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江戸前期の儒医、歴史家。名は慶、秀明。字(あざな)は諸生。見林は通称。大坂の医家に生まれる。13歳で古林見宜(ふるばやしけんぎ)(1579―1657)に入門し、医学、儒学を学び、国史を修める。のち京都で医術を業としつつ、儒学、国史を究め、かつ講ずる。考証に秀で、『三代実録』を校正・刊行し、三十余年を費やして『異称日本伝』を著す。後者は外国史料に基づく国史研究書で、史学史・思想史上意義が大である。晩年高松藩に仕えた。
[玉懸博之]2016年7月19日
松下見林
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