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節足動物門クモ形綱真正クモ目コガネグモ科に属する陸生動物。秋を代表するクモで、雌雄で体長が著しく異なる。雌は35ミリメートルで腹部は太くて長く、青色と黄色の幅広い横縞(よこじま)があり、成熟すると腹端が赤くなる。雄は7~8ミリメートルぐらいで、体色も黒褐色でじみである。9月ごろから繁殖期に入り、雌の網の周辺に1~数匹の雄の訪れをみる。網は金色で、造網性クモ類中もっとも複雑である。中央には目の細かい主網があり、上方前後にも不規則な網があるので横からは三重網にみえる。主網は横糸数本ごとにすきまがあり、楽譜の五線の感じがある。このすきまは造網過程でつくられた細い足場糸が取り払われずに残されているためで、その部分が透けてみえるのである。縦糸も途中から何回も分岐しているので、横糸の幅は周辺になってもあまり変わらない。地域によってジョロウグモとよばれるものは、夏に成熟するコガネグモかナガコガネグモのことが多く、ジョロウグモとの混用や誤用をしないように注意を要する。本種は、本州以南から台湾、中国にかけて分布する暖地性のクモであるが、奄美(あまみ)大島から南方熱帯地方にかけては近縁の大形種のオオジョロウグモがみられる。この種の体長は、雌50ミリメートル、雄7~10ミリメートルぐらいである。