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十五夜

ジャパンナレッジで閲覧できる『十五夜』の日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

十五夜
じゅうごや

陰暦の毎月15日の満月の夜のことであるが、通例は陰暦8月15日の夜をいう。この夜、月見をしたり、綱引、相撲 (すもう)などを行い、年占 (としうら)的行事が多い。月の満ち欠けを基準とする太陰暦では、満月はもっともわかりやすい目印であり、生活の折り目のよりどころとなっていた。1月15日の小正月 (こしょうがつ)、2月15日の祈念祭、3月15日の梅若ごと、4月15日ごろの神社の春の例大祭、6月15日ごろの祇園会 (ぎおんえ)、7月15日の盆、8月15日の月見、11月15日の霜月 (しもつき)祭など、1年を通じて月々の満月を目印として祭りを行う例は多い。東北地方には1月の十五夜に、月の光による自分の影を見て1年の吉凶を占う習俗があるが、同じようなことを南西諸島では8月の十五夜に行っている。十五夜がひと月ごとの境であったり、年の境として意識されたことは、祖霊を祀 (まつ)ったり、年占をすることからもうかがえることである。

[鎌田久子]



世界大百科事典

十五夜
じゅうごや

旧暦8月15日の夜を十五夜,名月,お月見と呼ぶことは,日本各地にゆきわたっている。月見だんごを作り,ススキの穂を供えるのは都市とその周辺の例で,地方には意外な習俗,信仰が十五夜に結びついており,これが単なる風流の夜ではなかったことをうかがわせる。和歌山県西牟婁郡では,十五夜には各戸で稲穂といもを結びつけた高いさおを庭先に立てる風がある。高いさおは神の依代と考えられる。沖縄本島とその南北に連なる島々では,旧8月に〈柴挿し〉をもってはじまる長期の節目があって,祖霊の祭祀とイネの収穫祭があわせ営まれる。そして十五夜はちょうどその中に入ってくるようになっている。このような民俗は,本土の十五夜も元来はイネの収穫祭と祖霊祭が営まれる重要な折り目であったらしいことを推測させる。なお,十五夜の行事に本土では供物を盗むことがなかば公認されていること,南九州から南島にかけては綱引きと八月踊あるいは十五夜遊びといった諸要素が結びついている。

 十五夜はまた〈芋名月〉と呼ばれるように,サトイモその他のいも類を供える儀礼が顕著である。したがって元来タロイモ系統のいもの収穫儀礼であった十五夜祭儀が,水稲栽培の発達に伴って,第2次的にイネの収穫儀礼と結びつくようになったと考えてよさそうである。ところで中国の華南山地焼畑栽培民であるヤオ族,ミヤオ族などの主要作物はいも類であり,八月十五夜の満月祭はその収穫儀礼であり,新年祭としての意味をもっている。また華南一帯の漢民族の間にも,仮装した女や子どもの物乞い,集団舞踊,畑作物の受贈などの諸要素も中秋節に結びついて認められる。日本と華南における十五夜儀礼のこのような一致は,同一文化複合の脈絡において把握さるべきものであり,今後の興味ある課題として残されている。
→十三夜 →月見
[直江 廣治]

[索引語]
名月 お月見 シバサシ(柴挿し) 芋名月 サトイモ(里芋) 八月十五夜 満月祭


日本国語大辞典

じゅうご‐や[ジフゴ‥] 【十五夜

解説・用例

〔名〕

(1)陰暦一五日の夜。満月の夜。三五の夕べ。

*平家物語〔13C前〕四・信連「宮はさ月十五夜の雲間の月をながめさせ給ひ」

(2)特に陰暦八月一五日の夜。月見の佳節とし、月下に宴を張って詩歌をよむ。民間では、月見団子・芋・枝豆・柿・栗などをそなえ、ススキや秋草の花を飾り月をまつる。中秋。芋名月。また、江戸時代、吉原の遊里の紋日(もんび)であった。《季・秋》

*宇津保物語〔970~999頃〕内侍督「十五夜にかならず御迎へをせん。『この調べを、かかることのたがはぬほどに、かならず十五夜に』と思ほしたれ」

*増鏡〔1368~76頃〕一四・春の別れ「御四十九日は八月十日あまりの程なれば〈略〉十五夜の月さへかき曇れるに」

*俳諧・江鮭子〔1690〕「十五夜の月に打出の浜いづこ〈之道〉」

*雑俳・柳多留‐七〔1772〕「十五夜は跡札のつくもん日也」

(3)香木の名。分類は伽羅(きゃら)。香味は苦鹹辛。六十一種名香の一つ。「月〔一〕(5)」と同木だが、匂いが少し重い。中木の部分なので月の中という意味合いで名付けられた。

(4)江戸時代、楊弓・大弓で、銭を賭物(かけもの)にする時、一五文という代わりに用いる隠語。ありあけ。

(5)犯罪の手段や方法を尽くして予想通りの結果を得ることをいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕

発音

ジュー〓

〓[0]〓[0]

辞書

言海

正式名称と詳細

表記

十五夜言海


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検索コンテンツ
1. じふご-や【十五夜】
全文全訳古語辞典
月見によいとされ、この夜の月を「中秋の名月」「芋名月」などという。 「今宵は十五夜なりけりと思し出でて」〈源氏・須磨〉今夜は(中秋の名月の)十五夜だったのだなあ
2. 十五夜
日本大百科全書
行う例は多い。東北地方には1月の十五夜に、月の光による自分の影を見て1年の吉凶を占う習俗があるが、同じようなことを南西諸島では8月の十五夜に行っている。十五夜
3. 十五夜
世界大百科事典
。そして十五夜はちょうどその中に入ってくるようになっている。このような民俗は,本土の十五夜も元来はイネの収穫祭と祖霊祭が営まれる重要な折り目であったらしいことを
4. じゅうご‐や[ジフゴ‥]【十五夜】
日本国語大辞典
八月十日あまりの程なれば〈略〉十五夜の月さへかき曇れるに」*俳諧・江鮭子〔1690〕「十五夜の月に打出の浜いづこ〈之道〉」*雑俳・柳多留‐七〔1772〕「十五夜
5. 十五夜(じゅうごや)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1304ページ
6. 十五夜 【12か月のきまりごと歳時記】画像
生活便利帳
供えることから「芋名月」とも言われている。(→「旧暦8月の月の呼び名」以降参照)[図・式]図:十五夜の飾り
7. 【十五夜】じゅう(じふ)ごや
新選漢和辞典Web版
《国》陰暦八月十五日の夜。月見の節。三五節。
8. じゅうごや【十五夜】[標準語索引]
日本方言大辞典
じゅうごや:十五夜の晩に子供たちが地面に打ちつけて遊ぶわらを束ねたものほて
9. 十五夜踊
日本大百科全書
太鼓につれて『そんが婆さま』『四季踊』『潮来出島いたこでじま』などの小歌踊こうたおどりを踊る。 また与論島の十五夜踊は、鹿児島県大島郡与論町城ぐすくの地主とこぬ
10. 十五夜(じゅうごや)に飾(かざ)った薄(すすき)を門口(かどぐち)に差(さ)しておくと麦(むぎ)が豊作(ほうさく)となる〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
仲秋(陰暦八月一五日)の名月にススキを飾る風習に麦の豊作祈念を関連づけていう。〔大野誌(神奈川県)〕
11. 十五夜(じゅうごや)に果物(くだもの)を盗(ぬす)みに来(き)た者(もの)を叱(しか)ると翌年(よくねん)は実(みの)りが悪(わる)い〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
月見に供えた団子や果物が子供たちに盗まれることは、かえって翌年の豊作の卦であるとされた。十五夜には何を盗んでもよいともいう。〔日向北部の迷信〕
12. 十五夜(じゅうごや)に東枕(ひがしまくら)に寝(ね)て猿(さる)の夢(ゆめ)を見(み)れば死(し)す〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
「西は後東枕に寝る人はいつも心は十五夜の月」と唱えて寝ればよいという。〔会津喜多方辺の俗諺〕
13. じゅうごや‐ばな【十五夜花】
日本国語大辞典
《じゅうごやばな》群馬県山田郡240 佐波郡242 埼玉県秩父郡251 静岡県520 《じゅうごやぐさ〔十五夜草〕》鹿児島県961 (3)植物、きくいも(菊芋)
14. じゅうごや‐まつり[ジフゴヤ‥]【十五夜祭】
日本国語大辞典
〔名〕鹿児島県姶良(あいら)郡隼人町の鹿児島神宮で、八月一五日に行なう祭礼。神輿が浜殿に神幸し、隼人舞が演じられる。《季・秋》ジュー
15. 十五夜三首歌合(著作ID:224033)
新日本古典籍データベース
じゅうごやさんしゅうたあわせ 永禄六年八月十五夜三首歌合 永禄歌合 柳原資定(やなぎわらすけさだ) 判 歌合 永禄六
16. 十五夜十五首(著作ID:4358858)
新日本古典籍データベース
じゅうごやじゅうごしゅ 澄月(ちょうげつ) 詠 和歌 
17. 十五夜和歌御会(著作ID:224044)
新日本古典籍データベース
じゅうごやわかぎょかい 徳川光圀(とくがわみつくに) 等 和歌 元禄七
18. じゅーごやばな【十五夜花】[方言]
日本方言大辞典
62 静岡県520静岡県方言辞典(静岡県師範学校・同女子師範学校)1910《じゅーごやぐさ【十五夜草】》 鹿児島県961鹿児島方言集(県私立教育会)1906(3
19. じゅーごやんかずら【十五夜葛】[方言]
日本方言大辞典
植物(1)くず(葛)。 鹿児島県川辺郡964鹿児島民俗植物記(内藤喬)1964(2)なつふじ(夏藤)。《じゅごやんかずら》 鹿児島県川辺郡964鹿児島民俗植物記
20. 建仁元年十五夜歌合(著作ID:173682)
新日本古典籍データベース
けんにんがんねんじゅうごやうたあわせ 院御歌合 十五夜撰歌合 撰歌合/建仁元年八月十五夜 藤原俊成(ふじわらしゅんぜい) 判 歌合 
21. 仙洞五首歌合(著作ID:347308)
新日本古典籍データベース
せんとうごしゅうたあわせ 十五夜歌合 後嵯峨天皇(ごさがてんのう) 藤原為家(ふじわらためいえ) 等 歌合 文永二
22. 文安月千句(著作ID:486191)
新日本古典籍データベース
ぶんあんつきせんく 文安二年千句 十五夜月千句 月千句 宗砌(そうぜい) 専順(せんじゅん) 日晟(にちせい) 等 連歌 文安二
23. はちがつ‐じゅうごや[ハチグヮツジフゴヤ]【八月十五夜】
日本国語大辞典
飾って月をまつる。*大和物語〔947~957頃〕七七「院に八月十五夜せられけるに」*蜻蛉日記〔974頃〕中・安和二年「いづみに、八月十五夜、月のかげうつりたるを
24. 八月十五夜(はちがつじゅうごや)【篇】
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1304ページ
25. 右大将家歌合/建保五年八月十五夜(著作ID:103275)
新日本古典籍データベース
うだいしょうけうたあわせ/けんぽうごねんはちがつじゅうごや 建保五年八月十五夜右大将家歌合 久我通光(こがみちみつ) 藤原定家(ふじわらていか) 等 建保五
26. 永正五年八月十五夜桃花坊和歌(著作ID:4391580)
新日本古典籍データベース
えいしょうごねんしちがつじゅうごやとうかぼうわか 三条西実隆(さんじょうにしさねたか) 冷泉政為(れいぜいまさため) 冷泉為広(れいぜいためひろ) 等 詠 和歌
27. 永正十一年十月十五夜前内府亭当座(著作ID:4359467)
新日本古典籍データベース
えいしょうじゅういちねんじゅうがつじゅうごやさきのないふていとうざ 三条西実隆(さんじょうにしさねたか) 三条西公条(さんじょうにしきんえだ) 姉小路済継(あね
28. 永正十一年八月十五夜当座(著作ID:4359462)
新日本古典籍データベース
えいしょうじゅういちねんはちがつじゅうごやとうざ 後柏原天皇(ごかしわばらてんのう) 三条西実隆(さんじょうにしさねたか) 三条西公条(さんじょうにしきんえだ)
29. 永正十一年八月十五夜於内府亭和歌会(著作ID:4359463)
新日本古典籍データベース
えいしょうじゅういちねんはちがつじゅうごやないふていにおけるわかかい 三条西実隆(さんじょうにしさねたか) 姉小路済継(あねがこうじなりつぐ) 三条西公条(さん
30. 永正十四年八月十五夜御会(著作ID:4359480)
新日本古典籍データベース
えいしょうじゅうよねんはちがつじゅうごやぎょかい 和歌 永正一四
31. 永正二年八月十五夜当座御会(著作ID:4359401)
新日本古典籍データベース
えいしょうにねんはちがつじゅうごやとうざぎょかい 後柏原天皇(ごかしわばらてんのう) 邦高親王(くにたかしんのう) 四辻季経(よつつじすえつね) 等 和歌 永正
32. 詠八月十五夜月和歌(著作ID:4409977)
新日本古典籍データベース
えいはちがつじゅうごやつきわか 三善盛喜(みよしもりよし) 詠 和歌 元和元
33. 詠八月十五夜月和歌(著作ID:4409987)
新日本古典籍データベース
えいはちがつじゅうごやつきわか 新川盛政(にいがわもりまさ) 詠 和歌 元和四
34. 延享元年八月十五夜当座和歌御会(著作ID:4360574)
新日本古典籍データベース
えんきょうがんねんはちがつじゅうごやとうざわかぎょかい 職仁親王(よりひとしんのう) 高松重季(たかまつしげすえ) 直仁親王(なおひとしんのう) 等 和歌 
35. 延享三年仲秋十五夜宝前詠十五首和歌(著作ID:2344334)
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36. 寛永元年八月十五夜十首(著作ID:4370935)
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37. 寛永十二年八月十五夜水無瀬前中納言随庵等和漢聯句(著作ID:4412480)
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38. 寛文九年八月十五夜新院当座御会(著作ID:4363076)
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39. 寛文三年八月十五夜御会(著作ID:145948)
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40. 寛文七年八月十五夜新院月次御会(著作ID:4363055)
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かんぶんしちねんはちがつじゅうごやしんいんつきなみぎょかい 後西天皇(ごさいてんのう) 中院通茂(なかのいんみちしげ) 日野弘資(ひのひろすけ) 等 和歌 
41. 寛文七年八月十五夜新院当座御会(著作ID:4363056)
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42. 寛文十三年八月十五夜当座御会(著作ID:4363143)
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かんぶんじゅうさんねんはちがつじゅうごやとうざぎょかい 霊元天皇(れいげんてんのう) 平松時方(ひらまつときかた) 万里小路淳房(までのこうじあつふさ) 等 和
43. 寛保三年八月十五夜当座和歌御会(著作ID:4360548)
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44. 寛保二年八月於武陵十五夜看月詠歌(著作ID:4394214)
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かんぽうにねんはちがつぶりょうにおけるじゅうごやかんげつえいか 好今堂一傘(こうこんどういっさん) 霜村長盈(しもむらちょうえい) 鍋島直郷(なべしまなおさと)
45. 享保十二年八月十五夜詩歌御会(著作ID:4375294)
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きょうほうじゅうにねんはちがつじゅうごやしいかぎょかい 中御門天皇(なかみかどてんのう) 花山院常雅(かざんいんつねまさ) 烏丸光栄(からすまるみつひで) 等 
46. 享保十六年八月十五夜院御所御当座(著作ID:4359753)
新日本古典籍データベース
きょうほうじゅうろくねんはちがつじゅうごやいんごしょごとうざ 和歌 
47. 享和三年八月十五夜の歌(著作ID:4375986)
新日本古典籍データベース
きょうわさんねんはちがつじゅうごやのうた 衣川長秋(きぬがわながあき) 林宣義(はやしのぶよし) 等 和歌 
48. 慶長二年八月十五夜昌叱宗色等夕何百韻(著作ID:927377)
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けいちょうにねんはちがつじゅうごやしょうしつそうしきらゆうなにひゃくいん 昌叱(しょうしつ) 宗色(そうしき) 前田玄以(まえだげんい) 紹巴(じょうは) 久我
49. 十月十五夜詠百首和歌(著作ID:4364628)
新日本古典籍データベース
じゅうがつじゅうごやえいひゃくしゅわか 正親町天皇(おおぎまちてんのう) 和歌 
50. 是行八月十五夜詠草(著作ID:4382338)
新日本古典籍データベース
ぜぎょうはちがつじゅうごやえいそう 是行(ぜぎょう) 和歌 貞享五
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神無月(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕(「な」は「の」の意で、「神の月」すなわち、神祭りの月の意か。俗説には、全国の神々が出雲大社に集まって、諸国が「神無しになる月」だからという)陰暦一〇月のこと。かんなづき。かみなしづき。かみなかりづき。
霜月(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕陰暦一一月の異称。霜降月(しもふりづき)。霜見月。《季・冬》*日本書紀〔720〕神武即位前(北野本室町時代訓)「十有一月(シモツキ)の癸の亥朔己巳のひ」*竹取物語〔9C末〜10C初〕「霜月しはすの降り氷り、みな月の照りはたたくにも障(さは)らず来たり」*源氏物語〔1001〜14頃〕蓬生
師走(日本国語大辞典)
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睦月(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕陰暦正月の称。むつびづき。むつびのつき。むつましづき。むつみづき。《季・新年》*万葉集〔8C後〕五・八一五「武都紀(ムツキ)たち春の来たらばかくしこそ梅を招(を)きつつたのしき終へめ〈紀卿(名未詳)〉」*源氏物語〔1001〜14頃〕乙女「年の暮にはむ月の御さうぞくなど、
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新年最初に神仏に参詣(さんけい)すること。大晦日(おおみそか)の晩から元日にかけては、村の氏神にこもって起き明かすものであったが、前半は除夜の鐘を聞き、後半は初詣でと、二つを別々の行事に分けたのであろう。恵方(えほう)参りともいって、その年の明きの
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