NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1900冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 自然
  6. >
  7. >
  8. 日本の山
  9. >
  10. 蓼科山

蓼科山

ジャパンナレッジで閲覧できる『蓼科山』の日本歴史地名大系のサンプルページ

蓼科山
たてしなやま

茅野ちの市と北佐久郡との境の山。八ヶ岳火山列の最北端にあるコニトロイデ式火山。北八ヶ岳では天狗てんぐ(二六四五メートル)に次いで高く、標高二五三〇メートルである。諏訪側からは独立峰としてながめられる。頂上部は円形で、中央は周辺よりおよそ一〇メートルくぼんでおり、周囲約六〇〇メートルで、角閃石を含む輝石安山岩の一面の岩海となっている。頂上近くの傾斜は三〇度以上の急峻で這松帯をなし、八〇〇メートル下った付近から針葉樹のクロフ帯となっている。「信濃奇勝録」には「立科山」として次のように記す。

此山八ケ岳につゞきて諏訪小県佐久の三郡によこたはる、頂上に神祠あり、陽成天皇元慶二年叙位の事三代実録にみえたり、六月八日より廿八日まで登山す、就中十五日登山の人多し、何方より登るも五里程なり、故に山中に一夜をあかす、此山峰に雪の降積る事山よりも早く春にいたり解くるも又遅し、遠く望めハ飯を盛たるが如くなれハ飯盛いいもり山ともよべり、巓ハすべて巌石にて松一面に延回はひめぐりて根もうらもなきが如し、葉ハ姫小松に似たり、俗にはい松と云、此巌石の間に鳥ありてむ、たまたま出て遊ふを登山の人見る事あり、加賀の白山の雷鳥と云に似たり、(中略)山中に甘露梅と云草あり、葉は黄楊つげの如くにて大小あり、大なるハ実白く小なるハ赤し、採てなむれハ味ひ梅のことし、不老草ハ常世草とこよくさともいへり、諸毒を治し瘟疫うんえきをはらふ、〓だんへいじハ杖にして中風痿癖いへきの病を避け小児これをおび驚癇きやうかんの煩をふせぐと云、其外異草多し、薬品ハ黄蓮わうれん
チク
セツ
中にも柴胡さいこハ絶品なり、一年糠尾ぬかを村の医生宮原某採薬に登りて見出し採帰りて試るに功能他に勝れり

頂上にある神祠は蓼科神社奥社で、「三代実録」元慶二年(八七八)九月一六日条に、「授(中略)信濃国正六位上蓼科神(中略)並従五位下」と叙位のことが記されているのが文献上の初見である。祭神は高皇産霊尊・大己貴命・木花開耶姫命で創建年代はつまびらかでない。この山は、佐久・諏訪地方の人々に農耕神のいる霊山として古くから崇められ、山容の秀麗さや山から湧く泉が佐久川西地方の多くの用水堰の水源となっていることなど、地方農民の信仰の的とされていた。その奥社の様子は、宝暦四年(一七五四)五月の小諸家中稲垣市右衛門立科山見分留書(土屋伝氏蔵)に、

一飯盛の岑広事弐町四方も可有之、此中程ニ八子王権現の社有り、此岑中クボにて都石ハイ松也、此所信州を見下ス所ニ而弁当
一右社之前石之間に水有り、深五六寸、幅同断、長尺余、少し之水ニ候得共、大勢ウカイ・手水其外茶之水等ニ其節用候もいつも同水也、名主権助申ニ茂、六月八日・十五日・廿八日祭之節、大勢参詣之者炎天ニ而何程汲候茂不尽由
一社の後戌亥の方出先ニ甲賀ノ三郎這入候由石之間ニ穴有り、七五三縄はり有之、
一社ヨリ西南之方ニ諏方郡柏原村・(北)大塩村見ゆる、右村道法番所ヨリ二里半之由、此ニ而快晴之節ハ諏訪之湖水見ゆる由、此節ハ雲かゝり不見、漸右二ケ村暫見ゆ、

とみえる。

近世、蓼科山は諏訪方九ヵ村と佐久方八ヵ村との郡境入会であり、諏訪方の鰍原かじかはら村(現茅野市北山柏原かしわばら)と佐久方の芦田あしだ(現立科町芦田)の双方が山元となって、寛永(一六二四―四四)から延宝(一六七三―八一)に及ぶ五〇余年間境界争いが続いた。延宝五年九月の立科山小諸・高島領境出入裁許状(大沢進氏蔵)

信州小諸領佐久郡蘆田村・山辺村・茂田井村・塩沢村・細谷村・藤沢村・牛六村・宇山村、同国諏訪領鰍ケ原村・北大塩村・南大塩村・(堀)村・久保村・鷹目村・塩目村・山寺村・日向村、立科山境論之事、令糺明之処諏訪領よりさいの河原境之由雖申之、明暦三年・万治三年麦草近所より小諸領塩沢村・八重原村堰水弐筋掘取之処、諏訪領より不及異論、其上深沢川之橋芦田八ケ村先規懸来之儀、蘆田村之者拾六年以前寅年(寛文二年)之証文差出之、証拠分明候、且又立科山上之叢祠之神主芦田村居住之条、旁以小諸領理運也、然間小諸領申所之やしろ峰境定之畢、向後諏訪領之者境を越立科山之内不可入、為後鑑絵図之面境筋引之、各加印判双方下置之間、右之旨永不可違失者也、

とある。

蓼科山山麓には、古代須芳山嶺道とよばれた道が通っていたところで、「令集解」の考課令によれば「須芳郡主帳作須芳山嶺道、授正八位」とみえ、朝廷によって殊功の例に挙げており、行路難の場所であったことが知られる。当時、ここに原初の東山道が開かれ、後世の雨境あまざかい峠に至る道を通した。その沿道の赤沼平・さいの河原とかよばれていたところからは、旅人が蓼科山の神に祈って通った時に捧げた祭祀用の小石器類が多数発見されたが、その地域は女神めがみ湖や北蓼科高原として開発され、古い姿をとどめていない。また、山麓周辺にはたいらや高原が多く、北方は蓼北たてほく高原とよばれ、末端は遠く千曲川の流域に及んでおり、西方は箕輪みのわ平・いけの平・みなみ平となって八子やしみねに連なる。この付近一帯は近年奥霧ヶ峰おくきりがみねともよばれている。南方の蓼科高原は温泉が豊富である。東は天祥寺てんしようじ平・大河原おおがわら峠を挟んでよこ岳と向かい合っている。山頂からは八ヶ岳連峰をはじめ、浅間山・霧ヶ峰・美ヶ原うつくしがはらはもちろん、南・北・中央アルプス、遠く上越国境の山々がながめられる。近年、蓼科高原・蓼北高原のほか、西方山裾に蓼科牧場をはじめ、白樺しらかば湖・女神湖の両人造湖も造成された。蓼科高原・天祥寺平・大河原・ゆめの平・箕輪平と五ヵ所の登山口がある。

上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


蓼科山の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 98
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 蓼科山
日本大百科全書
長野県中東部、八ヶ岳(やつがたけ)連峰の北端にある山。標高2531メートル。富士山型火山で、南方は八ヶ岳連峰に続くが三方は広大な裾野(すその)を形成し、諏訪(す ...
2. 蓼科山
世界大百科事典
歌ったものである。降水や湧水が豊富なため,農業用水源となって北佐久・諏訪両地方の水田をうるおしている。蓼科山の南西麓,標高1200~1800mの緩斜面を蓼科高原 ...
3. たてしな‐やま【蓼科山】地図
デジタル大辞泉
長野県中東部、八ヶ岳連峰北端の火山。標高2530メートル。諏訪(すわ)富士。  ...
4. たてしな‐やま【蓼科山・立科山】
日本国語大辞典
長野県中央部、佐久盆地と諏訪盆地との分水界をなす火山。円錐状の山容を呈するが、山頂は鐘状である。南方は八ケ岳(やつがたけ)につづき、広大なすそ野は傾斜のゆるやか ...
5. たてしなやま【蓼科山】長野県:北佐久郡/立科町
日本歴史地名大系
、此ニ而快晴之節ハ諏訪之湖水見ゆる由、此節ハ雲かゝり不見、漸右二ケ村暫見ゆ、とみえる。近世、蓼科山は諏訪方九ヵ村と佐久方八ヵ村との郡境入会であり、諏訪方の鰍原村 ...
6. 白樺湖と蓼科山[百科マルチメディア]
日本大百科全書
しなおおいけ)とよばれていた。写真は西岸からの眺望。後方には諏訪富士(すわふじ)ともよばれる蓼科山(標高2530m)がそびえる。一帯は八ヶ岳(やつがたけ)中信高 ...
7. あいはまむら【相浜村】長野県:佐久市/野沢地区
日本歴史地名大系
[現]佐久市大字伴野 相浜 蓼科山の東北麓が千曲川に落ち込む高台上にある強粘土質の土地。元来、矢島原とよばれた原野の東端、水利に恵まれない地域。西北は五郎兵衛新 ...
8. あさしなむら【浅科村】長野県:北佐久郡
日本歴史地名大系
面積:一九・一三平方キロ 佐久平のほぼ中央に位置し、主として千曲川左岸、蓼科山の北麓から御牧原台地の南端部にわたる。東は佐久市、北は御牧原で小諸市・北御牧村に接 ...
9. あしたじょうあと【芦田城跡】長野県:北佐久郡/立科町/芦田村
日本歴史地名大系
興」とあるので、此頃から芦田氏はその本拠を春日(現望月町春日)に移したのであろう。芦田城は、蓼科山裾野の末端近く、眺望の地であるが防備的な地の利に欠け、戦乱の際 ...
10. あしたむら【芦田村】長野県:北佐久郡/立科町
日本歴史地名大系
、万一高利貸候者有之出入申出候共、決而取上不申候筈之定とあり、村の生活の様子がうかがわれる。蓼科山西北麓(現白樺高原一帯)の多くは地形的に諏訪側とみえるが、この ...
11. あまざかいとうげ【雨境峠】長野県:北佐久郡/立科町/芦田村
日本歴史地名大系
[現]立科町白樺高原 蓼科山西北麓、現白樺高原にあり、佐久の川西地方(現浅科村・望月町・立科町・北御牧村)と諏訪の山浦地方(現茅野市)とを結ぶ要地で、付近には塞 ...
12. あまざかいとうげいせき【雨境峠遺跡】長野県:北佐久郡/立科町/芦田村
日本歴史地名大系
[現]立科町芦田 八ヶ野 蓼科山北西斜面の高原地帯にあって、諏訪から佐久へ抜けていく緩やかな鞍部が峠で、その数キロ間には賽の河原とよばれている石塚や、伝承をもつ ...
13. いりぶせむら【入布施村】長野県:北佐久郡/望月町
日本歴史地名大系
置し、東は矢島村(現浅科村矢島)、西は丘陵を境に片倉村に接する。「入」は奥を意味し、中世まで蓼科山の北麓、布施谷南部が境域。文明一六年(一四八四)大井氏滅亡以後 ...
14. うしろざわいせき【後沢遺跡】長野県:佐久市/野沢地区/小宮山村
日本歴史地名大系
[現]佐久市大字小宮山 佐久市の西縁を画している蓼科山の東麓には諸小河川の開析で幾つかの舌状台地が形成されているが、そのうち、片貝川に臨む前山の後沢丘陵は弥生後 ...
15. うつくしがはら【美ヶ原】長野県:松本市
日本歴史地名大系
山台地であり、浸食によって平坦な台地に変わり、更に隆起して高原状を呈したとみられる。東南には蓼科山(二五三〇メートル)・霧ヶ峰高原、八ヶ岳連峰(主峰の赤岳は二八 ...
16. うやまむら【宇山村】長野県:北佐久郡/立科町
日本歴史地名大系
水利極めて悪く沢水を利用していたが、寛永―慶安年間(一六二四―五二)芦田村の土屋庄蔵と遠山長作が、蓼科山の山腹依田川の源流樅ノ木より六里余の水路を開き、これを受 ...
17. うりうざかいせき【瓜生坂遺跡】長野県:北佐久郡/望月町/牧布施村
日本歴史地名大系
[現]望月町牧布施 中山道が蓼科山麓の望月から佐久平へ抜けるところに一つの尾根筋があり、瓜生坂とよばれている。尾根より一〇メートルほど東斜面を下ったところの小さ ...
18. おうがはな【王ヶ鼻】長野県:松本市
日本歴史地名大系
その塔の下にある天狗の露地まで、松本、浅間温泉、小県郡の丸子方面からバスが通る。東方を望むと二重式火山の蓼科山(二五三〇メートル)、その前に続く池の平や霧ヶ峰の ...
19. おおさわしんでんむら【大沢新田村】長野県:佐久市/野沢地区
日本歴史地名大系
[現]佐久市大字大沢 大沢村本郷から約六キロ、蓼科山の谷深い山あいの村。標高九〇〇メートル強の地にある。居川に沿って本郷から布施村(現北佐久郡望月町)へ通じる一 ...
20. おおさわむら【大沢村】長野県:佐久市/野沢地区
日本歴史地名大系
[現]佐久市大字大沢 南・西・北の三方は前山村の地籍で、東南は臼田村(現南佐久郡臼田町)、東は本新町村である。蓼科山の裾野が長く北東に延びる。この裾野が東に傾斜 ...
21. おおわだむら【大和田村】長野県:佐久市
日本歴史地名大系
常木堰の大改修により段丘上に耕地が開かれたためであろう。馬草・刈敷・薪炭の採取は千曲川を渡って蓼科山の北麓まで行き、四二ヵ村入会原野などに求めた。明治八年(一八 ...
22. かくまがわ【鹿曲川】長野県:北佐久郡
日本歴史地名大系
蓼科山(二五三〇メートル)の東方大河原峠(二〇九三メートル)のふもとを発して北流、途中細小路川・八丁地川・芦田川・藤沢川を併せて、現北御牧村島川原で千曲川に合流 ...
23. かすがじょうあと【春日城跡】長野県:北佐久郡/望月町/春日村
日本歴史地名大系
[現]望月町春日 蓼科山北斜面一支脈の末端に構築され、その南方二里余の山中に詰城の三沢穴小屋をもつ大規模な山城で、春日の穴小屋とよばれた(甲陽軍鑑・依田記)。本 ...
24. かすがむら【春日村】長野県:北佐久郡/望月町
日本歴史地名大系
[現]望月町春日 蓼科山北麓、鹿曲川の最上流に位置する。南は大河原峠(二〇九三メートル)付近で現茅野市に接し、西は丘陵を越えて八丁地川の谷から雨境峠(現立科町) ...
25. かみがわ【上川】長野県:諏訪郡
日本歴史地名大系
八ヶ岳・蓼科山南西部から流出する渋川・滝湯川・音無川等が、霧ヶ峰南部から流出する支流群とともに茅野市北西部の火山性高原地帯に渓谷をつくり、浸食しながら合流して上 ...
26. きたさくぐん【北佐久郡】
国史大辞典
南部が佐久市域となっている。明治十二年(一八七九)、郡区編制に伴い佐久郡を南北二郡に分割して成立。浅間山・蓼科山を含めた山地で、はじめ二町二十六ヵ村であったが、 ...
27. きたさくぐん【北佐久郡】長野県
日本歴史地名大系
馬県に接する高原地帯である。浅科村以下四ヵ町村のある川西地方は、南は蓼科山を境にして諏訪郡に、西は小県郡に接し、台地は蓼科山から流出する鹿曲川によって二分されて ...
28. 北御牧
日本大百科全書
地にあり、台地は水不足のため古くから原野のまま放置されてきた。近世の終わりごろから、八重原は蓼科山の山麓より用水路(八重原堰(やえはらぜき))を引いて水田化され ...
29. くつざわしんでん【沓沢新田】長野県:北佐久郡/望月町
日本歴史地名大系
[現]望月町布施 雁村 布施川最上流に位置する新田村。村域を含めて東南、蓼科山北麓は沓沢村・前山村(ともに現佐久市)を山元とする入会山であったが、その境界は元禄 ...
30. くつざわむら【沓沢村】長野県:佐久市/野沢地区
日本歴史地名大系
[現]佐久市大字根岸 沓沢 蓼科山東北麓の末端、沓沢川(下流は宮川)の渓口村落で、東は糠尾村、西は平井村、北は下県村に接する。嘉暦四年(一三二九)三月の大宮御造 ...
31. こみやまむら【小宮山村】長野県:佐久市/野沢地区
日本歴史地名大系
挟んで三塚村・桜井村に対し、南は前山城跡と耕地で境し、北は今岡村、西はすぐ山地で蓼科山に通ずる。集落は、蓼科山の支脈が佐久平に沈む裾に展開する。嘉暦四年(一三二 ...
32. ございわいせき【御座岩遺跡】長野県:茅野市/柏原村
日本歴史地名大系
この岩の西側から剣形・円板などの石製模造品が発見されているところから、峠神、及びここから真正面に仰がれる蓼科山にかかわる祭祀が行われたことが知られている。 ...
33. ごろべえしんでんむら【五郎兵衛新田村】長野県:北佐久郡/浅科村
日本歴史地名大系
[現]浅科村上原・中原・下原 蓼科山の東北麓が御牧原と接する辺り一帯に開かれた新田村。東は御馬寄村とその枝郷駒寄・相浜村・平井村(ともに現佐久市)に接し、西北は ...
34. 佐久[市]
世界大百科事典
望月 佐久市西部の旧町。旧北佐久郡所属。人口1万0675(2000)。蓼科山北麓に位置し,町域の約8割は山林・原野である。蓼科山に源を発する八丁地川,鹿曲(かく ...
35. さくぐん【佐久郡】長野県:信濃国
日本歴史地名大系
連ねる線によって甲斐国に接し、東は三国山・荒船山等の山々を結ぶ山脈によって上野国・武蔵国と境する。西は八ヶ岳・蓼科山及びその山麓によって諏訪郡・小県郡とに隔てら ...
36. さくこうしゅうみち【佐久甲州道】長野県:南佐久郡
日本歴史地名大系
この橋組合から脱退し以後残余の村で架橋にあたった。しかし度重なる橋の流失による工事の苦しみは蓼科山などからの橋材の切り出し、運搬・架橋と並大抵のものでなかった。 ...
37. さくし【佐久市】長野県
日本歴史地名大系
千曲川が西北流し、その北側は主として浅間山の火山灰地帯で、南側は千曲川の沖積平野から、南西の蓼科山麓へと続く。市域の灌漑は千曲川の支流湯川・滑津川(その支流香坂 ...
38. 佐久盆地
世界大百科事典
盆地の北部は上信越高原国立公園,東部は妙義荒船佐久高原国定公園に属しており,自然景観にすぐれ,浅間山,蓼科山などの山麓の高原では別荘地の開発が盛ん。市川 健夫  ...
39. しおざわせぎ【塩沢堰】長野県:北佐久郡/立科町/塩沢新田
日本歴史地名大系
蓼科山付近の八丁地川から雨境峠の尾根伝いを北流。全長五〇余キロ。六川長三郎勝家が正保三年(一六四六)に完成させた用水路。灌漑面積四三〇町歩。六川家の祖は甲斐六川 ...
40. しもだいらむら【下平村】長野県:佐久市/野沢地区
日本歴史地名大系
[現]佐久市大字伴野 下平 蓼科山の東北麓最先端、千曲川の沖積平野に面し、東は下桜井村、西は竹田村、南は熊久保村、北は今岡村に接する。慶長五年(一六〇〇)小宮山 ...
41. しもむら【下村】長野県:佐久市/野沢地区
日本歴史地名大系
[現]佐久市大字前山 中村の南台地上にある。蓼科山支脈突端の高台に展開する集落で、更に登れば佐久平を一望できる。慶長一五年(一六一〇)の貫地帳(竹内文書)に畑村 ...
42. 白樺湖
日本大百科全書
1946年(昭和21)農業用温水溜池(ためいけ)として築造された。面積0.36平方キロメートル。蓼科山(たてしなやま)直下の標高1416メートルの地にあり、竣工 ...
43. しらかば‐こ【白樺湖】地図
デジタル大辞泉
長野県茅野(ちの)市北部、蓼科山(たてしなやま)西麓にある人造湖。昭和19年(1944)灌漑(かんがい)用として作られたが、スケート場や行楽地として発展。湖岸に ...
44. 神道集 244ページ
東洋文庫
た。「すっかり忘れていましたが、信州笹岡郡の蓼科山を見落としていたのが気にかかります。このついでにおいでなさいませんか」 そこで三郎はさっそく蓼科山へ出かけた。 ...
45. 神道集 248ページ
東洋文庫
送り届けた。 祖父春日権守は大いに喜んで、孫娘の智の敵、甲賀次郎を計略で討ち取って首を切り、蓼科山の人穴の口に晒首に懸けて、甲賀三郎の身替りに冥途へ送 ...
46. 神道集 276ページ
東洋文庫
赤城山、常陸の筑波山が見える。南方を見ると、富士山、秩父山、甲斐の白根山、それに思い出悲しい蓼科山も見える。西方を見ると、更科山、稲武嶽、苔の御嶽も見える。北方 ...
47. すわ‐ふじ【諏訪富士】
デジタル大辞泉
蓼科山の異称。  ...
48. すわ‐ぼんち【諏訪盆地】
デジタル大辞泉
長野県中央部、フォッサマグナにできた盆地。断層湖の諏訪湖を中心にした地域と、蓼科(たてしな)山・八ヶ岳火山山麓とに分けられる。諏訪市・茅野(ちの)市・岡谷市があ ...
49. タイム・カプセル
世界大百科事典
てこの種の試みがなされている。最初は1940年に新聞之新聞社が紀元2600年を記念して長野県蓼科山に建設した〈文化楼〉,2回目が51年信濃毎日新開社が長野市城山 ...
50. たけたむら【竹田村】長野県:佐久市/野沢地区
日本歴史地名大系
[現]佐久市大字根岸 竹田 蓼科山の東北麓末端、中沢川の渓口村落。東は下平村、北は下県村、西は糠尾村と接する。文政年中(一八一八―三〇)に村内平見堂の地で発掘さ ...
「蓼科山」の情報だけではなく、「蓼科山」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

蓼科山と同じ日本の山カテゴリの記事
宝登山(日本歴史地名大系)
町境にそびえ、標高四九七・一メートル。山麓には宝登山神社・玉泉(ぎよくせん)寺、山頂には宝登山神社奥宮があり、古くから信仰の山であった。山名の由来は、弘法大師が山頂に宝珠の翻るのをみて名付けたとか、凹地・窪地をあらわすホドに因むなどといわれる。
槍ヶ岳(日本歴史地名大系)
標高三一八〇メートルの北アルプス第二の高峰で、その峰が槍の穂先のようにとがっていることから命名された。長野県側からは常念岳・燕岳などの北アルプスの前山や美ヶ原などに登らないと見えないが、飛騨側からは高原川の上流地域から望むことができる。
御岳山(日本歴史地名大系)
大岳山から北に延びる御嶽尾根にある高山。御岳山は標高九二九メートル。金峰山・武州御嶽山ともいう。北の大塚山の東手を大沢川が流れ、南西の鍋割山の手前に奥院があり、東に日の出山がそびえる。古くから御嶽山信仰の山として知られ、山頂に吉野金峰山より蔵王権現の分霊を勧請した
乗鞍岳(日本歴史地名大系)
飛騨山脈(北アルプス)に沿い、北から立山(三〇一五メートル)・焼岳(二四五五・四メートル)・乗鞍岳(三〇二六・三メートル)・御嶽山(三〇六三・四メートル)と連なる乗鞍火山帯の主峰で、裾野は大野郡高根村・朝日村・丹生川村と吉城郡上宝村、長野県南安曇郡安曇村にまたがる。
立山(日本歴史地名大系)
県の南東部に位置し、北アルプス(飛騨山脈)の北部にあたる。雄山(三〇〇三メートル)・大汝山(三〇一五メートル)・富士ノ折立(二九九九メートル)で立山本峰を構成する。また立山本峰・浄土山(二八三一メートル)・別山(二八八五メートル)<を総称して立山三山という。
日本の山と同じカテゴリの記事をもっと見る


「蓼科山」は自然に関連のある記事です。
その他の自然に関連する記事
春一番(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
冬から春へと季節が移るころ、冬のうちとは風向きの異なる強風が急に吹き出すことがある。この現象を戒めたことばで、漁業従事者たちの間で、海難防止の意味合いで使われだしたといわれる。春一(はるいち)ともいう。冬のうちの北風、西風を吹かせた西高東低型の気圧
富士山宝永噴火(国史大辞典)
宝永四年(一七〇七)十一月二十三日に始まり、十二月八日まで続いた富士山南東側中腹付近での大噴火。大量の火山弾、火山灰が降ったため「宝永の砂降り」ともよばれる。被災地域は駿河・相模・武蔵三国に及び、江戸でも降灰があり雪が降るようであったという(新井白石
伊吹山(世界大百科事典・日本大百科全書・日本歴史地名大系)
滋賀県と岐阜県の県境を南北にのびる伊吹山地の主峰で,標高1377m。地質は古生代石灰岩よりなり,山麓の古生層は石灰岩が少ない。その地質構造は,巨大な石灰岩が低角度の衝上面で石灰岩の少ない古生層の上に衝上したものとされていたが,褶曲に衝上を伴ったもので
長良川(日本歴史地名大系)
県のほぼ中央部に東西に横たわる位山(くらいやま)分水嶺山脈中に位置する見当(けんとう)山(一三五二・一メートル)を源流とし、濃尾平野を経て、伊勢湾直前で揖斐(いび)川に合流する。地形的には河川争奪によって流域拡大がなされたとも考えられる大日
アルデバラン(日本大百科全書・世界大百科事典)
おうし座のα(アルファ)星の固有名。アラビア語で「後に続くものAlDabaran」の意で、同じおうし座のプレヤデス(すばる)よりも少し遅れて日周運動していることに由来する。日本でもいくつかの地方で「すばるの後星(あとぼし)」とよばれている。冬の夜空で
自然に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1900冊以上(総額850万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶