NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1900冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 自然
  6. >
  7. >
  8. 日本の山
  9. >
  10. 八ヶ岳

八ヶ岳

ジャパンナレッジで閲覧できる『八ヶ岳』の日本歴史地名大系のサンプルページ

八ヶ岳
やつがたけ

南佐久郡・諏訪すわ郡・茅野ちの市・山梨県北巨摩きたこま郡にまたがり、千曲川水系・富士ふじ川水系・天竜川水系の分水嶺をなす。赤岳あかだけ(二八九九・二メートル)を主峰として北によこ(二八三〇メートル)硫黄いおう(二七四二・一メートル)、西に阿弥陀あみだ(二八〇七メートル)、南に権現ごんげん(二七八六メートル)編笠あみがさ(二五二三・七メートル)があり、ほかに西にし(二三六四メートル)峰の松目みねのまつめ(二五六七メートル)を入れ、八つの峰を数え上げるが、「八」という字は数多いの意味と解すべきか。富士火山脈に属する火山群で、本州地溝帯に沿って噴出したものという。浸食作用が甚しく山形は旧態をうかがえない。

赤岳は、火口壁の岩角一面が酸化鉄のため赤色を帯びるためこの名があるという。阿弥陀岳との中間のなか岳が、かつての中央火口丘で、この中岳に面した二つの山の急斜面は火口壁であったといわれる。北に延びる横岳を経て硫黄岳に至る間はお花畑でコマクサ・ウルップソウ・クロユリ・這松などがあり、近年発見されたこの山の新植物の種類は種は一九、変種二二、ひん六があり、高山植物の宝庫となっている。硫黄岳は噴火の跡を残して火口底には硫黄洞があり、硫黄質温泉が湧出し、本沢ほんざわ温泉はこれを引いたものである。かつては硫黄製造場もあったが荒廃した。湯川には多量の硫黄質があり、魚族も棲まず稲田の灌漑の用もなさない。

八ヶ岳集塊岩は、小海町地籍に至るまでの地表を覆い、かつこの噴出物は部分的に浸食抵抗力が異なるため変化に富んだ浸食谷を作る。

硫黄岳の北は夏沢なつざわ(二三九二メートル)で、かつては南佐久地方から諏訪郡に通ずる要路であった。峠を南すれば硫黄岳を経て赤岳、北すれば根石ねいし岳を経て天狗てんぐ(二六四五・八メートル)、峠を越え西は茅野市へ下る。峠を境に南北二つの火山群に分けられて南八ヶ岳・北八ヶ岳としている。

裾野は東南北の三方にまたがる。「大日本地名辞書」によると、東にあたる南佐久郡はうみ口平くちだいら、南の甲州は逸見平へみだいら、北西の諏訪は泉平いずみだいらとしている。現在は南佐久郡は野辺山原のべやまはら(一二〇〇―一七〇〇メートル、五〇平方キロ)、甲州側は念場原ねんばはら(一二〇〇―一六〇〇メートル、二一平方キロ)井出原いではら(六〇〇―一四〇〇メートル、五三平方キロ)、諏訪側は三里原さんりはら(八〇〇―一三〇〇メートル、五〇平方キロ)広原ひろはら(九〇〇―一五〇〇メートル、三〇平方キロ)俎原まないたつぱら(八〇〇―一六〇〇メートル、五六平方キロ)としている。これらの裾野には、先土器から古墳期にかけての遺跡が多数みられる。

野辺山原の梨木なしき平、矢出やで川北・矢出川南・丸山まるやま三軒家さんげんやには先土器時代の遺跡が、海ノ口牧場・干草ほしくさ場・板橋いたばし横堰よこせぎ赤土あかつち・ザッコの沢・中の沢なかのさわ青木あおきよしあたま二ッ山ふたつやま・野辺山駅・矢出原やではらの各所に縄文の石器・土器が発見され、板橋・ノミンドウ・二ッ山・三沢入口から少量の弥生期のものが発見されている。八ヶ岳山麓山梨県側の釜無かまなし川斜面・北巨摩郡には縄文期の遺跡が濃厚にみられ、坂井さかい(現山梨県韮崎市)原之前はらのまえ(現北巨摩郡須玉町)長坂上条ながさかかみじようなどの遺跡がある。諏訪側には先土器時代の遺跡として北山きたやま(現茅野市)に一ヵ所。縄文の遺跡は極めて多く、現富士見ふじみ町の本郷ほんごうに二〇、富士見に一六、落合おちあいに一四、さかいに一一。現原村に二七、現茅野市ではちのに九、米沢よねざわに一七、北山に二二、湖東こひがしに九、豊平とよひらに三〇、玉川たまがわに一三、泉野いずみのに七、金沢かなざわに二一、宮川みやかわに八ある。これら旧諏訪郡域に、弥生期のもの九、土師器三六、須恵器九ヵ所を数える。諏訪湖底の曾根そね遺跡からは多くの細石器が発見され、野辺山の矢出川の系統をひいているという。尖石とがりいし遺跡(茅野市)は標高一〇七〇メートルにある。井戸尻いどじり遺跡(諏訪郡富士見町)は八ヶ岳の南麓一帯に栄えた縄文中期を代表する遺跡である。また古墳期の遺跡には、旧諏訪郡域には宮川を挟んで、ちの(現茅野市)周辺の狭い範囲に認められる。山梨県側には若神子わかみこ(現北巨摩郡須玉町)周辺に数基を数える。

古代、甲斐国には「延喜式」記載の御牧穂坂ほさか柏前かしわさき真衣野まきのの三牧があり、いずれも北巨摩郡域に比定され、そのうち柏前牧は八ヶ岳の麓、現高根たかね町念場原方面という。旧諏訪郡域における古代の牧に山鹿やまか牧・岡屋おかのや牧があるが、山鹿牧は八ヶ岳の山麓に開かれたようである。

戦国時代、武田晴信は軍事上の理由から佐久に一筋、諏訪側に三筋のいわゆる信玄の棒道と称される道路を八ヶ岳の麓の等高線沿いにほとんど直線に開削した(諏訪郡の→八ヶ岳

上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


八ヶ岳の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 406
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 八ヶ岳
日本大百科全書
硫黄岳の鞍(あん)部を通る夏沢(なつざわ)峠を境に、北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれ、南八ヶ岳は侵食が進んで山頂付近まで渓谷が達しているが、北八ヶ岳は穏やかな山容で、 ...
2. 八ヶ岳[百科マルチメディア]
日本大百科全書
長野県と山梨県の県境にそびえる山群。2500m前後の山々が南北約20kmにわたって続く。写真は八ヶ岳(やつがたけ)西麓(せいろく)原村からの眺望で、中央の高山が ...
3. 八ヶ岳
世界大百科事典
られるようになった。北八ヶ岳の山々は成層火山である天狗岳を除くと,すべて溶岩円頂丘で,現在の地形に直接かかわる範囲での形成期は南八ヶ岳よりも新しいとされている。 ...
4. やつ‐が‐たけ【八ヶ岳】地図
デジタル大辞泉
長野県東部から山梨県北部にまたがる火山群。天狗岳・硫黄岳・横岳・阿弥陀岳・権現岳などからなり、最高峰は赤岳で標高2899メートル。南麓には多くの湧水があり、裾野 ...
5. やつがたけ【八ヶ岳】山梨県:北巨摩郡
日本歴史地名大系
・二メートルの赤岳。長野県南牧村の夏沢峠付近を境に北八ヶ岳と南八ヶ岳とに二分することもあり、県内では八ヶ岳といえば赤岳を中心とした南八ヶ岳をさすのが一般的である ...
6. やつがたけ【八ヶ岳】長野県:南佐久郡
日本歴史地名大系
経て天狗岳(二六四五・八メートル)、峠を越え西は茅野市へ下る。峠を境に南北二つの火山群に分けられて南八ヶ岳・北八ヶ岳としている。裾野は東南北の三方にまたがる。「 ...
7. やつがたけ【八ヶ岳】長野県:諏訪郡
日本歴史地名大系
成層火山列である。一般に火山活動の様式や岩質などの違いを含めて夏沢峠を境に、南八ヶ岳と北八ヶ岳に分けられ、北八ヶ岳は南から根石岳・天狗岳・中山・丸山・茶臼山・縞 ...
8. 八ヶ嶽(やつがたけ)
古事類苑
地部 洋巻 第3巻 813ページ ...
9. 八ヶ岳音楽祭 in Yamanashi
デジタル大辞泉プラス
山梨県北杜市で秋に開催されるクラシックの音楽祭。アマチュアとプロの音楽家が集い、オーケストラと合唱団を構成して合宿練習を行い、最終日に合同で演奏会を行う。199 ...
10. 八ヶ岳高原殺人事件
デジタル大辞泉プラス
西村京太郎の長編推理小説。1987年刊行。十津川警部シリーズのトラベルミステリー。 2011年10月 ...
11. 八ヶ岳高原線
デジタル大辞泉プラス
JR東日本が運行する鉄道路線「小海線」の愛称。山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅を結ぶ。 2013年09月 ...
12. 八ヶ岳自然文化園
デジタル大辞泉プラス
長野県諏訪郡原村にある公園。園内に自然観察科学館がある。 2012年08月 ...
13. 八ヶ岳ジャーナル
デジタル大辞泉プラス
八ヶ岳ジャーナル社が発行する新聞。主な販売地域は山梨県北杜市。月2回発行。1982年創刊。 2012年01月 ...
14. 八ヶ岳中信高原国定公園
日本大百科全書
長野、山梨両県にまたがる八ヶ岳を中心とする山岳と高原の国定公園。八ヶ岳とその北部の蓼科(たてしな)山、筑摩(ちくま)山地の一部美ヶ原(うつくしがはら)一帯、諏訪 ...
15. やつがたけちゅうしんこうげん‐こくていこうえん【八ヶ岳中信高原国定公園】地図
デジタル大辞泉
長野・山梨両県にまたがる山岳と高原の国定公園。八ヶ岳・蓼科山(たてしなやま)・霧ヶ峰・美ヶ原(うつくしがはら)・塩尻峠などからなる。  ...
16. 八ヶ岳「北杜国際音楽祭」
デジタル大辞泉プラス
山梨県北杜市にあるリゾート施設、リゾナーレ八ケ岳が主催するクラシックの音楽祭。1992年設立。施設内の音楽ホール「音楽の森ホール」を会場に、例年秋に開催される。 ...
17. 八ヶ岳ポニーユースホステル
デジタル大辞泉プラス
山梨県北杜市にあるユースホステル。 2012年06月 ...
18. 八ヶ岳リゾートアウトレット
デジタル大辞泉プラス
山梨県北杜市小渕沢町にあるショッピングセンター。2001年オープン。 2011年04月 ...
19. シャトレーゼスキーリゾート八ヶ岳
デジタル大辞泉プラス
長野県南佐久郡川上村にあるスキー場。初心者・ファミリー向けの設備が充実。モーグル専用コースも設置。 2011年12月 ...
20. タカナシ 信州八ヶ岳高原のドリンクヨーグルト
デジタル大辞泉プラス
高梨乳業株式会社が販売するはっ酵乳の商品名。ドリンクタイプのヨーグルト。 2011年04月 ...
21. あおきいせき【青木遺跡】山梨県:北巨摩郡/高根町/村山北割村
日本歴史地名大系
[現]高根町村山北割 八ヶ岳の南東麓、朝日(旭)山の南方で西川左岸の比較的高位な平坦面上に立地する、縄文時代後期の配石・石棺群を伴った集落跡。標高七三〇メートル ...
22. 赤岳
日本大百科全書
長野・山梨県境にあるコニーデ(円錐(えんすい)状)型火山。八ヶ岳(やつがたけ)連峰の最高峰。標高2899メートル。山肌が酸化しているため、赤褐色をしているのでこ ...
23. 赤岳 [百科マルチメディア]
日本大百科全書
八ヶ岳(やつがたけ)連峰の最高峰(写真左)。標高2899m。八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる。高山植物の宝庫でもあり、ハイキングや登山に訪れる人も多い。写真は南 ...
24. あか‐だけ【赤岳】地図
デジタル大辞泉
錐(えんすい)状の火山。八ヶ岳連峰の最高峰で、標高2899メートル。山頂には高山植物が見られ、中腹は針葉樹林でおおわれている。南東麓にはレンゲツツジの群落がある ...
25. 閼伽流山
日本大百科全書
峰。山頂の岩山には仙人岩、屏風(びょうぶ)岩、香炉岩などの名がつけられ、頂上からは佐久盆地や八ヶ岳(やつがたけ)、蓼科(たてしな)連峰の全容が望める。南西の麓( ...
26. 阿久遺跡
世界大百科事典
1975年中央高速道路の建設工事に伴って,長野県諏訪郡原村柏木地籍で発見された縄文時代前期の大集落遺跡。八ヶ岳西麓の台地上,推定約2万1000m2の範囲にひろが ...
27. あきゅういせき【阿久遺跡】
国史大辞典
長野県諏訪郡原村柏木にある縄文時代前期の大集落遺跡。大早川と阿久川に挾まれた八ヶ岳西南麓の東西にのびる尾根上に位置する。調査は、昭和五十一年(一九七六)から五 ...
28. あきゅういせき【阿久遺跡】長野県:諏訪郡/原村/柏木新田村
日本歴史地名大系
[現]原村柏木 八ヶ岳西南麓の裾野のほぼ中央、柏木集落の西方一キロ、大早川と阿久川に挟まれた丘陵上、標高約九〇〇メートルにある。中央自動車道建設によって発見され ...
29. あけのむら【明野村】山梨県:北巨摩郡
日本歴史地名大系
伴う住居跡一軒が発見されている。前期ではまれに土器片が出土する程度で、前期後半に濃厚な遺跡分布を示す八ヶ岳山麓とは対照的である。このような傾向は中期中葉まで続き ...
30. あさかわむら【浅川村】山梨県:北巨摩郡/高根町
日本歴史地名大系
[現]高根町浅川 八ヶ岳の南東麓、標高一〇〇〇メートル付近に位置。東と南は上津金村(現須玉町)、西は長沢村、北は樫山村。大門川を深沢川とよぶのに対する村名で、中 ...
31. あさひやまとりであと【朝日山砦跡】山梨県:北巨摩郡/高根町/村山北割村
日本歴史地名大系
[現]高根町村山北割 古城跡 八ヶ岳南麓の標高九一一・五メートルの朝日(旭)山の頂に位置する戦国時代末期の山城。天正一〇年(一五八二)夏に北条氏により築かれたが ...
32. あなやまむら【穴山村】長野県:茅野市
日本歴史地名大系
[現]茅野市玉川 穴山 南部を弓振川(八ヶ岳連峰阿弥陀岳を源とする、宮川の上流)が西流し、西は菊沢村、北は山田新田村に接する。御柱道と大門道(善光寺道)が集落中 ...
33. アニマルパスウェイ
日本大百科全書
まうといった、さまざまな危険にさらされることになる。日本では1998年(平成10)に山梨県の八ヶ岳(やつがたけ)南麓(なんろく)清里(きよさと)高原道路の建設に ...
34. あまざかいとうげ【雨境峠】長野県:北佐久郡/立科町/芦田村
日本歴史地名大系
「延喜式」記載の官道東山道以前の中央と信濃国を結ぶ重要路線と推定されており(北佐久郡志)、また蓼科山・八ヶ岳を挟んで南北に古代の官牧望月牧・山鹿牧・穂坂牧があり ...
35. あまりやま【甘利山】山梨県:韮崎市
日本歴史地名大系
海底火山の噴出による堆積層が隆起してできたといわれ、さらにその上を関東ロームが覆う。山頂部は準平原状をなし八ヶ岳・富士山・甲府盆地などが一望できる。同所にはレン ...
36. 飯縄山
日本大百科全書
る。山頂には雑木の小木しかないが、山麓(さんろく)はカラマツ樹海をなす。頂上からは、浅間山、八ヶ岳連峰、北アルプスの全容が眺められてすばらしい。山腹にはスキー場 ...
37. いおうじやまじょうあと【医王寺山城跡】長野県:南佐久郡/臼田町/臼田村
日本歴史地名大系
[現]臼田町大字臼田 稲荷山 臼田村の西方一キロ、北八ヶ岳から遠く裾をひいて迫る山並の突端、医王寺山の一部を画して築城したものである。城跡の後方、山林中に経塚と ...
38. いしがみいせき【石神遺跡】長野県:小諸市/八満村
日本歴史地名大系
めぐる遺跡立地の好例であり、浅間山南麓の千曲川右岸には縄文後期・晩期のこの種の集落跡が多く、八ヶ岳西南麓の中期集落群と対象的な在り方を示している。 ...
39. いしどういせき【石堂遺跡】山梨県:北巨摩郡/高根町/長沢村
日本歴史地名大系
されただけで、配石遺構として著名な当遺跡はB地区をさし、A地区の西四〇〇メートルに位置する。八ヶ岳南麓に特有の北から南に傾斜する尾根上に立地し、遺跡の中心は尾根 ...
40. いたばしむら【板橋村】長野県:南佐久郡/南牧村
日本歴史地名大系
[現]南牧村板橋 標高一二五〇―一四五〇メートルの野辺山原の中央。東は川上村(現川上村)、西は八ヶ岳の赤岳、南は平沢峠、北は海口村に接する。近世初期の野辺山原に ...
41. いどじりいせき【井戸尻遺跡】
国史大辞典
井戸尻・曾利・九兵衛尾根・藤内・新道などを含む。中期縄文文化の極盛地帯といってよく、その広がりは、八ヶ岳西麓尖石、千曲川上流の大深山、諏訪湖畔の岡谷市海戸、韮崎 ...
42. 井戸尻遺跡群
日本大百科全書
長野県諏訪(すわ)郡富士見町、八ヶ岳(やつがたけ)南西麓(ろく)標高約900メートル前後の信濃境(しなのさかい)駅周辺に分布する縄文中期の集落遺跡群を総称する。 ...
43. 井戸尻遺跡群
世界大百科事典
八ヶ岳南西麓,長野県諏訪郡富士見町のJR信濃境駅周辺にひろがる,縄文時代中期を主とした二十数遺跡からなる大遺跡群の総称。国指定史跡の井戸尻遺跡(中期中葉)をはじ ...
44. いどじりいせきぐん【井戸尻遺跡群】長野県:諏訪郡/富士見町
日本歴史地名大系
[現]富士見町池袋・高森・烏帽子 八ヶ岳西南麓の広大な山麓は釜無川の急崖によって画されるが、その山麓の裾に近い標高九〇〇―一〇〇〇メートル付近は小河川によって区 ...
45. いなごしんでんむら【稲子新田村】長野県:南佐久郡/小海町
日本歴史地名大系
、東・南は海尻村(現南牧村)地内の山に囲まれ、北は大月川によって松原村に対している。西側には八ヶ岳裾の山が間近に迫り、大月川との間の小盆地に耕地が開かれている。 ...
46. いなごむら【稲子村】長野県:南佐久郡/小海町
日本歴史地名大系
[現]小海町大字稲子(芦平を除く) 松原湖の西方を東南流する稲子川(大月川)から西方北八ヶ岳の中山峠(稲子峠、二三二〇メートル)まで、東西約九キロ、南北約三キロ ...
47. いなりじんじゃ【稲荷神社】長野県:南佐久郡/臼田町/臼田村
日本歴史地名大系
千曲河畔にそびえる比高約五〇メートルの稲荷山の北側斜面にあり、佐久平を一望に収め、浅間・蓼科・八ヶ岳の諸峰を北・西・南に巡らす景勝地にある。旧郷社。祭神は稲倉魂 ...
48. うえのだんいせき【上ノ段遺跡】長野県:茅野市/湯川村
日本歴史地名大系
たる土器は、関東・東北・東海など周辺各地方との交流を示す良好な資料である。縄文中期遺跡の多い八ヶ岳山麓地域では数少ない該期集落跡として重要であり、その後学術調査 ...
49. うえはらじょうあと【上原城跡】長野県:茅野市/上原村
日本歴史地名大系
構成させ、信濃諸地方に侵攻の軍を進めた(千野文書・守矢文書・諏訪史)。甲斐から信濃への道は、八ヶ岳東方の佐久口と南西麓の諏訪口があった。このうち諏訪口は釜無川の ...
50. うすだむら【臼田村】長野県:南佐久郡/臼田町
日本歴史地名大系
[現]臼田町大字臼田 西方は北八ヶ岳の裾が丘陵状の山並をなして平野に迫り、東方は千曲川が北流し、その間に佐久平が北方に広がりをましていく。町の南にたつ比高約五〇 ...
「八ヶ岳」の情報だけではなく、「八ヶ岳」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

八ヶ岳と同じ日本の山カテゴリの記事
宝登山(日本歴史地名大系)
町境にそびえ、標高四九七・一メートル。山麓には宝登山神社・玉泉(ぎよくせん)寺、山頂には宝登山神社奥宮があり、古くから信仰の山であった。山名の由来は、弘法大師が山頂に宝珠の翻るのをみて名付けたとか、凹地・窪地をあらわすホドに因むなどといわれる。
槍ヶ岳(日本歴史地名大系)
標高三一八〇メートルの北アルプス第二の高峰で、その峰が槍の穂先のようにとがっていることから命名された。長野県側からは常念岳・燕岳などの北アルプスの前山や美ヶ原などに登らないと見えないが、飛騨側からは高原川の上流地域から望むことができる。
御岳山(日本歴史地名大系)
大岳山から北に延びる御嶽尾根にある高山。御岳山は標高九二九メートル。金峰山・武州御嶽山ともいう。北の大塚山の東手を大沢川が流れ、南西の鍋割山の手前に奥院があり、東に日の出山がそびえる。古くから御嶽山信仰の山として知られ、山頂に吉野金峰山より蔵王権現の分霊を勧請した
乗鞍岳(日本歴史地名大系)
飛騨山脈(北アルプス)に沿い、北から立山(三〇一五メートル)・焼岳(二四五五・四メートル)・乗鞍岳(三〇二六・三メートル)・御嶽山(三〇六三・四メートル)と連なる乗鞍火山帯の主峰で、裾野は大野郡高根村・朝日村・丹生川村と吉城郡上宝村、長野県南安曇郡安曇村にまたがる。
立山(日本歴史地名大系)
県の南東部に位置し、北アルプス(飛騨山脈)の北部にあたる。雄山(三〇〇三メートル)・大汝山(三〇一五メートル)・富士ノ折立(二九九九メートル)で立山本峰を構成する。また立山本峰・浄土山(二八三一メートル)・別山(二八八五メートル)<を総称して立山三山という。
日本の山と同じカテゴリの記事をもっと見る


「八ヶ岳」は自然に関連のある記事です。
その他の自然に関連する記事
春一番(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
冬から春へと季節が移るころ、冬のうちとは風向きの異なる強風が急に吹き出すことがある。この現象を戒めたことばで、漁業従事者たちの間で、海難防止の意味合いで使われだしたといわれる。春一(はるいち)ともいう。冬のうちの北風、西風を吹かせた西高東低型の気圧
富士山宝永噴火(国史大辞典)
宝永四年(一七〇七)十一月二十三日に始まり、十二月八日まで続いた富士山南東側中腹付近での大噴火。大量の火山弾、火山灰が降ったため「宝永の砂降り」ともよばれる。被災地域は駿河・相模・武蔵三国に及び、江戸でも降灰があり雪が降るようであったという(新井白石
伊吹山(世界大百科事典・日本大百科全書・日本歴史地名大系)
滋賀県と岐阜県の県境を南北にのびる伊吹山地の主峰で,標高1377m。地質は古生代石灰岩よりなり,山麓の古生層は石灰岩が少ない。その地質構造は,巨大な石灰岩が低角度の衝上面で石灰岩の少ない古生層の上に衝上したものとされていたが,褶曲に衝上を伴ったもので
長良川(日本歴史地名大系)
県のほぼ中央部に東西に横たわる位山(くらいやま)分水嶺山脈中に位置する見当(けんとう)山(一三五二・一メートル)を源流とし、濃尾平野を経て、伊勢湾直前で揖斐(いび)川に合流する。地形的には河川争奪によって流域拡大がなされたとも考えられる大日
アルデバラン(日本大百科全書・世界大百科事典)
おうし座のα(アルファ)星の固有名。アラビア語で「後に続くものAlDabaran」の意で、同じおうし座のプレヤデス(すばる)よりも少し遅れて日周運動していることに由来する。日本でもいくつかの地方で「すばるの後星(あとぼし)」とよばれている。冬の夜空で
自然に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1900冊以上(総額850万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶