故・赤塚不二夫先生の生誕80周年を記念し、あの名作『おそ松くん』のリメイク版が、今年10月5日からアニメで再登場(テレビ東京ほか・深夜1:35〜)。主人公だった六つ子が大人になった設定で、タイトルも『おそ松さん』にマイナーチェンジ、ちょっとした話題になっている。

 よく似たケースとしては、つい最近だと実写版ドラマ『ど根性ガエル』(編集部注:日本テレビ系で2015年7~9月に放映)が記憶に新しいが、あえて「昨今テレビ離れが著しい」とされている20代〜30代層を外し、筆者世代(40代後半から50代、下手すりゃ60代も?)をターゲットに絞った“昔懐かしのコミックキャラを大人に成長させるバージョン”は、テレビ界のにわかトレンドとなりつつあるようだ。

 もちろん、筆者世代からすれば「思春期時代、ハマりにハマりまくった人気漫画作品のその後…」を目の当たりにできるのは大歓迎で、「次は誰が大人になるのかなぁ?」などと、ついいろんなことを妄想し、思わずワクワクしてしまう。

 ちなみに筆者が一番「その後…」をアニメで見てみたいのは、故・ちばあきお先生の『キャプテン』。ただ、本作に関しては登場人物が全員大人になってしまったら、おそらく大半のメンバーが単なる草野球好きのオッサンにもなりかねないので、あくまで“当時のまま”で。近藤の次のキャプテンが誰になるのかを、どうしても知りたくてしょうがないのだ。原作と違い、アニメ版では「近藤キャプテン編」はなかったのだが……。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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