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てんさい【甜菜】

読者カード 用例 2024年12月15日 公開

2024年11月03日 尽波満洲男さん投稿

用例:甜菜栽植ノ事ヲ弁破セント欲シテ其言ヲ設ケテ曰ク甜菜ヲ栽植スルノ有益ナルハ人々ノ能ク知ル所ナリト雖モ〔第三篇〕
『経済弁妄』 1878年7月 林正明 訳
語釈:〔名〕植物「さとうだいこん(砂糖大根)」の異名。《季・秋》

コメント:遡ります。

編集部:第2版では、『郵便報知新聞』明治15年(1882)1月24日付け記事の例が添えられていますが、さらに、4年さかのぼります。ちなみに、「砂糖大根」の語釈は「アカザ科の二年草でフダンソウの変種。地中海沿岸原産で、わが国へは明治五年(一八七二)ごろ渡来し、主に北海道で栽培されている。高さ〇・六~一メートル。根はいちじるしく紡錘形に肥厚し、径一〇センチメートル、長さ三〇センチメートルぐらいになる。葉は群がって生え、長卵形で縁は波状。夏、梢上に黄緑色の細かい花を密集した円錐形の花穂をつける。根から甜菜(てんさい)糖を製造。また食用、家畜の飼料にもなる。さとうぢさ。てんさい。ビート。学名はBeta vulgaris var. vulgaris 《季・秋》」となっています。

著書・作品名:経済弁妄

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1878年7月

著者・作者:林正明 訳

掲載ページなど:58ページ左端(後ろから1行目)

発行元:丸家善七