NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1900冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 自然
  6. >
  7. >
  8. 日本の山
  9. >
  10. 水晶岳

水晶岳

ジャパンナレッジで閲覧できる『水晶岳』の日本歴史地名大系のサンプルページ

水晶岳
すいしようだけ

黒部川源流にそびえる岩山。標高二九八六メートル。地籍は大山おおやま町。くろ岳とも称する。後立山山脈の主稜から北へ分岐した黒岳山塊の主峰ともいうべき峨々たる岩山で、東側は東沢ひがしさわ谷、西側はくもノ平に臨み、数個の氷食地形をちりばめる。水晶および柘榴石を産するところから山名を生じた。黒岳は山色からの命名で、信州側からの呼称であろう。元禄一三年(一七〇〇)の奥山御境目見通絵図および享和三年(一八〇三)の奥山御境目見通山成川成絵図(ともに県立図書館蔵)にはなか嶽の名で記載。東沢谷の古名も中嶽谷であった。文政八年(一八二五)石黒信由作製の越中四郡村々組分絵図、天保一〇年(一八三九)の上下新川郡一町五厘略絵図(ともに同館蔵)中岳剣なかだけつるぎと記し、新川郡組分見取絵図(同館蔵)は中剣岳と記載。立山・後立山両連峰の中間に位置する剣のごとく険阻な山の意であろう。同七年の新川郡大綱色分絵図(同館蔵)には六方石ろつぽうせき山の名で記される。六方石とは六角結晶体をなす水晶の別名である。明治四二年(一九〇九)辻村伊助が飛騨山脈縦走中、黒岳まで足を伸ばし、「ふみくづす砂利の中から柘榴石と水晶が多量に表はれる」「黒岳の頂上には巨岩が圧し重なって、イハブスマが透間もなく附着してゐる」と記した(「山岳」五―一)。翌四三年には小島烏水が登り、その記録を「日本アルプス」に収めた。現在も登山路は辻村・小島両氏のとったコースと同じく、南側の後立山連峰主稜からの分岐点にある水晶小屋から岩尾根をたどる。大悟法利雄はやりヶ岳頂上から遠望し、「黒部薬師・黒部水晶・立山と教へられつつ心は燃ゆる」と詠んだ。

上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


水晶岳の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 17
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 水晶岳
日本大百科全書
江戸時代加賀(かが)藩の黒部奥山廻(まわ)りは六方石(ろっぽうせき)山とよんでいたが、のちに水晶岳とよぶようになった。地質は花崗閃緑(かこうせんりょく)岩で構成 ...
2. 水晶岳
世界大百科事典
→黒岳 ...
3. すいしょう‐だけ【水晶岳】地図
デジタル大辞泉
富山県南東部、黒部川水源の最高峰。二つの峰をもつ山で、標高は南峰2986メートル、北峰2978メートル。山稜東側に圏谷(カール)と堆石(モレーン)がみられる。中 ...
4. すいしょうだけ【水晶岳】富山県:総論/後立山連峰
日本歴史地名大系
黒部川源流にそびえる岩山。標高二九八六メートル。地籍は大山町。黒岳とも称する。後立山山脈の主稜から北へ分岐した黒岳山塊の主峰ともいうべき峨々たる岩山で、東側は東 ...
5. あかうしだけ【赤牛岳】富山県:総論/後立山連峰
日本歴史地名大系
水晶岳の北、黒岳山塊の北端に位置する花崗岩質の山。標高二八六四・二メートル。地籍は大山町。元禄一三年(一七〇〇)の奥山御境目見通絵図(県立図書館蔵)はじめ多数の ...
6. おおやままち【大山町】富山県:上新川郡
日本歴史地名大系
県の面積の約七分の一という最大面積を占め、その大部分は薬師岳を中心とする山地である。最高峰は後立山連峰の水晶岳二九七七・七メートル。立山町との間を常願寺川が流れ ...
7. 雲ノ平
日本大百科全書
別名奥ノ平という。周囲は北アルプスの中央部の黒部五郎岳、三俣蓮華(みつまたれんげ)岳、鷲羽(わしば)岳、水晶岳などに囲まれ、黒部川源流とその支流岩苔(いわごけ) ...
8. 黒岳
日本大百科全書
水晶岳 ...
9. 黒岳
世界大百科事典
黒部川源流部にある山。山体を東側からみると山名の通り黒くみえるが,山頂付近に水晶を産するので水晶岳ともいう。標高2986m。富山市に属し,鷲羽(わしば)岳と野口 ...
10. じいだけ・くものだいら【祖父岳・雲ノ平】富山県:総論/後立山連峰
日本歴史地名大系
・鷲羽岳・水晶岳など北アルプス最奥の諸山をめぐらす。高原の各所にスイス庭園・ギリシア庭園・アラスカ庭園・日本庭園などの名が付けられている。明治四三年(一九一〇) ...
11. ちくさむら【千草村】三重県:三重郡/菰野町
日本歴史地名大系
[現]菰野町千草 鈴鹿山脈水晶岳(九五四・一メートル)の東麓にあり、村の東方を巡見街道が走る。千種とも書く。北には枝郷福松村、東方には同岡村があり、千草三郷とし ...
12. 中部山岳国立公園
日本大百科全書
公園の中央にある三俣蓮華(みつまたれんげ)岳(2841メートル)・鷲羽(わしば)岳(2924メートル)・水晶岳(2986メートル)・黒部五郎岳(2840メートル ...
13. なるちょう【奈留町】長崎県:南松浦郡
日本歴史地名大系
の樫木山に全世帯が移住し、無人島となった。奈留島西岸にビーチロックがあり、北部東側の船廻郷の水晶岳では日本水晶を産する。 ...
14. 飛驒山脈
世界大百科事典
,針ノ木岳(2821m),烏帽子(えぼし)岳(2628m),野口五郎岳(2924m),黒岳(水晶岳。2986m)などを経て,三俣 ...
15. ひゃく‐めいざん【百名山】
デジタル大辞泉
白馬(しろうま)岳・五竜岳・鹿島槍(かしまやり)ヶ岳・剣岳・立山・薬師岳・黒部五郎岳・黒岳(水晶岳)・鷲羽(わしば)岳・槍ヶ岳・穂高岳・常念岳・笠ヶ岳・焼(やけ ...
16. ふなまわりむら【船廻村】長崎県:南松浦郡/奈留町
日本歴史地名大系
がある。これらの東、滝ヶ原瀬戸に面して南河原・這河原・汐池などがある。船廻の東から南にかけて水晶岳・遠見番山・城岳・樫木山がある。江戸時代は福江藩領奈留島掛に属 ...
17. やくしだけ【薬師岳】富山県:総論/立山連峰
日本歴史地名大系
北アルプス中最大の山容をもつ壮麗な山。標高二九二六メートル。東は黒部峡谷の上廊下を隔てて赤牛岳・水晶岳・雲ノ平に対し、西は常願寺川上流の真川に臨む。東面には四個 ...
「水晶岳」の情報だけではなく、「水晶岳」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

水晶岳と同じ日本の山カテゴリの記事
宝登山(日本歴史地名大系)
町境にそびえ、標高四九七・一メートル。山麓には宝登山神社・玉泉(ぎよくせん)寺、山頂には宝登山神社奥宮があり、古くから信仰の山であった。山名の由来は、弘法大師が山頂に宝珠の翻るのをみて名付けたとか、凹地・窪地をあらわすホドに因むなどといわれる。
槍ヶ岳(日本歴史地名大系)
標高三一八〇メートルの北アルプス第二の高峰で、その峰が槍の穂先のようにとがっていることから命名された。長野県側からは常念岳・燕岳などの北アルプスの前山や美ヶ原などに登らないと見えないが、飛騨側からは高原川の上流地域から望むことができる。
御岳山(日本歴史地名大系)
大岳山から北に延びる御嶽尾根にある高山。御岳山は標高九二九メートル。金峰山・武州御嶽山ともいう。北の大塚山の東手を大沢川が流れ、南西の鍋割山の手前に奥院があり、東に日の出山がそびえる。古くから御嶽山信仰の山として知られ、山頂に吉野金峰山より蔵王権現の分霊を勧請した
乗鞍岳(日本歴史地名大系)
飛騨山脈(北アルプス)に沿い、北から立山(三〇一五メートル)・焼岳(二四五五・四メートル)・乗鞍岳(三〇二六・三メートル)・御嶽山(三〇六三・四メートル)と連なる乗鞍火山帯の主峰で、裾野は大野郡高根村・朝日村・丹生川村と吉城郡上宝村、長野県南安曇郡安曇村にまたがる。
立山(日本歴史地名大系)
県の南東部に位置し、北アルプス(飛騨山脈)の北部にあたる。雄山(三〇〇三メートル)・大汝山(三〇一五メートル)・富士ノ折立(二九九九メートル)で立山本峰を構成する。また立山本峰・浄土山(二八三一メートル)・別山(二八八五メートル)<を総称して立山三山という。
日本の山と同じカテゴリの記事をもっと見る


「水晶岳」は自然に関連のある記事です。
その他の自然に関連する記事
春一番(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
冬から春へと季節が移るころ、冬のうちとは風向きの異なる強風が急に吹き出すことがある。この現象を戒めたことばで、漁業従事者たちの間で、海難防止の意味合いで使われだしたといわれる。春一(はるいち)ともいう。冬のうちの北風、西風を吹かせた西高東低型の気圧
富士山宝永噴火(国史大辞典)
宝永四年(一七〇七)十一月二十三日に始まり、十二月八日まで続いた富士山南東側中腹付近での大噴火。大量の火山弾、火山灰が降ったため「宝永の砂降り」ともよばれる。被災地域は駿河・相模・武蔵三国に及び、江戸でも降灰があり雪が降るようであったという(新井白石
伊吹山(世界大百科事典・日本大百科全書・日本歴史地名大系)
滋賀県と岐阜県の県境を南北にのびる伊吹山地の主峰で,標高1377m。地質は古生代石灰岩よりなり,山麓の古生層は石灰岩が少ない。その地質構造は,巨大な石灰岩が低角度の衝上面で石灰岩の少ない古生層の上に衝上したものとされていたが,褶曲に衝上を伴ったもので
長良川(日本歴史地名大系)
県のほぼ中央部に東西に横たわる位山(くらいやま)分水嶺山脈中に位置する見当(けんとう)山(一三五二・一メートル)を源流とし、濃尾平野を経て、伊勢湾直前で揖斐(いび)川に合流する。地形的には河川争奪によって流域拡大がなされたとも考えられる大日
アルデバラン(日本大百科全書・世界大百科事典)
おうし座のα(アルファ)星の固有名。アラビア語で「後に続くものAlDabaran」の意で、同じおうし座のプレヤデス(すばる)よりも少し遅れて日周運動していることに由来する。日本でもいくつかの地方で「すばるの後星(あとぼし)」とよばれている。冬の夜空で
自然に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1900冊以上(総額850万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶