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昆虫綱膜翅(まくし)目ドロバチ科に属する昆虫。体長15ミリメートル内外。腹部の基部が強くくびれ、その形が徳利(とっくり)を思わせるのが和名の由来。泥の練り土で器用に壺(つぼ)状の巣をつくり、草木の枝や家屋の壁などにかける。壺の天井に1卵を紐(ひも)でつるしてから狩りに出かけ、麻痺(まひ)させたシャクガやヤガの幼虫を数匹運び込む。同属の近似種にサムライトックリバチE. samuray、キボシトックリバチE. fraterculaなどがある。スズバチも同属の近縁なドロバチで、習性もよく似ている。