人気SNS『Facebook』が2016年1月からスタートした新サービスで、既存の「いいね!(Like)」以外の感情を表現できるリアクション機能のこと。「ひどいね」以外にも「超いいね!」「うけるね」「すごいね」「悲しいね」が加わった。いずれもイラストのボタンである。

 本来なら、たとえば「今日、代官山を歩いていると犬の糞を踏んでしまいました」という書き込みをアップした場合に、そのリアクションとして「それはひどい話だね」的な意味合いで使用されることをFacebook側は意図しているようだが、嫌なヤツのうっとうしい書き込みに対してネガティブな想いを込めるといった使われ方が主流となっていくのではないか……などと(東スポを中心とする)一部メディアが警鐘を鳴らしていたりする。

 とは言っても、筆者のFacebookでは、まだ一度たりともこれら一連の新ボタンを押していただけたことはなく、単純にほとんどのユーザーたちが「新しい機能が増えました」ってこと自体に気づいていないような気がしないでもない。

 Facebook増収で好調だと聞くが、少なくとも筆者まわりでは、最後の書き込みが2015年の前半だったりするケースもざらだったりして、どこか下火感が拭えないFacebookであるが、現時点において「リアクション機能のバラエティー化」が“復活への起爆剤”となっている様子は、残念ながら見受けられない……と思うのだが、いかがだろう?
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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