NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1900冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 文化
  6. >
  7. >
  8. 旧暦(陰暦)・暦
  9. >
  10. 長月

長月

ジャパンナレッジで閲覧できる『長月』の日本大百科全書・日本国語大辞典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

長月
ながつき

陰暦9月の異称。語源は明らかではないが、中古以来、夜がようやく長くなる月の意の夜長月の略称といわれてきた。稲熟 (いなあがり)月、稲刈 (いなかり)月、穂長月などが変化したものとする説もあり、近時では、9月は5月と並ぶ長雨の時季で「ながめ」とよぶ物忌みの月だからとする折口信夫 (おりくちしのぶ)の見解もある。この月は菊の花の盛りにあたるため菊月ともいい、また紅葉の季でもあるため紅葉 (もみじ)月、木染 (きぞめ)月などの称もあるほか、漢名では季秋、無射 (ぶえき)、玄月 (げんげつ)などともいう。

[宇田敏彦]



日本国語大辞典

なが‐つき 【長月・九月】

解説・用例

〔名〕

(「ながづき」とも)

陰暦九月の異称。《季・秋》

*日本書紀〔720〕応神二二年(北野本訓)「秋九月(ナカツキ)辛巳朔丙戌(かのとのみのつひたちひのえいぬ)天皇(すめらみこと)淡路嶋(あはちのしま)に狩(かり)したまふ」

*万葉集〔8C後〕一〇・二一八〇「九月(ながつき)のしぐれの雨に濡れ通り春日の山は色づきにけり〈作者未詳〉」

*宇津保物語〔970~999頃〕吹上下「頼もしく思ほゆるかな言ふことをきくてふ花の匂ふなが月」

*徒然草〔1331頃〕三二「九月廿日の比、ある人にさそはれたてまつりて、明くるまで月見ありく事侍りしに」

*日葡辞書〔1603~04〕「Nagazzuqi (ナガヅキ)。すなわち、クグヮツ」

*俳諧・野ざらし紀行〔1685~86頃〕「長月の初古郷に帰りて、北堂の萱草も霜枯果て、今は跡だになし」

補注

語源は明らかでない。「拾遺‐雑下」に、「夜昼の数はみそぢにあまらぬをなど長月といひはじめけむ(五二二)」「秋深み恋する人のあかしかね夜を長月といふにやあるらん(五二三)」とした、伊衡と躬恒との問答の歌があり、また、夜がだんだん長くなるから「夜長月」というのを誤ったものだと、「奥義抄」にあるので、このような語源解が中古以来広く信じられていたことがわかる。ほかに、稲熟月(いなあがりつき)、稲刈月(いなかりづき)、穂長月(ほながづき)などの変化したものとする説もある。折口信夫によれば、五月と九月とは長雨の時季で、「ながめ」と称する物忌(ものいみ)の月だという。ちなみに、中古には、九月は婚姻や洗髪を忌む月とされていた。

語源説

(1)イナカリツキ(稲刈月)の略〔語意考・兎園小説外集・百草露・日本語原学=林甕臣〕。イナアガリツキ(稲熟月)の約か〔古事記伝・大言海〕。ナガ(長)は稲の毎年実るを祝う意で、稲を刈り収める時であるところから〔嚶々筆語〕。

(2)ヨナガツキ(夜長月)の略〔奥義抄・和爾雅・日本釈名・類聚名物考・古今要覧稿・菊池俗言考・紫門和語類集〕。

(3)ナカは、ナガキヨ(長夜)の反ナコの転。またニハキク(庭菊)の反ナクの転。またナクマ(無隈)月の義。またナカは、ナラキバ(楢黄葉)の反〔名語記〕。

(4)ナコリノツキ(名残月)の略〔和語私臆鈔〕。

発音

〓ツキ

〓[カ゜]〓[ナ]

辞書

色葉・下学・伊京・明応・天正・黒本・易林・日葡・ヘボン・言海

正式名称と詳細

表記

長月下学明応黒本易林言海

玄月伊京明応天正黒本

九月色葉ヘボン

黒本


上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


長月の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 353
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 九月 《長月》 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
日ごとに涼しくなる頃 五感を研ぎ澄ませて 小さな秋を見つける
2. 長月
日本大百科全書
語源は明らかではないが、中古以来、夜がようやく長くなる月の意の夜長月の略称といわれてきた。稲熟いなあがり月、稲刈いなかり月、穂長月などが変化したものとする説もあ
3. なが‐つき【長月・九月】
日本国語大辞典
86頃〕「長月の初古郷に帰りて、北堂の萱草も霜枯果て、今は跡だになし」語源は明らかでない。「拾遺‐雑下」に、「夜昼の数はみそぢにあまらぬをなど長月といひはじ
4. なが-つき【長月・九月】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕《中世には「ながづき」とも》陰暦九月をいう。 「ながつき晦日なれば」〈源氏・関屋〉九月の末なので。
5. 【長月】ながつき
新選漢和辞典Web版
《国》陰暦九月の別称。
6. ながつき‐ぐさ【長月草】
日本国語大辞典
〔名〕植物「きく(菊)」の異名。*重訂本草綱目啓蒙〔1847〕一一・隰草「菊〈略〉ながづきぐさ」ナ
7. ながつき‐こそで【長月小袖】
日本国語大辞典
〔名〕江戸時代、重陽の節供に着る紋付小袖。万石以上は花色紋付小袖、万石以下は花色に限らず、紋付小袖を着て登城する。*歌舞伎・忠臣蔵年中行事〔1877〕九月「『思
8. ながつき の 御念仏(ごねんぶつ)
日本国語大辞典
毎年、陰暦九月一三日から三日間修する念仏。*栄花物語〔1028~92頃〕くもの振舞「長月の御念仏に、院に一品宮渡らせ給」
9. ながつき‐ばな【長月花】
日本国語大辞典
〔名〕秋菊のこと。*藻塩草〔1513頃〕八・菊「をとめ花 秋菊也〈略〉長月花 同」ナ〓ツキバナ
10. ながつきむら【長月村】愛媛県:南宇和郡/御荘町
日本歴史地名大系
[現]御荘町長月 僧都川の支流長月川に沿った村で、南流する長月川の谷あいに位置する。西は和口村、東は緑村(現城辺町)に接する。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六
11. 長月夜話(著作ID:3410115)
新日本古典籍データベース
ちょうげつやわ 半酔居士(はんすいこじ) 雑記 
12. 長月集(著作ID:249570)
新日本古典籍データベース
ながつきしゅう 素檗(そばく) 編 俳諧 文化一三刊
13. 長月集(著作ID:391662)
新日本古典籍データベース
ながつきしゅう 無射集 眉山一世(びざん1せい) 編 俳諧 文化四序
14. 長月日記(著作ID:391673)
新日本古典籍データベース
ながつきにっき 原篤斎(はらとくさい) 紀行 
15. 長月の夜(著作ID:391695)
新日本古典籍データベース
ながつきのよ 青蘿(せいら) 編 俳諧 天明年間
16. 長月二十日あまり津の国なにはへ行く人を送辞の序(著作ID:4366329)
新日本古典籍データベース
ながつきはつかあまりつのくになにわへゆくひとをおくることばのじょ 
17. 長月物語(著作ID:4366330)
新日本古典籍データベース
ながつきものがたり 武術 天保一二序
18. 長月夜話(著作ID:476619)
新日本古典籍データベース
ながつきやわ 長夜独話諸侯品評 竹川竹斎(たけかわちくさい) 雑記 
19. 後無射集(著作ID:1130467)
新日本古典籍データベース
ごむえきしゅう 長月集 雪貢(せっこう) 等 編 俳諧 文政七序
20. さんちょう‐がつ[サンチャウグヮツ]【三長月】
日本国語大辞典
〔名〕「さんちょうさいがつ(三長斎月)」の略。*俳諧・華実年浪草〔1783〕春・一「正五九月を三長月とも云」*法苑珠林‐八八「歳三長月六斎若能持者。並須為之」
21. さん‐ちょうがつ【三長月】
仏教語大辞典
→次項 の略。 巡礼行記 四・会昌四・三 「唐国恒式、三長月不許殺命。今上則不然也」
22. のせ-ちょうげつ【能勢長月】
日本人名大辞典
?−? 江戸時代前期の画家。貞享(じょうきょう)(1684-88)ごろの人。狩野安信(かのう-やすのぶ)にまなぶ。通称は山三郎。
23. 甲申長月の記(著作ID:4359226)
新日本古典籍データベース
こうしんながつきのき 有賀長基(ありがちょうき) 紀行 和歌 文政七
24. 此長月(著作ID:1124181)
新日本古典籍データベース
このながつき 永我(えいが) 編 俳諧 元文元刊
25. 宣長月歌(著作ID:477690)
新日本古典籍データベース
のりながつきのうた 本居宣長(もとおりのりなが) 詠 富山定豪(とみやまさだかつ) 画 和歌 
26. 家仁親王長月十三夜月歌(著作ID:1764712)
新日本古典籍データベース
やかひとしんのうながつきじゅうさんやつきのうた 和歌 
27. 秋の夜長 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
昔の人はそれを「秋の夜長」といい、風流に楽しんでいた。旧暦9月の異称である長月(ながつき)は「秋の夜長のころ=夜長月(よながつき)」が略されたものという説もある
28. 秋山記行・夜職草 109ページ
東洋文庫
(注^)まうナ建〕 主嶋田彦八と申は、信濃箕作村なる嶋田三左衛門の分家かして、同性也。ゆあみ 時節、長月の寒冷〔の故〕にや、浴のもの、長屋にも、湯守りが宿にも、
29. 秋山記行・夜職草 199ページ
東洋文庫
其の時分あまり仕事のはかゆかず、ちと氣の毒にも思へ候得共、かくまで慈母の好み給ふ者と、七十四といふ長月廿八日の夜職には、彼の孝子善之丞物かたははLやから語終夜讃
30. 秋山記行・夜職草 266ページ
東洋文庫
況や其の餓の日課千遍萬遍をや。た父常々の樂は夜職に軍書を好み、齢七十四の夏、機を織り、たまたすき長月二十九日臨終まで洗濯物の糊附に、手律しながら俄の急病に磁土を
31. 総角(源氏物語) 291ページ
日本古典文学全集
「朔日」→明石[2]二三一ページ注一六。→橋姫一二七ページ注一。薫が匂宮を。「宇治山の紅葉を見ずは長月のすぎゆくひをも知らずぞあらまし」(後撰・秋下 ちかぬが女
32. 朝顔(源氏物語) 469ページ
日本古典文学全集
。宮、わづらはしかりしことを思せば、御返りもうちとけて聞こえたまはず。いと口惜しと思しわたる。長月になりて、桃園の宮に渡りたまひぬるを聞きて、女五の宮のそこにお
33. あさじ=が[=の]月(つき)
日本国語大辞典
チガヤをさびしげに照らす月。また、その光。*新古今和歌集〔1205〕秋下・五二一「長月もいく有明に成りぬらんあさぢの月のいとどさびゆく〈慈円〉」*玉葉和歌集〔1
34. あすか‐かぜ【飛鳥風・明日香風】
日本国語大辞典
を遠みいたづらに吹く〈志貴皇子〉」*古今連談集〔1444~48頃〕「ふるさと人や夜寒なるらん 長月の有明がたのあすかかぜ」*浄瑠璃・浦島年代記〔1722〕二「俄
35. 東路のつと(中世日記紀行集) 500ページ
日本古典文学全集
前は野山の間に川あり。景気面白く、廻り険しき館なり。一二日休息して連歌あり。霜ぞ後摘む日を菊に宿の松長月四日なれば、摘む日を待つ心によそへ侍るばかりなり。ここよ
36. あずま-とういん【東東寅】
日本人名大辞典
嘉永(かえい)6年11月3日江戸で死去。61歳。名は寅。字(あざな)は木星。通称は俊治。別号に長月
37. あり‐あけ【有明・在明】
日本国語大辞典
は前者、「今こんといひし許に長月のありあけの月をまちいでつる哉〈素性〉」〔古今‐恋四・六九一〕は後者の例である。(2)四季歌では、しばしば秋歌の題材となり、特に
38. あり‐やけ【有明】
日本国語大辞典
〔名〕「ありあけ(有明)」の変化した語。*大観本謡曲・松虫〔1514頃〕「秋の風更(ふ)け行くままに長月の、有明(ありやけ)寒き朝風に」
39. あわさんじょうじんじゃ【阿波山上神社】茨城県:東茨城郡/桂村/大山村
日本歴史地名大系
社宝に長鼓一面(胴裏に「上粟野 下子大明神文明十八年丙午十一月一日」の文字がある)、猿田彦の面(寛政七年長月多賀郡華川村矢代喜兵金房奉納)、縁起書一巻がある。境
40. あんようじあと【安養寺跡】熊本県:山鹿市/今寺村
日本歴史地名大系
[現]山鹿市津留 今寺 彦岳の東山麓裾部に位置する。「国誌」によると長月山と号し、禅宗、安野氏の建立という。寛文九年(一六六九)の「一統志」に「安養寺観音」とあ
41. いい‐なぐさ・む[いひ‥]【言慰】
日本国語大辞典
まことまことしき思ひ人のいひなぐさめたる」*源氏物語〔1001~14頃〕東屋「うしろめたうな思ひ給ひそ。長月は、あすこそ節分(せちぶ)とききしかと、いひなぐさむ
42. いい‐はじ・める[いひ‥]【言始】
日本国語大辞典
めける」*拾遺和歌集〔1005~07頃か〕雑下・五二二「よるひるのかずはみそぢにあまらぬをなど長月といひはじめけん〈藤原伊衡〉」*狂歌・狂歌ますかがみ〔1736
43. 和泉式部日記 50ページ
日本古典文学全集
行末のことども、かかる折はあらじと、袖のしづくさへあはれにめづらかなり。われならぬ人もさぞ見む長月の有明の月にしかじあはれはただ今、この門をうちたたかする人あら
44. いっさいしょぶつ‐じんずうげつ【一切諸仏神通月】
仏教語大辞典
正月・五月・九月の三か月の総称。三長斎月・三斎月などとも。 →八斎戒 三養雑記 一 「三斎月、三長月、または一切諸仏神通月(略)などゝいひて」
45. いなで‐ぐさ【─草】
日本国語大辞典
〔名〕(1)植物「きく(菊)」の異名。《季・秋》*藻塩草〔1513頃〕八「菊。いなて草。長月の九日に咲くいなてくさ、花は八重にて万代ぞへん」(2)歌語で、稲の間
46. いま【今】
日本国語大辞典
経につつ〈大伴家持〉」*古今和歌集〔905~914〕恋四・六九一「今来んといひし許(ばかり)に長月のありあけの月を待ちいでつる哉〈素性〉」*源氏物語〔1001~
47. いまづむら【今津村】山口県:岩国市
日本歴史地名大系
頃までさかのぼると考えられる。白崎八幡宮拝殿の棟札には「防州玖珂郡岩国庄今津」「慶長十六年辛亥長月良辰」とある。今津は文字どおり新しい港の意味だが、「玖珂郡志」
48. いまでらむら【今寺村】熊本県:山鹿市
日本歴史地名大系
正保(一六四四―四八)以後に津留村から分村した。山鹿手永に属する。「国誌」にも村名が記され、禅宗と伝える長月山安養寺跡を記す。元文(一七三六―四一)頃の「肥集録
49. い・む【忌・斎・諱】
日本国語大辞典
神代よりいむといふなる五月雨の此方に人を見る由もがな」*宇津保物語〔970~999頃〕吹上下「長月はいむにつけても慰めつ」*今昔物語集〔1120頃か〕二六・一二
50. 雨月物語 358ページ
日本古典文学全集
てあらせん」とて、強て掟をもせざりけり。此の豊雄、新宮の神奴安倍の弓麿を師として行き通ひける。長月下旬、けふはことになごりなく和たる海の、暴に東南の雲を生して、
「長月」の情報だけではなく、「長月」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

長月と同じ旧暦(陰暦)・暦カテゴリの記事
神無月(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕(「な」は「の」の意で、「神の月」すなわち、神祭りの月の意か。俗説には、全国の神々が出雲大社に集まって、諸国が「神無しになる月」だからという)陰暦一〇月のこと。かんなづき。かみなしづき。かみなかりづき。
霜月(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕陰暦一一月の異称。霜降月(しもふりづき)。霜見月。《季・冬》*日本書紀〔720〕神武即位前(北野本室町時代訓)「十有一月(シモツキ)の癸の亥朔己巳のひ」*竹取物語〔9C末〜10C初〕「霜月しはすの降り氷り、みな月の照りはたたくにも障(さは)らず来たり」*源氏物語〔1001〜14頃〕蓬生
師走(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕陰暦一二月の異称。極月(ごくげつ)。《季・冬》*日本書紀〔720〕神武即位前(北野本室町訓)「十有二月(シハス)の丙辰朔、壬午のひ」*日本書紀〔720〕仁徳六二年(前田本訓)「是より以後、季冬(シハス)に当る毎に、必ず、氷を蔵む」*万葉集〔8C後〕八・一六四八「十二月(しはす)には
睦月(日本国語大辞典)
解説・用例〔名〕陰暦正月の称。むつびづき。むつびのつき。むつましづき。むつみづき。《季・新年》*万葉集〔8C後〕五・八一五「武都紀(ムツキ)たち春の来たらばかくしこそ梅を招(を)きつつたのしき終へめ〈紀卿(名未詳)〉」*源氏物語〔1001〜14頃〕乙女「年の暮にはむ月の御さうぞくなど、
彌生(日本国語大辞典)
解説・用例【一】〔名〕(「いやおい(彌生)」の変化したものか)陰暦三月の異称。《季・春》*日本書紀〔720〕孝霊四年三月(北野本訓)「四年(よとせ)の春(はる)三月(ヤヨヒ)甲申(きのえさる)の朔(つひたち)甲午(きのえむま)に」*古今和歌集〔905〜914〕春上・六一・詞書
旧暦(陰暦)・暦と同じカテゴリの記事をもっと見る


「長月」は祭・祭事・イベントに関連のある記事です。
その他の祭・祭事・イベントに関連する記事
初詣(日本大百科全書・世界大百科事典・平成ニッポン生活便利帳)
新年最初に神仏に参詣(さんけい)すること。大晦日(おおみそか)の晩から元日にかけては、村の氏神にこもって起き明かすものであったが、前半は除夜の鐘を聞き、後半は初詣でと、二つを別々の行事に分けたのであろう。恵方(えほう)参りともいって、その年の明きの
書初(日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
解説・用例〔名〕新年に初めて毛筆で文字を書く正月の行事。昔から、一月二日(江戸時代、寺子屋などでは五日)に恵方(えほう)に向かってめでたい意味の詩歌成句などを書いた。ふではじめ。吉書初(きっしょはじ)め。試筆。かきはじめ。《季・新年》*満済准后日記
初夢(日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
解説・用例〔名〕年の初めに見る夢。(イ)節分の夜から立春の明けがたに見る夢。*山家集〔12C後〕上「たつ春の朝よみける年くれぬ春来べしとは思ひ寝にまさしく見えてかなふ初夢」*俳諧・増山の井〔1663〕正月「初夢立春の朝の夢也」*随筆・嬉遊笑覧
大晦日(国史大辞典・日本大百科全書・日本国語大辞典・日本の歳時記・日本方言大辞典)
一年の最終の日。毎月ある晦日(「みそか」とは三十日の意)に大の字をつけたのである。大つごもり(「つごもり」は月籠りの義)ともいう。商家では決算に忙しく、家庭では正月祝いの準備を整える。この夜は除夜とも大年の夜とも呼ばれ、その夜半をもって新年の訪れ
新嘗祭(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
「にいあえのまつり」、また音読して「しんじょうさい」ともいう。「にいなめ」は古代の稲の収穫祭であるが、民間儀礼と宮廷祭祀に分化している。民間の新嘗としては、『万葉集』の東歌(あずまうた)に女性だけで祭を行なっていたことを示す歌二首がみえる
祭・祭事・イベントに関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1900冊以上(総額850万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶