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  11. 五島列島

五島列島

ジャパンナレッジで閲覧できる『五島列島』の日本歴史地名大系・世界大百科事典のサンプルページ

日本歴史地名大系

長崎県:総論 > 五島列島
五島列島
ごとうれつとう

長崎県の西部にある列島。平戸島より南西方に連なる島々は一四一を数え、面積六三六平方キロで、常住島は三〇にとどまる。中通なかどおり(面積一六八・三二二平方キロ)若松わかまつ(三一・五四二平方キロ)奈留なる(二三・八九五平方キロ)久賀ひさか(三八・三四五平方キロ)福江ふくえ(三二〇・八二平方キロ)の五大島が連なり、中通島の北に小値賀おぢか(一二・九七平方キロ)宇久うく(二四・八九平方キロ)があり(この二島は行政上は平戸諸島)、東方にひら島・ノ島、南西に男女だんじよ群島がある。西海さいかい国立公園のうちで、五島灘は長崎半島・西彼杵にしそのぎ半島・おお島・江ノ島・平島および五島列島によって囲まれた海域。奈留島より北を上五島、南を下五島と称し、五島支庁の管轄のもと福江市と南松浦みなみまつうら有川ありかわ町・上五島町・岐宿きしく町・新魚目しんうおのめ町・玉之浦たまのうら町・富江とみえ町・奈良尾ならお町・奈留町・三井楽みいらく町・若松わかまつ町がある。小値賀島の小値賀町、宇久島の宇久町は北松浦郡に属する。無数の入江に恵まれる一方、山嶺が海まで迫った地勢であるため平坦地に乏しい。

日本最西端の旧石器時代の遺跡として知られる福江島岐宿町の茶園ちやえん遺跡など五島列島(宇久島・小値賀島を含む)で確認された三九ヵ所の遺跡のうち、北部の宇久島・小値賀島に二五遺跡があるのに対して、南部の面積の大きい福江島では五遺跡にすぎない。福江市の離島にある縄文時代前期の大板部おおいたべ洞穴の水中貝塚で出土した土器はソウル市の岩寺洞遺跡の櫛文土器と似た砲弾形の深鉢形土器で、朝鮮半島との交流を示している。福江市の白浜しらはま貝塚では鯨の肋骨を加工した鮑起しと推定される篦状道具や、鮫歯を用いて加工した牙鏃などがみられ、小値賀町の野首のくび遺跡では鯨の脊椎骨を利用して製作した土器が出ている。縄文時代中期以降の文化は九州の大半の地域と並行しており、また対馬島・壱岐島と比べて中国大陸・朝鮮半島の影響が少ないとされてきたが、中通島の有川町のかしら島白浜しましらはま遺跡では韓国の赤色顔料塗彩土器が出土している。弥生時代の同町浜郷はまごう遺跡では貝やイノシシの下顎骨の副葬がみられ、中国大陸の風習と関連するという指摘がある。一方、南海産の貝輪・垂飾品などが宇久松原うくまつばら遺跡や浜郷遺跡から出ており、これらの貝製品の流通圏にあった。五島列島は北部の小値賀島を除けば、弥生時代後期以降の遺跡が著しく減り、高塚式古墳は終末期のみずしも古墳など二ヵ所にとどまり、しかも二基ともに小値賀島にある。令制下における郡・郷の設定の問題を含めて、その点も注目される。同島のかみさき遺跡からは四―五世紀に流入したとされる朝鮮半島系の陶質土器が出ている。令制下の遺物では福江市の大浜おおはま遺跡で多数の獣骨とともに須恵器や施釉陶器、初期貿易陶磁器などが出土、「肥前国風土記」の牛馬に富むという記述との関連が想定される。



世界大百科事典

五島列島
ごとうれっとう

長崎県に属し,長崎市西方の東シナ海にある列島。北東から南西方向に約140の大小の島が並ぶ。総面積約690km2。行政上は,自然地理的な五島列島の範囲をとって福江市と南松浦郡の10町,北松浦郡の宇久(うく),小値賀(おぢか)の2町が含まれていた。2004年合併により南半部が五島市,宇久町と小値賀町を除く北半部が南松浦郡新上五島町となり,2006年宇久町は合併により佐世保市の一部となる。人口は1955年以降,減少の一途をたどり,姫島,折島など無人となった島もある。列島の胴体部は地塁山地で,その後の沈水により多くの瀬戸や湾入を生じ,美しいリアス海岸をみせる。地塁山地の東側には福江島の鬼岳(おんだけ)火山(315m)や富江溶岩台地が,西側には宇久島,小値賀島などの火山島や,京ノ岳火山(福江島北西端,178m)が形成されている。列島は日本の西端にあり,中国大陸に近く,かつて遣唐使の寄港地や倭寇(わこう)の根拠地となり,その遺跡は多い。中世は全域が五島藩の祖,宇久氏の支配下にあったが,近世には小値賀島のみが平戸藩に属することになり,宇久,中通(なかどおり),若松,奈留(なる),福江の各島を五島とした。明治になると,宇久,小値賀の両島が北松浦郡に編入されたので,中通,若松,奈留,久賀(ひさか),福江の各島で五島と称するに至った。しかし自然地理的には宇久・小値賀両島を含めて五島列島と考えてよく,また県南部の中心地長崎市の勢力圏が中通島の旧奈良尾町以南に広がり,県北の佐世保市の勢力圏が中通島の旧有川町以北,小値賀町と旧宇久町におよぶことから,前者の地域を下五島,後者の地域を上五島とし,合わせて五島列島とするのが妥当であろう。

 平地に乏しい五島列島の産業は漁業が中心である。江戸時代,紀州など漁業先進地から進出した漁民とその子孫が,近海捕鯨業や機船底引網漁業を発達させた。南西方の男女群島にかけて採取できるサンゴは,福江島の旧富江町を繁栄させた。第2次大戦後はイワシ揚繰網(あぐりあみ)漁業を経て,東シナ海を漁場とするアジ,サバの巻網漁業へ発展した。若松島などの入江では,タイ,ハマチ,真珠の養殖が行われる。農業は福江島,小値賀島,宇久島を中心に,五島牛として知られる肉用牛や豚の飼養,そして基幹作物であったサツマイモに代わる葉タバコやハウス野菜の栽培が盛んである。

 長崎港を起点に,福江,奈留,奈良尾の各港を循環する下五島航路と,佐世保港から有川,榎津(中通島),小値賀,平(宇久島)の各港を巡る上五島航路があり,いずれもフェリーが,また奈良尾,福江の各港には長崎からジェットフォイルが就航する。1976年開港の福江空港へは長崎・福岡両空港からそれぞれ航空路がのびる(81年開港の上五島空港(中通島)および85年開港の小値賀空港は2006年3月閉鎖された)。本土との交通が便利になるとともに観光客が増加している。特徴ある自然景観としては,福江島の砕屑丘(さいせつきゆう)群,溶岩トンネル,楯状火山などの火山地形,大瀬崎(福江島南西端)や嵯峨ノ島の海食崖,そしてオニヘゴ,リュウビンタイ(以上シダ類),アコウなどの亜熱帯植物があり,1955年西海国立公園に指定された。辺地の入江には小さな教会が見られ,自然景観にアクセントを与えている。南方風俗の盆供養の念仏踊が,チャンココ,オーモンデーなどと呼ばれて各地に残存する。
→値嘉島(ちかのしま)
[竹内 清文]

[索引語]
福江島 宇久島 小値賀島 京ノ岳 奈留島 久賀島 中通島 下五島 上五島 若松島 下五島航路 上五島航路 福江空港 上五島空港 チャンココ オーモンデー
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五島列島の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 309
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検索コンテンツ
1. 五島列島画像
日本大百科全書
、北松浦郡に属する宇久島、小値賀島、野崎島などを平戸諸島に加え、前述の五つの主島とその属島を五島列島とよぶことにしている。人口6万2696(2010)。石井泰義
2. 五島列島
世界大百科事典
およぶことから,前者の地域を下五島,後者の地域を上五島とし,合わせて五島列島とするのが妥当であろう。 平地に乏しい五島列島の産業は漁業が中心である。江戸時代,紀
3. ごとう‐れっとう[ゴタウレッタウ]【五島列島】
日本国語大辞典
長崎県西部、東シナ海にある列島。福江島および久賀(ひさか)島・奈留島・若松島・中通(なかどおり)島の五つのおもな島と約二〇〇の属島が約八〇キロメートルにわたって
4. ごとうれっとう【五島列島】
国史大辞典
長崎県福江市、南・北松浦郡、西彼杵郡に属し、東シナ海にあるわが国最西端の列島。福江島・久賀島・奈留島・中通島・小値賀島・宇久島をはじめ大小さまざまの島が約一〇
5. ごとうれっとう【五島列島】長崎県:総論
日本歴史地名大系
南西に男女群島がある。西海国立公園のうちで、五島灘は長崎半島・西彼杵半島・大島・江ノ島・平島および五島列島によって囲まれた海域。奈留島より北を上五島、南を下五島
6. 青方
日本大百科全書
古くは遣唐使船寄泊地、中世は松浦党まつらとうに加盟した青方氏の根拠地で、『青方文書』が有名。青方湾は五島列島最大の避難港。湾内に洋上石油備蓄施設がある。博多はか
7. あおかた[あをかた]【青方】
日本国語大辞典
姓氏の一つ。長崎県の五島列島の中通島を本拠とした平安期以来の豪族。藤原姓を称す。文献上では、藤原尋覚(じんかく)なる人物が母方の清原是包(これかね)から小値賀(
8. アカサンゴ
日本大百科全書
あるいはその動物のつくった骨軸。四国の土佐湾が江戸末期から産地として有名であるが、その後、鹿児島県から五島列島にかけての九州西岸や、相模さがみ湾より伊豆諸島を経
9. アカネズミ画像
日本大百科全書
佐渡島、対馬つしま、隠岐おき、壱岐いき、屋久島やくしま、種子島たねがしま、淡路島、伊豆諸島、五島列島などに分布し、北海道には別亜種エゾアカネズミA. s. ai
10. 秋の日の鉈落とし
故事俗信ことわざ大辞典
秋の日は鉈をふりおろすように急に暮れる。秋の日は釣瓶(つるべ)落とし。〔五島列島の言語調査〕〔上五島方言考〕
11. 秋の日の西風は溝掘って構えよ〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
秋の日の西風は大雨の前兆であるから、あらかじめ排水の準備をせよ。〔五島列島の言語調査〕
12. 海人
世界大百科事典
常の住居として湖面を周遊,〈漁儀一辺は草分已来之儀〉といい伝え,近年までほとんど変わることがなかった。五島列島や瀬戸内海の家船(えぶね)漁民と同系統に属する海人
13. 天草灘画像
日本大百科全書
熊本県西部、天草下島しもしまの西に広がる海域。潮流が強く、風波が荒い。北西は長崎県の野母のも崎、五島列島、南は黒ノ瀬戸、長島海峡と境している。北流する対馬つしま
14. あまくさ‐なだ【天草灘】
日本国語大辞典
熊本県天草下島西方の海域。北を西彼杵(にしそのぎ)半島、西を五島列島に限られる。対馬暖流が北上し、カツオ、サバなどの漁場。
15. 荒川温泉
日本大百科全書
長崎県五島市ごとうし玉之浦たまのうら町にある温泉。五島列島、福江島ふくえじま西海岸の玉之浦湾の北東部湾奥に位置する。福江港からバスで約1時間。西海国立公園さいか
16. 有川
日本大百科全書
まつ、上五島、新魚目しんうおのめ、奈良尾ならおの4町と合併、新上五島町となる。旧有川町域は、五島列島の中通島なかどおりじまの東半分を占め、国道384号が通る。中
17. ありかわちょう【有川町】長崎県:南松浦郡
日本歴史地名大系
面積:五六・九八平方キロ 五島列島の中央部、中通島の北東部に位置する。五島灘に突き出した半島部とその北東の頭ヶ島(面積一・七三平方キロ)・ロクロ島、北の山案中島
18. 有川湾
日本大百科全書
長崎県西部、南松浦みなみまつうら郡新上五島町しんかみごとうちょうにある湾。五島列島の中通島なかどおりじま北部に位置する。寛文かんぶん~元禄げんろく年間(1661
19. ありかわわん【有川湾】長崎県:南松浦郡/有川町
日本歴史地名大系
五島列島の北端にある湾。有川町の北方、新魚目町の東手に広がり、北東の志々岐灘に続く海域となっている。中世よりかます網代漁などの漁労が行われ、譲与や相論の対象にな
20. アルカリ岩
日本大百科全書
日本では島根県浜田、秋田県男鹿おが、山形県鶴岡つるおか市温海あつみ、島根県隠岐おき、長崎県の壱岐いきと五島列島、長野県木曽きその御嶽おんたけ山などがある。主とし
21. アーネスト・サトウ 神道論 114ページ
東洋文庫
美作に分割されている吉備子洲、瀬戸内海に浮かび現在小豆島と呼ばれている小豆島、肥前の沖の日女島、五島列島のことだと思われる知訶島、さらにどこの島を指すのか定かで
22. いかぎょぎょう【烏賊漁業】
国史大辞典
考えてよいと思う。烏賊漁業の最も盛んな地域は、隠岐・富山湾・佐渡などの日本海沿岸であり、ついで五島列島・松浦海・大分県沿岸などの九州地方、それに太平洋沿岸では陸
23. 石鍋
日本大百科全書
長崎県西彼杵にしそのぎ半島方面に製造址しがあり、この地方に出土例がもっとも多いが、長崎、佐賀、福岡、熊本県や、五島列島、壱岐いき、対馬つしま、朝鮮半島南部にも出
24. いしのこぎり【石鋸】
国史大辞典
朝鮮半島東南部・五島列島・西北九州地域の縄文文化中期以降の遺跡から発見される石器。主として黒曜石製の鋸歯状に加工された小剥片石器を石鋸と呼んでいる。鋸と同一用
25. 泉(湧泉)画像
日本大百科全書
地形からきている。「しみずいど」「ぼくぼくみず」などの表現もある。長崎県の平戸島ひらどしまや五島列島ごとうれっとうでは、臨終の病人が「望み水」ということをする。
26. いずみさのし【泉佐野市】大阪府地図
日本歴史地名大系
元禄一二年(一六九九)における漁船数は佐野浦二三〇艘を数え、大阪湾沿岸漁業をリードするのみならず、遠く対馬・五島列島で鰯地引網を中心に大きな活躍をした。また海運
27. イットウダイ画像
日本大百科全書
魚。カノコウオともよばれる。相模湾さがみわん以南の太平洋沿岸、小笠原諸島おがさわらしょとう、五島列島ごとうれっとう、済州島さいしゅうとう(韓国)、南シナ海、ハワ
28. 一時ぎらめき
故事俗信ことわざ大辞典
一時期だけきらびやかではなやかなさま。一時だけ栄えるさま。〔五島列島の言語調査〕
29. いまむらはま【今村浜】鹿児島県:川辺郡/坊津町/久志村
日本歴史地名大系
魚仲買人二四、五人がいたという。鰹漁業については不詳の点が多いが、天保(一八三〇―四四)頃に重家の五隻が五島列島などで操業していた(以上「坊津町郷土誌」)。昭和
30. 宇久
日本大百科全書
長崎県西部、北松浦郡にあった旧町名(宇久町まち)。現在は佐世保市させぼしの一地区で、五島列島北方の宇久島と寺島てらしまなどからなる。旧宇久町は1955年(昭和3
31. うく【宇久】
日本国語大辞典
姓氏の一つ。中世、五島列島の一つである宇久島(肥前国松浦郡、現在の長崎県宇久町)の地名を冠した在地領主。その出自は明らかではないが、松浦氏の一流ともいわれる。田
32. うくし【宇久氏】画像
国史大辞典
それまでの宇久姓を五島姓に改め、一万五千石を領する近世大名に発展した。→五島氏(ごとうし),→五島列島(ごとうれっとう) [参考文献]瀬野精一郎校訂『青方文書』
33. 宇久島
日本大百科全書
長崎県西部、五島列島の北方にある島。佐世保市させぼしに属する。面積24.92平方キロメートル。もとは寺島などの属島とともに旧宇久町(面積26.40平方キロメート
34. うくじま【宇久島】長崎県:北松浦郡/宇久町
日本歴史地名大系
五島列島の北にある島。南方に小値賀島、東方に平戸島がある。面積二四・八九平方キロ。当島などを含めた五島列島で確認された三九ヵ所の遺跡のうち北部の宇久島・小値賀島
35. うくまち【宇久町】長崎県:北松浦郡
日本歴史地名大系
面積:二六・三八平方キロ 五島列島の北、平戸島の西に位置する宇久島を町域とする。南に小値賀町域にあたる小値賀島・野崎島などがある。宇久島の南西に寺島(面積一・四
36. 牛は叩き直せ馬は撫でて直せ
故事俗信ことわざ大辞典
相手によって教育方法が違うことのたとえ。〔五島列島の言語調査〕
37. うののみくりや【宇野御厨】
国史大辞典
島などの島嶼以西、北は大島をはじめ平戸その他の島嶼を含む長崎県北松浦郡の大部分にわたり、西南五島列島に及ぶ広い地域を占めている。正応五年(一二九二)『肥前国河上
38. うののみくりや【宇野御厨】長崎県:総論
日本歴史地名大系
れ、現長崎県域を越えるものであった。鎌倉期の史料から知られる現県域内の宇野御厨の範囲は現在の五島列島・平戸島・生月島・度島・大島・福島・鷹島などの諸島、北松浦郡
39. 祖母育ては棚上がる
故事俗信ことわざ大辞典
祖母(そぼ)に育てられた子は、甘やかされて、つけ上がるようになる。あいだてないは祖母育(ばばそだ)ち。〔五島列島の言語調査〕
40. 絵図
世界大百科事典
えない小島嶼の名があがっている。《古事記》の場合には,東シナ海に浮かぶ知訶島(ちかのしま)(五島列島),両児島(ふたごのしま)(男島,女島)の名すら挙げている。
41. 江戸参府紀行 51ページ
東洋文庫
でいる様子だったし、家族の大部分の者をなくしていた。離島、とくに九州の西南〔実際は西〕にある五島列島は、長い間この流行病からまぬがれていた。しかし一度この病気が
42. 江戸参府随行記 310ページ
東洋文庫
漆の木はミルク状の樹液を貯えており、それは上塗り用のあらゆる樹液のなかで最高のものである。クスノキは薩摩地方や五島列島に大量に自生している。ヨーロッパで消費され
43. えびすじんじゃ【蛭子神社】和歌山県:海草郡/下津町/塩津浦
日本歴史地名大系
ていな網を新設、イナ漁の動作を振付けた踊と伝える。文化―文政(一八〇四―三〇)頃は遠く関東や五島列島などに出漁した漁民も帰郷して踊に加わったという。境内に明治期
44. 家船
世界大百科事典
九州長崎県の西海岸から五島列島,壱岐,対馬などに分布していた一群の海上漂泊漁民の集団。方言ではエンブと呼ばれていた。古代の海部(あまべ)とのつながりが十分考えら
45. 甥・姪
世界大百科事典
ことがあった。さらにおじ・おば,おい・めい間では家産の相続がなされることはなかったが,とくに五島列島などにおいては個人名の継承が見られた。おい・めいに個人名を継
46. 大瀬崎
世界大百科事典
長崎県五島列島の福江島南西端にある岬。島の南西岸は東シナ海の荒波により浸食され,高さ100~150mの断崖が延々と続くが,中でも1879年開設された白亜の大瀬崎
47. おおせとちょう【大瀬戸町】長崎県:西彼杵郡
日本歴史地名大系
・真鰺・真鯛などが上位を占め、とらふぐ・いさきなどの水揚げも多い。北西部にある紫雲山公園では五島列島の落日などが一望でき、外海町から大瀬戸町にかけての国道二〇二
48. おおちか【大値賀】長崎県:南松浦郡
日本歴史地名大系
るように、小値賀島と同じくより広域の通称名であったと考えられる。その範囲は明らかにしがたく、五島列島の西半部と想定されるものの、中世には所領が分割相続されていく
49. おおちかのしま・おちかのしま【大近島・小近島】長崎県:南松浦郡/値嘉島
日本歴史地名大系
年三月一八日条)。小近島は五島列島の北東半部をさし、現在の宇久島・小値賀島にあたるという説、宇久島のみとする説、中通島を含める見解などがあり、一方、大近島は五島
50. 沖着物
日本大百科全書
何枚も重ね合わせたものを太めの木綿糸で刺して仕立て、寒気、湿気、潮風を防ぐことに利する。長崎県の五島列島などでは、長ドンザと中ドンザを用意し、中ドンザは洋服くら
「五島列島」の情報だけではなく、「五島列島」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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井伊谷村(日本歴史地名大系)
[現]引佐町井伊谷。現引佐町の南部、井伊谷川に神宮寺(じんぐうじ)川が合流する小盆地に立地する。「和名抄」にみえる引佐郡渭伊(いい)郷の中心をなしていたという。渭伊は井からの転化とされ、井水を神聖視する聖水祭祀を行ってきた豪族が栄えた地という
中京区(京都市)(日本歴史地名大系)
面積:一二三・三二平方キロ 京都市の中央部に位置し、北は丸太町通北及び二条城北側を回って千本通西側を境として上京区に接し、東は鴨川を境に東山区及び左京区に、南は四条通北及び大宮通以西では松原通を境に下京区に、西は北側が西小路通西、南側が西大路通東を境に右京区に接する。
大東町(静岡県小笠郡)(日本歴史地名大系)
面積:四五・九九平方キロ 小笠郡の西部にあり、南は遠州灘に面し、北は掛川市・袋井市、西は大須賀町、北東は菊川町、東は小笠町・浜岡町に接する。町の北西は小笠山丘陵、北東は牧之原台地丘陵部の一部から構成され、海岸部は天竜川の運んだ砂が堆積して砂丘地帯を形成している。
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鳳来町(日本歴史地名大系)
面積:二六五・五五平方キロ 県の東部に位置し、北は北設楽郡設楽町・東栄町、東は静岡県磐田郡佐久間町・天竜市・引佐郡引佐町、南は引佐郡三ヶ日町、新城市、西は作手村に接する。町の東部、静岡県との境は、赤石山脈の支脈の弓張山脈で、西には木曾山脈の末端が連なる。町のほぼ中央の
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五島列島(日本歴史地名大系・世界大百科事典)
長崎県の西部にある列島。平戸島より南西方に連なる島々は一四一を数え、面積六三六平方キロで、常住島は三〇にとどまる。中通(なかどおり)島(面積一六八・三二二平方キロ)・若松(わかまつ)島(三一・五四二平方キロ)・奈留(なる)島(二三・八九五平方キロ)
東大阪市(日本歴史地名大系・世界大百科事典)
面積:六一・七二平方キロ河内地方の中央東部に位置し、東部は大和との境をなす生駒山地と、西麓の傾斜地・扇状地からなり、金剛生駒国定公園の一部を占める。中央部は恩智(おんぢ)川・玉串(たまくし)川、西部は第二寝屋川・長瀬(ながせ)川流域の沖積低地を市域と
沖縄(県)(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
旧琉球王の支配地で、沖縄・宮古・八重山の三郡島からなり、六十余島が散在している。主島は沖縄本島。沖縄は島民の固有語で、琉球は中国名である。「おきなわ」の語の文献上の初見は、宝亀十年(七七九)鑑真の弟子思託の手記に基づいて、淡海三船が撰述した
ヤンバル(山原)(日本大百科全書・日本歴史地名大系)
沖縄本島北部地域の呼び名。漢字で「山原」と書く。行政的には大宜味(おおぎみ)、東、国頭(くにがみ)の3村をさすことが多い。世界でもこの地域にしか分布していないキツツキの一種ノグチゲラの生息地として知られていたが、1981年(昭和56)にヤンバルクイナ
気仙沼市(日本歴史地名大系・世界大百科事典)
面積:一八四・〇三平方キロ県の北東端に位置し、北から西は岩手県陸前高田(りくぜんたかた)市・東磐井(ひがしいわい)郡室根(むろね)村、南は本吉(もとよし)郡本吉町、東は同郡唐桑(からくわ)町、南東は大(おお)島を含む気仙沼湾を擁して太平洋に臨む
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