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秋夜長物語

ジャパンナレッジで閲覧できる『秋夜長物語』の日本国語大辞典のサンプルページ

日本国語大辞典

あきのよのながものがたり 【秋夜長物語

解説・用例

南北朝時代の男色稚児(ちご)物語。一巻。作者未詳。比叡山の僧桂海と、三井寺の稚児梅若との悲恋と、それをめぐって起きた三井寺と比叡山の争いを描く。桂海は後に東山雲居寺を建立して膽西(せんさい)上人と仰がれる。

発音

アキノヨノ=ナ〓モノ〓タリ

〓[ア]=[カ゜]<2>


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検索コンテンツ
1. あきのよのながものがたり【秋夜長物語】
日本国語大辞典
南北朝時代の男色稚児(ちご)物語。一巻。作者未詳。比叡山の僧桂海と、三井寺の稚児梅若との悲恋と、それをめぐって起きた三井寺と比叡山の争いを描く。桂海は後に東山雲
2. あきのよのながものがたり【秋夜長物語】
国史大辞典
『(校註)日本文学大系』一九、『続史籍集覧』六、『日本古典文学大系』三八所収。 [参考文献]平沢五郎「秋夜長物語攷」(『斯道文庫論集』一)、市古貞次『御伽草子』
3. 秋夜長物語(著作ID:80886)
新日本古典籍データベース
あきのよのながものがたり 秋夜乃長語 物語 南北朝時代
4. おとぎぞうし【御伽草子】
国史大辞典
大事にされたことは中世社会の特徴であったが、児と僧侶の恋愛男色やその結果寺院の対立合戦をテーマとする『秋夜長物語』や『幻夢物語』『足引』のような絵巻物で流布する
5. おとぎぞうしえまき【お伽草子絵巻】
国史大辞典
東京国立博物館蔵『土蜘蛛草紙』、逸翁美術館蔵『大江山絵巻』、香雪美術館蔵『稚児観音縁起』、幸節静彦蔵『秋夜長物語』、徳川黎明会蔵『はいすみ物語』、春浦院蔵『福富
6. 甲冑画像
日本大百科全書
胴丸と腹巻の盛行は遺物の多いことによっても知られるが、その皆具かいぐのようすは『十二類合戦絵詞』『秋夜長物語絵詞』『結城ゆうき合戦絵詞』などに活写され、「細川澄
7. 広益俗説弁 続編 108ページ
東洋文庫
愛護せんかたなくして、きりうが滝に身を投て死せり。其霊、山王権現とあらはると云。 今按るに、此説は、『秋夜長物語』によつてつくりし事なり。『長物語』云、「後堀川
8. 広益俗説弁 続編 396ページ
東洋文庫
山紀述』を引いて説明している。また、遺編巻二十七「愛護若が説」では、愛護若の俗説の原話が『秋夜長物語』に基づいて作られたと指摘している。また時代考証の例としては
9. 幸若舞 2 景清(かげきよ)・高館(たかだち)他 98ページ
東洋文庫
取り、長刀 を持って警固するなどの力役をつとめたo力者法 師・青法師などともいう。御伽草子『秋夜長物語
10. 太平記 97ページ
日本古典文学全集
をいう。「思心ヲツクス程ノコトノ葉、イカニクロミツクストモツキ(ク)シガタケレバ」(永和本秋夜長物語)。矢立の硯。携帯用の硯で、出陣する武士が、箙や鎧の引き合わ
11. 太平記 111ページ
日本古典文学全集
三津ともいう。唐崎から比叡辻あたりまでの湖岸。南岸は坂本をさすと考えられるが、不明。永和本『秋夜長物語』第十五には「寄手ニハ本院(比叡山東塔)ニ習禅、々智、円宗
12. 太平記 133ページ
日本古典文学全集
「翁此露(梅若君の涙)ヲ左ノ手ニ入レテ暫ク円転スルニ、露ノ玉程ナク鞠ノ勢ニ成リヌ」(永和本秋夜長物語・第十七)。蹴鞠は直径六、七寸(約二〇
13. 太平記 287ページ
日本古典文学全集
詩」)。薄絹を張った窓。「蛍をば沙窓の軒にかけ、書院の戸をほと〳〵と扣たき」(文禄本秋夜長物語)。神仏に祈願するため、寺社に一晩じゅう参籠すること。お籠り。一夜
14. 太平記 393ページ
日本古典文学全集
山門の衆徒を 山徒京都に寄する事  と呼ばれていた。「西山ノ岩蔵ト云処ニ庵室ヲ結テ」(御伽草子・秋夜長物語)。一枚の板で作った軽便な盾。「甲冑ヲヨロウタル兵三千
15. 太平記 399ページ
日本古典文学全集
吉田山の東側を通る。東塔には北谷・南谷・西谷・東谷・無動寺谷の五つの谷がある。→三九五ページ注一五。『秋夜長物語』に「東塔の住侶、修禅坊、禅智坊、円宗坊」とある
16. 太平記 213ページ
日本古典文学全集
日吉神社の神官を左方・右方に分けていう。伝記不明。この人物も不明。「寄手ニハ本院ニ習禅、々智、円宗院」(秋夜長物語)。広縁、大廂のこと。伝教大師最澄。延暦寺の開
17. 太平記 214ページ
日本古典文学全集
りそれぞれの彼岸所。坂本の東。南岸は坂本にあった宿坊らしい。「西塔ニハ常喜、乗実、南岸」(秋夜長物語)。祐覚は竹下の合戦に新田軍として活躍。日吉大社摂社の一つで
18. 太平記 267ページ
日本古典文学全集
露骨なの意。「混、ウチアラハレテノ心也」(太平記聞書)。「余リニヒタタケタラン態モサスガナレバ」(秋夜長物語)。恋人の便りを待つ思いを風に寄せた表現。松井本・玄
19. 太平記 416ページ
日本古典文学全集
義治への執心から語っている。永和二、三年(一三七六、七)に『太平記』巻三十二相当巻の裏に書写された『秋夜長物語』を始めとする児物語の盛行とも考え合わせたい。
20. 太平記 293ページ
日本古典文学全集
巻二十三・土岐頼遠御幸に参り合ふ事)。心がふさがって晴れないさま。「一寺ノ鬱陶斜ナラズ」(秋夜長物語)。相当にすぐれていること。原義「分に随う」から発して、甚だ
21. 太平記 438ページ
日本古典文学全集
鎌倉左馬  ル事ヲゾ申スベキト語リテ、涙ヲ流セバ、聞ク人共ニ感歎シテ、袖ヲ濡サヌハナカリケリ」(秋夜長物語・二十四)。『公義集』に「高野山にすみ侍りし比、奥の院
22. 太平記 542ページ
日本古典文学全集
れければ、直に八  舟形の器で、そこに薬種を入れ、軸の付いた車輪を前後させて押し砕いた。『秋夜長物語』に「薬研堀ノ底狭ナルガ中ヱ、カツパト飛下リ」と見える。先端
23. 太平記 256ページ
日本古典文学全集
り来た  六。大津市坂本本町。比叡山の東麓。「寄手ニハ本院ニ…杉生・西勝…西塔ニ…行泉」(秋夜長物語)。『西塔堂舎並各坊世譜』の北谷の項に行泉院(旧号行泉坊)。
24. ちごものがたり【児物語】
国史大辞典
特に室町時代には、『秋夜長物語』『あしびき』『幻夢物語』『鳥部山物語』『松帆浦物語』『嵯峨物語』『弁の草紙』など、かなり多くの作があげられるのである。わけても、
25. ちゅうせい【中世】
国史大辞典
二十三編に限定して用い、物語草子は室町時代物語と呼ぶ立場もある。僧侶・寺院社会に取材した『秋夜長物語』『あしびき』『幻夢物語』『三人法師』、武士の復讐談である『
26. 貞丈雑記 2 255ページ
東洋文庫
用ゆる由、奥州・信州などの駅にてもこれを用ゆる由、見たる人絵図に写して予に見せたり。 〔頭書〕 『秋夜長物語』云う、「後堀川院の御時、西山の謄西上人、かの童、桃
27. 男色物
世界大百科事典
た男色が新興武士階級にも広がって,正面から男色を文学のテーマとして取りあげるようになる。《秋夜長物語》《あしひき》《嵯峨物語》《鳥辺山物語》《弁の草紙》など従来
28. にほんこてんぶんがくたいけい【日本古典文学大系】
国史大辞典
き・浦島太郎・横笛草紙・酒呑童子・福富長者物語・あきみち・熊野の御本地のさうし・三人法師・秋夜長物語 39連歌集 菟玖波集抄(二条良基編)・新撰菟玖波集抄(一条
29. にほんぶんがくぜんしょ【日本文学全書】
国史大辞典
最初は十二編で終了する予定であったが、さらに十二編を追加続刊した。平安時代の『竹取物語』から室町時代の『秋夜長物語』『鴉鷺合戦物語』に至る代表的な物語・日記・随
30. 腹巻
日本大百科全書
などの古社寺のほか、個人の所蔵品にも多数の優品がある。着装のようすは、前記『十二類絵巻』『秋夜長物語絵詞』『結城ゆうき合戦絵詞』および岐阜県浄音じょうおん寺所蔵
31. 南方熊楠文集 2 110ページ
東洋文庫
つけた。例せば、舞童幸松(『弘安八年大講堂供養記』)、童子春松、岩松(『後宇多院御幸記』)、『秋夜長物語』の梅若、謡曲「粉川寺」の梅夜叉、『幻夢物語』の花松、三
32. ものがたりそうし【物語草子】 : 中世/(五)
国史大辞典
二十三編に限定して用い、物語草子は室町時代物語と呼ぶ立場もある。僧侶・寺院社会に取材した『秋夜長物語』『あしびき』『幻夢物語』『三人法師』、武士の復讐談である『
33. 謡曲集 228ページ
日本古典文学全集
過去の罪を告白すること。〈クリ〉で中央へ行き着座する演出もある。この〈クリ〉とほぼ同文が『秋夜長物語』の冒頭にみえる。また、同類の表現が「千手」「西行桜」「東北
34. 謡曲集 557ページ
日本古典文学全集
*宝生流と下掛三流は、「シオドキ」と謡う。「(隙も)惜し」と掛詞。あまねく照る。「秋は夜長」に基づく表現。『秋夜長物語』という書がある。「(持つや)担桶」と掛詞
「秋夜長物語」の情報だけではなく、「秋夜長物語」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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