・貞信公辞摂政准三宮等表〈大江朝綱〉「短辞既窮。寸誠未
...17. あい‐じつ【愛日】
日本国語大辞典
畏」とあるところから)愛すべき日光。また、冬の日光の異称。*本朝文粋〔1060頃〕一三・為左大臣供養浄妙寺願文〈大江匡衡〉「蒙霧開、愛日暖、可 ...
18. あい‐たい【靉靆・靄靆】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(形動タリ)雲がたなびくこと。また、雲などが厚く空をおおっているさま。*本朝文粋〔1060頃〕一・祝雲知隠賦〈大江以言〉「二華触 ...
19. あい‐まい【曖昧】
日本国語大辞典
也」(2)(形動)物事がはっきりしないこと。物事が確かでないさま。あやふや。不明瞭。*
本朝文粋〔1060頃〕一一・
鶯花詩序
...20. あい‐らく【哀楽】
日本国語大辞典
〔名〕悲しみと楽しみ。哀歓。*
本朝文粋〔1060頃〕九・詩者志之所之詩序〈菅原文時〉「雪月花草助
其哀楽之音
...21. あく‐がん【悪眼】
日本国語大辞典
〔名〕憎しみの眼。険しい眼。あくげん。*
本朝文粋〔1060頃〕一四・宇多院為河原左大臣没後修諷誦文〈紀在昌〉「
為
...22. あく‐たく【渥沢】
日本国語大辞典
〔名〕ゆたかな恩恵。豊潤な恩恵。*
本朝文粋〔1060頃〕一一・寒菊戴霜抽詩序〈大江朝綱〉「如
雨如
...23. あく‐ふ【握符】
日本国語大辞典
〔名〕(「符」は天子たるべきものに降るとされる天命のしるし)天子の位につくこと。転じて、天子の位。*本朝文粋〔1060頃〕一四・宇多院為河原左大臣没後修諷誦文〈 ...
24. あさひむら【朝日村】愛知県:西春日井郡/清洲町
日本歴史地名大系
[現]清洲町朝日 田中村の北にある。西境を五条川が流れている。猿投神社本「本朝文粋」巻二紙背文書によれば、正安(一二九九―一三〇二)頃「朝日下郷」、嘉元元年(一 ...
25. あじゃせ‐おう[‥ワウ]【阿闍世王】
日本国語大辞典
「あじゃせ(阿闍世)」に同じ。*観智院本三宝絵〔984〕下「阿闍世王仏を請したてまつりて供養したてまつる」*本朝文粋〔1060頃〕一四・華山院四十九日御願文〈大 ...
26. あ‐だ【婀娜】
日本国語大辞典
春嵐
」*
本朝文粋〔1060頃〕一・男女婚姻賦〈大江朝綱〉「其意漸感。婀娜以居」*色葉字類抄〔1177〜81〕「婀娜
...27. あつ‐うん【遏雲】
日本国語大辞典
〔名〕(「遏」は、止めるの意)飛ぶ雲を止めるほどのすばらしい歌声。*
本朝文粋〔1060頃〕三・弁山水〈大江澄明〉「歌山縹眇、其奈
遏雲之唇
...28. あつたく【熱田区】愛知県:名古屋市
日本歴史地名大系
熱田社の門前はある程度門前町を形成していたようで、鎌倉時代の地名には、神戸郷今村・中勢・横田(猿投神社本「本朝文粋」巻二紙背文書)や力王子名内幡屋屋敷(地蔵院文 ...
29. あつたじんぐう【熱田神宮】愛知県:名古屋市/熱田区/宮宿
日本歴史地名大系
社に祈念し(朝野群載)、寛弘元年(一〇〇四)には大般若経六〇〇巻を奉献して祈願をこめている(本朝文粋)。当社は尾張氏の奉斎する神社として、その祀職も同族のなかか ...
30. あつ‐でき【圧溺】
日本国語大辞典
〔名〕押しつぶされ、おぼれさせられること。*
本朝文粋〔1060頃〕三・論運命〈大江朝綱〉「趙長平之軍士。国命共余
圧溺之悲
...31. あつ‐りゅう[‥リウ]【斡流】
日本国語大辞典
〔名〕めぐり流れること。水が渦を巻きながら流れること。転じて、時、物の移り変わること。*本朝文粋〔1060頃〕一・落葉賦〈紀斉名〉「炎涼倏忽、景物斡流」*賈誼‐ ...
32. あび【阿鼻・阿毘】
日本国語大辞典
ci の音訳。無間(むけん)と訳す)(1)「あびじごく(阿鼻地獄)」の略。*本朝文粋〔1060頃〕一二・施無畏寺鐘銘〈兼明親王〉「上従 ...
33. あや‐な・い【文無】
日本国語大辞典
(2)和語として上代に用例が見いだせないのは、漢語に由来する可能性を示唆するとも考えられる。例えば、「本朝文粋‐三・立神祠〈三善清行〉」に「無文之秩紛然」とあり ...
34. あ‐よう[‥ヤウ]【痾恙・痾癢】
日本国語大辞典
〔名〕病気。やまい。*
本朝文粋〔1060頃〕二・答入道前太政大臣辞大臣并章奏等表勅〈紀斉名〉「素性潔而執
清謙
...35. あらおごう【荒尾郷】愛知県:東海市
日本歴史地名大系
でない。荒尾郷としての初見は、正安元年(一二九九)八月熱田社領大郷百姓等陳状案(猿投神社本「本朝文粋」巻二紙背文書)である。この文書は「荒尾郷村人」と大郷百姓( ...
36. あん‐か[‥クヮ]【菴菓】
日本国語大辞典
〔名〕「あんまらか(菴摩羅果)」の略。*
本朝文粋〔1060頃〕一三・浄妙寺塔供養呪願文〈大江以仁〉「菴菓棗葉、其構雖
微。魯匠殷工
...37. あん‐が【晏駕】
日本国語大辞典
此夜之事
也」*
本朝文粋〔1060頃〕一四・華山院四十九日御願文〈大江維時〉「太上法皇、去月八日高龍雲惨。晏駕霞登」
...38. あん‐きゃく【暗脚】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(日脚に対し)夕やみの薄暗さ。忍びよってくる夕方の薄くらやみ。(2)ひそかにしのびよる雨あし。*本朝文粋〔1060頃〕一〇・紅葉高窓雨詩序〈橘正通〉 ...
39. あん‐しつ【暗室・闇室】
仏教語大辞典
1 暗い部屋。 本朝文粋 一・未旦求衣賦〈菅贈大相国〉 「暗室嬰帯、懐黔首於不欺」 2 心静かに念仏するために閉めきって暗くした部屋。 往生要集 中・五ノ一 ...
40. あん‐しゃ【安車】
日本国語大辞典
車。昔、中国では、車は立って乗るものであったが、老人などのために安座できるようにしたもの。*本朝文粋〔1060頃〕一・視雲知隠賦〈大江以言〉「仰 ...
41. あん‐しん【安寝】
日本国語大辞典
安寝静密
」*
本朝文粋〔1060頃〕一・孫弘布被賦〈源英明〉「安寝足
...42. あん‐ぜん【安然・晏然】
日本国語大辞典
〔形動タリ〕「あんじょ(晏如)」に同じ。*
本朝文粋〔1060頃〕七・送大江以言状長保〈藤原行成〉「面謁相隔。思如
三秋
...43. あん‐ちゅう【暗虫】
日本国語大辞典
〔名〕暗がりで鳴く虫。多くコオロギをいう。*本朝文粋〔1060頃〕三・詳春秋〈大江以言〉「庭隅之霜新警、暗虫之声織寒」*白居易‐聞虫詩「暗虫喞喞夜綿綿、況是秋陰 ...
44. あん‐とく【案牘・按牘】
日本国語大辞典
案牘
嬾先還」*
本朝文粋〔1060頃〕六・申従三位状〈菅原文時〉「求
...45. あん‐ぺい【暗蔽】
日本国語大辞典
〔名〕煩悩に心がおおわれて、道理がわからないこと。*
本朝文粋〔1060頃〕一二・詰眼文〈三善清行〉「踈慵多
睡。闇蔽無
...46. あんらく‐かい【安楽界】
日本国語大辞典
〔名〕「あんらくこく(安楽国)」に同じ。*
本朝文粋〔1060頃〕一四・為重明親王家室四十九日願文〈大江朝綱〉「仰願功徳池上、結
妙果於開示之蓮
...47. い‐あい[ヰ‥]【遺靄】
日本国語大辞典
〔名〕残りのもや。名残のもや。*
本朝文粋〔1060頃〕三・神仙〈都良香〉「斯皆事光
...48. い‐い【依依】
日本国語大辞典
点点蒼苔駮、暗
依依緑柳低」*
本朝文粋〔1060頃〕一・柳化為松賦〈紀長谷雄〉「豈敢依
...49. いえ 貧(ひん)にしては親知(しんち)少(すく)なく身(み)賤(いや)しくしては故人(こじん)疎(うと)し
日本国語大辞典
(「本朝文粋‐一・秋夜感懐〈橘在列〉」の「家貧親知少、身賤故人疎、唯有長安月、夜々訪閑居」から)家が貧しいと親しく付き合ってくれる人も少なく、落ちぶれてしまうと ...
50. い‐き【依稀】
日本国語大辞典
帯ぶ」*劉禹錫‐荊門道懐古詩「南国山川旧帝畿、宋台梁館尚依稀」(2)よく似た様子。そっくりなさま。*本朝文粋〔1060頃〕一・菟裘賦〈兼明親王〉「唐風雖 ...