NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1900冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 社会
  6. >
  7. 宗教
  8. >
  9. 仏教・神道
  10. >
  11. 御会式

御会式

ジャパンナレッジで閲覧できる『御会式』の日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

御会式
おえしき

本来、集会して式を行うという意味であるが、もっぱら日蓮 (にちれん)宗で、宗祖日蓮入滅の10月13日を中心に、門下が宗祖を追慕して行う法会 (ほうえ)をいう。東京都大田区の池上本門寺 (いけがみほんもんじ)の御会式は著名で、とくに12日の逮夜 (たいや)には、数多くの万灯 (まんどう)と団扇太鼓 (うちわだいこ)の行進があり、数十万の参詣 (さんけい)者でにぎわう。日蓮は1282年(弘安5)病のため身延山 (みのぶさん)をあとにして常陸 (ひたち)(茨城県)に向かう途中、信徒の池上宗仲 (むねなか)の邸に休息し、同年池上邸(現在の大坊本行寺 (だいぼうほんぎょうじ))で入滅した。日蓮忌は、御影講 (みえいこう)、御命講 (ごみょうこう)などといわれ、門下が毎年それぞれの本山に集会 (しゅうえ)して日蓮をしのび、「一天四海皆帰妙法 (いってんしかいかいきみょうほう)」の理想を確かめ合ったが、時代とともに庶民の間に行事化されていった。江戸時代には万灯行列が盛んになり、江戸市中におけるそのにぎわいぶりは芭蕉 (ばしょう)の句「御命講や油のやうな酒五升」などに伝えられている。

[渡邊宝陽]



世界大百科事典

御会式
おえしき

〓宗の各寺において,日〓の忌日(10月13日)に営まれる,宗祖報恩のための法会をいう。御影供(みえく),御影講(みえいこう)ともいうが,とくに〈御命講(おめいこう)〉(大御影供がなまってオメイクとなる)と称して,弘法大師忌の御影供と区別している。日〓入寂の地である東京都大田区池上の本門寺と,杉並区堀ノ内の妙法寺の御会式はもっとも盛んである。本門寺の御会式(10月11日から3日間)には,夜,花で飾った万灯を押し立て,団扇(うちわ)太鼓を打ち鳴らし,題目を唱えた信者が群参する。13,14日には名物の笊籠(ざるかご)の市が立つ。12日に通夜する人が多く,そのほとんどが翌日妙法寺に向かい,同寺では13,14日に御会式が行われる。身延山久遠寺,千葉県鴨川市の旧天津小湊町誕生寺のそれも日〓ゆかりの寺院だけに盛んである。寺院だけでなく,信徒の家でも修せられ,日〓像に五色の餅などを供え,客を招く。御会式のころに吹く強風をところによっては〈日〓御影講荒れ〉と呼んでいる。
→会式
[伊藤 唯真]

[索引語]
御影供 御影講 御命講 本門寺(東京) 妙法寺(東京) 笊籠(ざるかご)の市 日〓御影講荒れ
上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


御会式の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 56
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 御会式
日本大百科全書
中心に、門下が宗祖を追慕して行う法会ほうえをいう。東京都大田区の池上本門寺いけがみほんもんじの御会式は著名で、とくに12日の逮夜たいやには、数多くの万灯まんどう
2. 御会式
世界大百科事典
入寂の地である東京都大田区池上の本門寺と,杉並区堀ノ内の妙法寺の御会式はもっとも盛んである。本門寺の御会式(10月11日から3日間)には,夜,花で飾った万灯を押
3. お‐えしき[‥ヱシキ]【御会式】
日本国語大辞典
0〕「御会式の蛇籠五色の餠を呑」*坊っちゃん〔1906〕〈夏目漱石〉一〇「回向院の相撲か本門寺の御会式の様に幾旒となく長い旗を所々に植え付けた上に」*故郷〔19
4. おえしき【御会式】
国史大辞典
⇒会式(えしき)
5. 公宴御会式(著作ID:951360)
新日本古典籍データベース
こうえんぎょかいしき 烏丸光広(からすまるみつひろ) 和歌 
6. 弥生御会式(著作ID:4392722)
新日本古典籍データベース
やよいぎょかいしき 記録 
7. あまつぼむら【雨坪村】神奈川県:南足柄市地図
日本歴史地名大系
うち農業一三・農商兼業三二(「内務省編集地誌稿」梶文書)。小字大開戸に日蓮宗弘行寺があり、一一月一二日の御会式には関本の信者が万灯行列をして参列する。小字飛石に
8. 団扇太鼓
日本大百科全書
詣いけがみもうで」「会式えしき風俗」などにも描かれており、江戸中期から日蓮にちれんを追慕する御会式おえしきなどに、日蓮宗の題目(南無妙法蓮華経なむみょうほうれん
9. 叡福寺
日本大百科全書
高屋連枚人たかやのむらじひろひと墓誌は国の重要文化財。4月10~12日の聖徳太子御法会ごほうえ(上の太子御会式ごえしき)は多数の参拝者でにぎわう。大鹿実秋
10. えいふくじ【叡福寺】
国史大辞典
空海の百日参籠の説も生まれるようになった。現在、毎年四月十日から十二日まで修する報恩法要は「上太子の御会式」として賑わう。また、各宗管長の就任報告参詣も例となっ
11. 会式
世界大百科事典
宗各寺で行われる追恩の法会を指して御会式(おえしき)という。御会式に参ることを会式参りといい,信徒がこの日仏壇に飾る吉野紙製の桜花を会式花という。
12. え‐しき[ヱ‥]【会式】
日本国語大辞典
別〉」(3)日蓮宗で、宗祖日蓮の忌日にあたる一〇月一三日と、その前日にいとなまれる祖師追恩の法会。御会式(おえしき)。御命講(おめいこう)。御影講(みえいこう)
13. えしき【会式】
国史大辞典
遠寺日朝は三日講のことを「御会式」といっていて、のちの十月十三日(日蓮の忌日)の「御会式」を指していない。しかし、中世末期になると、日蓮門徒の間で祖師の忌日を「
14. え‐しき【会式】
仏教語大辞典
「月次恒例之会式等」 2 日蓮宗で、宗祖日蓮の忌日にあたる十月十三日と、その前日にいとなまれる祖師追恩の法会。御会式。御命講。御影講。 売花新駅 駅路風景 「堀
15. えしきし【会式師】[方言]
日本方言大辞典
(日蓮宗にちれんしゅうの御会式を目当てに店を出したところから)縁日などに店を出す露天商人。大道商人。 愛知県名古屋市562随筆名古屋言葉辞典(山田秋衛)1961
16. えしき‐まいり[ヱシキまゐり]【会式参】
日本国語大辞典
〔名〕御会式(おえしき)に参詣すること。〓[マ]
17. えばらぐん【荏原郡】東京都:武蔵国
日本歴史地名大系
江戸の南郊に位置する当郡には信仰と遊覧をかね多くの人が訪れている。なかでも毎年三月と一〇月の本門寺の千部会と御会式の頃には、目黒不動―本門寺―矢口の新田明神(現
18. 大田(区)画像
日本大百科全書
天然温泉平和島など観光名所が多く、六郷神社の子供流鏑馬やぶさめ(都指定無形民俗文化財)、本門寺の御会式おえしきは古くからの行事。面積60.66平方キロメートル、
19. おみ‐えいく【大御影供】
日本国語大辞典
〔名〕(「おみ」は接頭語)「おえしき(御会式)」に同じ。
20. お‐めいこう【御命講】
日本国語大辞典
さけていう「大御影供(おみえいく)」の変化したものといわれる。おめこう。おめこ。御影供(おめいく)。御会式(おえしき)。《季・秋(もとは冬)》*咄本・昨日は今日
21. かじかざわちょう【鰍沢町】山梨県:南巨摩郡
日本歴史地名大系
うが、その足跡は明らかではない。慶長年間(一五九六―一六一五)鰍沢・黒沢両関に対して、身延山御会式参詣者に限って優遇するよう命じているが(丑一〇月一日「大久保長
22. かじかざわむら【鰍沢村】山梨県:南巨摩郡/鰍沢町
日本歴史地名大系
)、これは御会式に参詣する男女の関銭を免除したもので、その対象は鰍沢と黒沢(現市川大門町)の役所(関)であった(寅一〇月一日「徳川家奉行連署証文写」同文書)。武
23. き‐にち【忌日】
仏教語大辞典
ではない。十三回忌以後を遠忌という。天子や国母の正忌日は国忌、各宗宗祖のそれは御影供・御忌・御会式・高祖忌・開山忌などと別称される。またインド以来の中陰七七、四
24. 去来抄(俳論集) 481ページ
日本古典文学全集
句体からみて誤解されてもしかたがない。『韻塞』(元禄十年刊)所収。「御命講」は日蓮宗の十月十三日の御会式「大御影供」の異称。御命講の法会のざわめきのなかに交じっ
25. 久遠寺画像
日本大百科全書
なお、七面山しちめんざんは日朗にちろうの登山開闢かいびゃくの霊地。開闢会え(6月15~17日)、御会式おえしき(10月11~13日)などの行事を行う。田村晃祐
26. くろさわくちどめばんしょあと【黒沢口留番所跡】山梨県:西八代郡/市川大門町/黒沢村
日本歴史地名大系
身延山久遠寺での御会式開催に際し、黒沢関と鰍沢関(現鰍沢町)を開放し、日蓮宗信者の通行の便を図っている(正月九日「徳川家康朱印状写」久遠寺文書)。その後大久保長
27. しょうぼうじ【正法寺】栃木県:大田原市/大田原城下/大田原北町村
日本歴史地名大系
どがあり、客殿は享和二年(一八〇二)焼失後再建されていないとある。毎年一一月一二日に行われる御会式は、講中が万灯を持って寺に集まり日蓮をしのぶ行事。
28. 祖師
世界大百科事典
宗では日〓御会式(おえしき),禅宗では達磨忌や栄西の忌日などのように盛大な儀式が行われた。太子忌もその一つである
29. 祖師忌
世界大百科事典
宗開祖日〓御会式(おえしき)(10月12,13日),時宗の開祖一遍の一遍上人忌(8月22日),新義真言宗の宗祖
30. たいし‐え[‥ヱ]【太子会】
日本国語大辞典
〔名〕聖徳太子の忌日(陰暦二月二二日)に行なわれる法会で、京都の広隆寺での呼称。法隆寺・四天王寺では御会式(えしき)、聖霊会(しょうりょうえ)と称する。《季・春
31. 誕生寺(千葉県)画像
日本大百科全書
太田堂などがあり、4月15、16日に千部読誦会どくじゅえ、2月16日に宗祖御降誕会、11月12日に御会式おえしきなどが行われる。なお、寺の前はタイの群棲ぐんせい
32. 題目踊
世界大百科事典
なお,横浜市旭区の妙〓寺では秋の御会式に稚児たちによる曲題目(きよくだいもく)を踊る。西角井 正大 踊念仏 涌泉寺 鶏冠井 妙
33. 寺事
世界大百科事典
。 また日〓宗の本門寺御会式(おえしき)は,団扇(うちわ)太鼓を叩き題目を唱えて熱狂する在家の大群集が僧侶の法要を圧倒して行事
34. 東京年中行事 2 176ページ
東洋文庫
   臨 風注 一「十月十三日は日蓮忌にして、日蓮宗の寺々にては、   また法会を行ふ。俗に御会式と称ふ。荏原郡池上   村本門寺は、日蓮示寂の地なれば、この宗
35. とくしょうじ【得生寺】和歌山県:有田市/中番村
日本歴史地名大系
境内に中将法如堂、境外雲雀山に奥院廟所がある。毎年五月一三日・一四日に行われる法如堂から本堂への二十五菩薩渡御会式(来迎会式)は、県指定無形民俗文化財。〈大和・
36. 日隆
日本大百科全書
本門法華宗、八品はっぽん流系などの祖とされ、再興正導しょうどう門祖上人しょうにんと仰がれ、秋の御会式おえしきと春の門祖会もんそえを厳修するところもある。日霽の寂
37. ほうみようじ【法明寺】東京都:豊島区/雑司ヶ谷村地図
日本歴史地名大系
しつらえ、人々の目を引いていた(「江戸名所図会」など)。現在も一〇月一六―一八日に万灯練供養(御会式)が行われている。〔鬼子母神堂〕鬼子母神は安産・子育ての善神
38. 本圀寺
日本大百科全書
年(昭和46)現在地へ移建された。伊東法難会え(5月12日)、松葉ヶ谷法難会(8月27日)、御会式おえしき(10月12日)を催す。田村晃祐
39. ほんじょうじ【本城寺】群馬県:富岡市/富岡村
日本歴史地名大系
で供出している。境内に延享二年(一七四五)建立の鬼子母神堂があり、毎年一一月一二、一三両日の御会式には御取子の式が行われ、各地からの参詣人で賑う。
40. ほんじょうじ【本成寺】新潟県:三条市/西本成寺村
日本歴史地名大系
踊は有名。六月中旬に行われる千部会・祠堂法要には全国の信徒が参詣する。一〇月一二―一三日には御会式がある。
41. ほんちょうじ【本長寺】山形県:西置賜郡/飯豊町/椿村
日本歴史地名大系
通じて伊藤家に提出された田畑売買証文が多数伝来する。しかし、田辺下百姓は勤勉であるといわれ、盆・新盆・御会式などの仏事には当寺に集まり、墓地はすべて当寺境内に建
42. 本門寺
日本大百科全書
1964年(昭和39)大堂を建立、その後、本殿、仁王門、御廟ごびょう所などを復興した。10月12日夜に行われる御会式おえしきには、徹夜の説法があり、信者は万灯ま
43. 本門寺
世界大百科事典
の忌日10月13日に修する法会が御会式(おえしき)で,本門寺の御会式には講中により万灯(まんどう)がくり出され,多くの参詣者や見物人を集める。第2
44. ほんもんじ【本門寺】香川県:三豊郡/三野町/下高瀬村
日本歴史地名大系
)末寺一〇ヵ寺とともに大石寺に帰し、日蓮正宗高永山本門寺となる。一一月二二―二五日まで大聖人御会式があるが、この期間境内で大坊市が開かれ、多くの人が集まる。塔頭
45. みょうけんじ【妙顕寺】栃木県:塩谷郡/高根沢町/上柏崎村
日本歴史地名大系
法を唱えて改宗、同七年に妙法寺より来山した教行院日意が一世となったという。毎年一一月二三日の御会式には参拝者で賑う。
46. みょうふくじ【妙福寺】栃木県:塩谷郡/高根沢町/亀梨村
日本歴史地名大系
弘化三年(一八四六)四月二三日の台新田大火で類焼した。本寺は東身延山といわれ、毎年一〇月一二日の御会式に日蓮像が開帳され賑う。寺宝に元徳三年(一三三一)八月銘の
47. みょうほんじ【妙本寺】千葉県:安房郡/鋸南町/吉浜村地図
日本歴史地名大系
際して、それぞれ役というかたちで応分の負担を分担していた。たとえば一〇月一―一三日に行われる御会式の際の椀飯・御影供は、一日から八日は旦那中、九日・一〇日・一二
48. 明治東京逸聞史 2 44ページ
東洋文庫
御会式        〈同上三四.二〉 碧梧桐がまた、「御会式」というのを書いている。その年十月十二日の夜の池上本門寺の賑いを叙しているのであるが、ここにはその
49. 明治東京逸聞史 2 437ページ
東洋文庫
ている。御会式(一)    〈昔の宿(篠原温亭著)〉 今年十月の池上本門寺の御会式の賑わいを、篠原温亭が、「私も狩り出された」という題で書いている。やや長い文章
50. 明治東京逸聞史 2 438ページ
東洋文庫
ゆさりゆさりと廻りながら、左右へ艇って進む。昔の奴ぶりが大したものであったらうと想像された。」 御会式(三)        〈同上〉 温亭は、なお境内の見せ物や
「御会式」の情報だけではなく、「御会式」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

御会式と同じ仏教・神道カテゴリの記事
往生要集(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・国史大辞典)
平安中期の仏教書。天台宗の僧源信(恵心僧都)の著。43歳の984年(永観2)11月から書き始め、翌年4月に完成したもので、3巻10章からなる。濁世末代の人にとって極楽に往生する道を示す教えこそもっともふさわしいものであるという信念から、そのために必要な念仏について経典や論疏
宝物集(日本大百科全書・世界大百科事典)
鎌倉初期の仏教説話集。平康頼作説が有力。一巻本、二巻本、三巻本、七巻本の各系統に分かれるが、一巻本は1179年(治承3)ごろ、それを増補・改編したと思われる七巻本は1183年(寿永2)ごろの成立かと推定される。京都の嵯峨清凉寺の通夜のおりの座談の聞き書きという形をとっており
正法眼蔵随聞記(国史大辞典・日本古典文学全集・日本大百科全書・世界大百科事典)
道元が門下に示した示誡を孤雲懐奘が聞くに随って記録し、これをその門下が編集したもの。六巻。道元が宋から帰朝してのち、初開の道場である京都深草の興聖寺において、嘉禎年間(一二三五―三八)その門下の僧衆に示した示誡の集録である。明和七年
元亨釈書(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
鎌倉時代末期に虎関師錬が著わした仏教史書。三十巻。仏教の伝来から元亨二年(一三二二)までの約七百余年間にわたる諸宗僧侶の伝記や評論、および仏教関係の諸事蹟などを漢文体で記した日本仏教の略史である。『史記』『漢書』、または『仏祖統記』などの体裁にならって、全体の構成を
一言芳談(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
中世の念仏行者らの信仰をめぐる法語類を集録した書。もと一巻。編者は不詳。頓阿が編集したとの説もあるが信じ難い。『徒然草』に本書からの引用があるので、『徒然草』成立時を最下限としてそれ以前半世紀ぐらいの間(一二八〇―一三三〇)に成ったと思われる。法然をはじめ浄土信仰者
仏教・神道と同じカテゴリの記事をもっと見る


「御会式」は宗教に関連のある記事です。
その他の宗教に関連する記事
聖書(集英社世界文学大事典・世界大百科事典)
ユダヤ教およびキリスト教の聖典。人類の歴史において,聖書ほど広く世界に行き渡り,人々の心を深く捉え,その社会・文化あるいは思想の形成に多大な影響を与え,また熱心な研究の対象となってきたものはおそらくないであろう。その意味で,聖書は人類の大いなる遺産
閻魔(日本架空伝承人名事典・日本国語大辞典・世界大百科事典)
閻魔は冥府の王として仏教とともに日本に入り、恐ろしいものの代名詞とされたが、地蔵菩薩と習合して信仰対象にもなった。奈良時代には閻羅王と書かれ、まれに閻魔国とも書かれている(『日本霊異記』)。閻羅は閻魔羅闍(えんまらじゃ)の略で、閻魔王の意味である。
信教の自由(日本大百科全書・世界大百科事典)
宗教を信仰し、宗教上の行為を行う自由。宗教の自由ともいう。信教の自由は、宗教的権威から人間精神を解放することにより、近代の精神的自由の確立に大きな役割を果たした。また、信教の自由は、人間の魂の救済にかかわる自由として、精神的自由の源をなし、近代以来の
三宝絵詞(東洋文庫・国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
平安中期,出家した尊子内親王に源為憲が献じた仏教入門書。表題には「絵」とあるが,絵は失われて詞書だけがのこる。本生譚,経典の功徳,仏教・年中行事などを内容とする。1990年01月刊
渓嵐拾葉集(国史大辞典・世界大百科事典)
叡山の光宗が応長元年(一三一一)から貞和四年(一三四八)にかけて叡山天台の行事・作法や口伝法門などを集録したもの。もと三百巻あったと伝えるが、現在は百十三巻。顕部・密部・戒部・記録部・医療部・雑記部の六部からなり、当時の天台の顕・密・禅・戒に関する
宗教に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1900冊以上(総額850万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶